「割礼の儀式から逃げてきた少女たちを守るために、最初にひとりの女性が立ち上がる」
西アフリカの小さな村。コレは第二夫人としてここにある家に暮らしている。いつものように水汲みなどから始まる朝、この家に伝統的な儀式である割礼を嫌がった4人の少女が逃げ込む。村には太鼓が響き渡り、6人の少女が逃げたことを伝えている。そのうちの4人がコレの暮らす家に逃げ込んだのだった。コレも少女たちの頃に割礼を受けたが、それゆえに辛い経験をしていた。そのため、ひとり娘のアムサトゥには割礼を受けさせなかった。その娘はフランスへ留学し、近く戻ってくる村長の息子との結婚が決定している。コレはこの少女たちを守るために家の門にロープを張り“モーラーデ”を宣言する。これにより、この家に無理やり入ったものには災いが降りかかることとなり、少女たちもとりあえずは守られることになる。しかし、そんなコレの行動は村中に大きな波紋を巻き起こしていく。 |