「それは狂気なのか、若さゆえの暴走なのか。夢破れた若者ふたりはある約束を実行に移す」
1927年のベルリン。寄宿学校での卒業試験を間近に控えていた労働者階級出身で文学を愛する内向的な性格のパウル・クランツ、上流階級の家庭に育ち、やりたい放題の傲慢な性格のギュンター・シェラーは自分たちが満たされるある瞬間を捜し求めていた。
週末、ギュンターの別荘でパウルはギュンターの妹のヒルデに出会い、その美しさに魅了されていく。ヒルデは男を虜にする自分の美貌を知り、それを意識し、武器としていた。そして彼女には愛する人物がいた。
翌日、別荘に色々な人々が集り、酒、SEXなどが入り混じった狂乱のパーティが始まる。よくあるパーティーだが、ヒルデはパウルのことなど意に介していなかった。一方、ギュンターも自分が望んだ最高の瞬間を失っていた。あの狂乱が嘘のようなパーティーの翌朝、ギュンターとパウルは互いに交わしていたある約束を実行に移すことにする。 |