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『グッバイ レーニン!』
配給:
ギャガ・コミュニケーションズ Gシネマグループ
オフィシャルサイト:http://www.gaga.ne.jp/lenin/

キャスト スタッフ データ
ダニエル・ブリュール
カトリーン・ザース
チュルパン・ハマートヴァ
マリア・シモン
フロリアン・ルーカス
アレクサンダー・ベイヤー
ブルクハルト・クラウスナー
フランツィスカ・トレグナー
ミヒャエル・グヴィスデク
監督、脚本:ヴォルフガング・ベッカー
製作:シュテファン・アルント
脚本:ベルント・リヒテンベルク
撮影:マルティン・ククラ
編集:ペーター・R・アダム
セットデザイン:ローザー・ホラー
衣装デザイン:アンヌ・プラウマン
音楽:ヤン・ティルセン
第53回ベルリン国際映画祭 最優秀ヨーロッパ映画賞(嘆きの天使賞)
2003年ドイツ・アカデミー賞 最優秀作品賞他9部門受賞
2003年ヨーロッパ・フィルム・アワード ヨーロッパ映画賞他3部門受賞

2003年/ドイツ/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーデジタル/2時間1分

イントロダクション
「ベルリンの壁崩壊という事実を狂言回しとして描く
存在しない東ドイツの奇妙奇天烈であたたかい物語」 

 20世紀という時代を一言で表すとどうなるのだろうか。“戦争の世紀”、“科学技術発展の世紀”などで色々な見方があるだろう。そういった中に“社会主義と資本主義の対立”という構図もあるはずだ。旧ソビエトとアメリカとの対立(とは一概に言えないけれど)とそこから始まった冷戦という世界情勢。そういった情勢は20世紀の終わり近くになって、旧ソビエトの崩壊などという形で幕を閉じた形になっている。そうした一連の出来事の象徴であり、起爆剤となったのが、ベルリンを東西に分けていたベルリンの壁の崩壊であった。今回紹介する『グッバイ、レーニン!』はそのベルリンの壁崩壊により翻弄される家族を面白おかしく描き、観終わった後、ちょっと温かい気持ちになる作品である。
 冷戦下の東ベルリンと西ドイツの関係を描いた作品には数多くのものがある。最近では東と西のパンクスの恋を描いた『ネレ&キャプテン-壁を越えて」、東から西へ脱出させるためのトンネル建設を描いた『トンネル』などがある。どちらかといえば、東から西への脱出の過酷さ、スパイなどによる諜報戦など重みのある作品が多かったとように感じるが、この作品『グッバイ、レーニン!』はそういった作品とは一線を画した今までにない東と西を描いた作品に仕上がっている。それはベルリンの壁崩壊を知らない熱心な社会主義政権の支持者である母親のために息子がさも東ドイツが栄えているかのような架空の世界を作り出す作品であるからだ。
 この作品を製作したのは、『ラン・ローラ・ラン』、『ショコラーデ』など数多くの話題作を提供しているドイツの気鋭の映画製作会社Xフィルム。この作品のそもそもの発端は新人脚本家のベルント・リヒテンブルグが、5ページの資料を携えてXフィルムにアプローチしてきたことから始まったという。その資料内容に「それを題材にすれば自分たちの言わんとしていることが完璧に表現できる」、「ベルリンの壁の崩壊を狂言回しとして扱い、普遍的な家族のつながりを描くことに面白さを感じた」というプロデューサーのシュテファン・アルトンや監督と共同脚本をすることになるヴォルガング・ベッカーらXフィルムの面々は映画化に向けて動き出す。その際、監督のベッカーはディテールに対しての正確さを重んじるため、ベルリンの壁崩壊時にこの映画の主人公である青年と同年代だった人々への数多くの取材、東ドイツで起こった出来事などを徹底的に調べ上げたという。その徹底ぶりはこの映画に出演している東ドイツ出身の女優に「監督は東ドイツ出身ではないのに、私よりも正確に知っていてショックだった」と言わしめたほどであった。
 作品は2003年の2月にドイツで公開され、大ヒットを記録。その年のドイツ・アカデミー賞では最優秀作品賞をはじめ、9部門を受賞。同年のベルリン国際映画祭では最優秀ヨーロッパ映画賞、ヨーロッパ・フィルムアワードではヨーロッパ映画賞をはじめ3部門を受賞するなど2003年のヨーロッパを代表する作品としての評価を獲得している。
 先にも書いたとおり、ディテールに対する正確さは面白いと同時に、あの東ドイツという国を知るひとつの手がかりとなるし、母親のために東ドイツが存在するかのように振舞う様子(しかも大掛かりになっていく)はまるで筒井康隆的な世界で最高に面白おかしい。そしてその面白おかしさが浄化されていくかのようなラストは感動というよりは清々しい気分になる。
 現在の西ドイツではあの頃の東ドイツを再現したかのようなミュージアム(アミューズメント・パーク的なもの)が人気だというし、そういう面では僕たちとそれが間近の出来事だったヨーロッパの受け止め方は違うと思う。ただ、こういった映画受け入れられたのは、そんなミュージアムと同様にプロデューサーが言う“10年という歳月”が必要だったのだろうとは思う。奇妙奇天烈ながらも温かい気持ちになるこの作品『グッバイ、レーニン!』。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「母の意識が目覚めたとき、ベルリンの壁は存在しなかった」
 アレックスは東ベルリンのテレビ修理屋に勤める青年。母親と二人暮しだ。父親は西側へと亡命してしまい、それ以来、母親は熱心な社会主義者となっていた。だが、時代は大きく動いていた。建国40周年の夜には、東ドイツ全土では改革を求める大規模なデモが巻き起こっていた。アレックスもそのデモに加わり、警官ともみあい、逮捕されてしまう。その彼の姿を偶然目撃した母親はショックから心臓発作を起こし、昏睡状態に陥ってしまう。そんな母親に責任を感じ、毎日看病を続けるアレックス。その間に歴史は大きな転換をする。ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツは統一に向けて歩みだしたのだ。
 母親が突然、意識を戻したのは昏睡状態に陥ってから8ヵ月後。「もう一度強いショックを与えたら命に関わる」と母親の状態を医師に告げられたアレックスは、その忠告を守り、熱心な社会主義者だった母親のために架空の世界を創設することにする。それは東ドイツがまだ存在するという世界だった。
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