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『トンネル』

配給:アルシネテラン


キャスト スタッフ データ
ハイノー・フェルヒ
ニコレッテ・クレビッツ
アレクサンドラ・マリア・ララ
セバスチャン・コッホ
マフメット・クルトゥルス
フェリックス・アイトナー
クラウディア・ミヒェルゼン
ウーヴェ・コキッシュ
ハインリッヒ・シュミーダー
監督:ローランド・ズゾ・リヒター
製作:ニコ・ホフマン/マリアーネ・クランペ
脚本:ヨハンヌ・W・ベッツ
撮影:マーティン・ランガー
美術:ミヒャエル・ファルツァー
衣装:アストリット・カラス
※2001年モントリオール国際映画祭コンペティション部門観客賞受賞
※2001年パーム・スプリング映画祭コンペティション部門最優秀作品賞受賞
※2001年ドイツ映画祭(ロサンゼルス)オープニング作品観客賞受賞

2001年/ドイツ/167分/カラー/シネマスコープ/35mm/ドルビーSR

イントロダクション
「私は1961年生れですが、この数字は私の人生にとって常に特別な意味をもっています。1961年はベルリンの壁の建設が始まった年なのです。私がこの映画のプロジェクトを立ち上げた時、何が善で何が悪かという観点は問題ではありませんでした。映画監督として両方の側面に興味がありましたし、全てを理解したかったのです。」監督のローランド・ズゾ・リヒターは語る。ベルリンの壁が建設され、一夜にして家族や恋人は引き裂かれ、人々はあらゆる手段を用いて東西の垣根を越えようとした。そんな中で壁の下に145mのトンネルを掘り、脱出を図った人々がいた。この映画はそんな人たちの物語、実話である。本国ドイツでは映画化に先駆けてミニシリーズがテレビで放映された。映画化を想定して35mmで撮影され、700万人以上の人々が見、テレビの賞を数々受賞した。愛する妹を救出するためトンネル計画を思いつく主人公ハリーにヴィム・ヴェンダースやトム・ティクヴァの作品にも出演しているハイノー・フェルヒ。恋人を助けようと計画に参加しながら次第にハリーに惹かれていくヒロイン、フリッツィを演じるのは『バンディッツ』『CLUBファンダンゴ』のニコレッテ・クレビッツ。その他、実力者俳優が揃った。監督はこうも語っている。「寒くて汚い、そして狭苦しいトンネルの中での撮影はとても厳しいものでした。しかし、一度トンネルに入ると、いつ土砂崩れが起こるかもしれないという絶え間ない不安と、本当に自分のしていることに価値があるのだろうか、という尽きることのない疑念の中で、当時のトンネルを掘った人々の並々ならない努力を、本当に実感することができました。」

ストーリー
 東西ベルリン間での脱出劇。今はそんなこと、勿論なくなったけど、当時は同じ市の中に2つの国が存在するというとんでもない状況だった。そんな大いなる真実を描く映画である。ドイツのマスコミはナチスの本当の姿もできうる限り描こうとしているが、同じことがこの作品にも言える。登場キャラたちの行動は正義や理性というものではない。こんな状況になった時の人間の本能を描く。だが、いかんせん、そのことで冒頭部分は興味深い展開ではなかった。あまりにも写実的であったからである。ドラマとして描くなら、もうちょっと劇的な部分を増幅していくのが本筋ではあるのだが、ドイツの国民性かそれとも真実は真実のままに描かねばならないという人道的配慮なのか、なかなか展開していかないのである。だが、それも中盤に入っていくとベルリンの壁という真実と、脱出のためのトンネル計画を進めて行く中での人々の心理状態が緊張感を生んで、スクリーンに飲みこまれていくようである。写実的ではあるが、そんな映画を表現している俳優陣の演技力は確かなものである。メイン・キャラは当然のことであるが、逃げようとする人間を射殺するときの東側の兵士のリアクションが無表情ではなく(ドラマでは無表情の場合が多々ある)、人間の感情を細かく表していて興味深かった。本作は堅いイメージを与えるかもしれないが、歴史の真実を知る上でも、誰もが記憶しておいてほしい一作である。
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