ホーム ライブラリー コラム プレゼント トレイラー ショップ 掲示板 会社概要
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
公開劇場一覧を別ブラウザで開きます。 前のページに戻ります

『アマンドラ!希望の歌』
AMANDLA!
配給:クロックワークス
オフィシャルサイト:http://www.amandla.info/


キャスト スタッフ データ
ネルソン・マンデラ
クリス・ハニ
フランシス・バード
ゴールデン・ネスィスゥイ
ジェレミー・クローニン
ヴァシレ・ミニアブドゥーラ・イブラヒム
ドリー・ラテベ
ヒュー・マセケラ
シボンギレ・クーマロ
ミリアム・マケバ
監督:リー・ハーシュ ※2002年 サンダンス映画祭 観客賞、表現の自由賞 受賞
※2002年 南アフリカドキュメンタリー映画祭 観客賞 受賞
※2002年 ハートランド映画祭 最優秀賞受賞
※2002年 セントルイス映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞 受賞
※2003年 シドニー映画祭 フィプレスキ賞 受賞
※2003年 テルライド山映画祭 最優秀賞 受賞

2002年/南アフリカ・アメリカ/カラー/35ミリ/アメリカンビスタ/1時間44分

イントロダクション
「南アフリカ アパルトヘイトを動かした人々と音楽のパワーの圧倒的なドキュメンタリー作品」
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
  時代を変えた歌、時代の象徴となる歌、そして音楽に力がある時代があったという話を聞くことがある。しかし、今の日本をぐるりと眺めてみてもそういう歌があるとも思えないし、そういう瞬間が訪れるとも思えない。個人に対して影響を与える歌はあるが、時代というものをうねらせるような歌はきっともう出てくることはないだろう。でも、テレビでニュースを見ているとそういった瞬間に出会うことがある。それは政治的な混迷が続く国での大規模なデモなど自分たちの自由を求める現場やそれを手にした瞬間であることが多い。不思議なんだけど、そこで歌われる歌からは圧倒的なパワーが伝わってくる。政治的な混迷など自由への渇望がそういったパワーを生み出しているのである。そこでは歌は時代と人々と添い寝をしている。音楽好きにとってはすばらしい光景である。今回紹介する作品は、そういった歌の持つパワーを描いたドキュメンタリー作品『アマンドラ!希望の歌』である。
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
 南アフリカで人種隔離政策“アパルトヘイト”が施行されていたことは多くの人が知っていると思う。この“アパルトヘイト”という政策は、白人と黒人という差別政策のように思われがちだが、実際は“白人”、“カラード”、“インド人”、“黒人”と人種を4種類に分け、異人種間の結婚、恋愛を禁止したほか、レストラン、電車など公共施設の使用を“白人”と“白人以外”に分離するなどの制限を化したものである。その中でももっとも大きな施策は、国の中に“黒人”専用の新たな地域(ホームランド、タウンシップなどと呼ばれる)を創設し、そこに黒人を囲い込むということであった。その目的は差別する側からは表面上は“民族の分離発展のため”と語られたが、実際は人口で圧倒的な多数を占める“黒人”を安価な労働力とすること、無力化することにあった。1948年に制定されたこの法律は様々な制約を加えながら、1994年(全人種参加の選挙が実施)まで40年以上にわたり続いていくことになる。その間も南アフリカ国内ではソウェト蜂起など様々な反アパルトヘイトの暴動や地下での抵抗運動、国外でも大きな反対運動が続いていく。その際に、U2などによる訴え、ピーター・ガブリエルの「ビコ」、スペシャルAKAの「フリー・ネルソン・マンデラ」など数多くの歌が大きな役割を果たしたことは確かである。
 今回紹介するドキュメンタリー作品『アマンドラ!希望の歌』はホームタウンの建設や白人による黒人への迫害、その迫害に対する抵抗など数多くの当時の映像を盛り込みながら綴る“作品である。南アフリカを代表する世界的なミュージシャンで、“アパルトヘイト”により当時、国外退去になっていたヒュー・マセケラ、ミリアム・マケバ、アブドゥーラ・イブラヒム(ダラー・ブランド)らの証言、演奏、自身はミュージシャンではなかったが、アクティビスト、コンポーザーとして数多くの歌を送り出し、政府により殺害されたヴァシレ・ミニの歌々、そして“アパルトヘイト”の最中にその歌を口ずさみ、抵抗してきた人々の証言、これらのものから浮かび上がってくるものは紛れもない“歌の持つパワー”である。作品には様々な印象的なシーンがあるが、その中でも“トイトイ”と呼ばれる80年代に警察をも震撼させたという歌とダンスによる抵抗のシーンは圧巻である。
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
 監督はこの作品が劇場デビュー作となるリー・ハーシュ。高校生の頃に南アフリカから亡命してきた友人から聞かせてもらった自由のための歌である“フリ−ダムソング”などからアパルトヘイトに関心を持ち、その後、反アパルトヘイト運動に参加している。この作品は現地に暮らし、調査から撮影まで9年という期間を費やした監督だからこそ描けた世界に満ちている(その間、南アフリカのミュージシャンのミュージックビデオも数多く製作している)。作品はサンダンス映画祭で観客賞、表現の自由賞を受賞するなど、各地の映画祭で熱狂的な支持を得ている。
 とにかく歌の持つ力に圧倒させられ、勇気付けられる感動的なドキュメンタリー作品である。正直、これ以上の言葉は必要ないと思う。南アフリカの歴史、黒人が背負ってきた歴史に興味のある人はもちろん、音楽、歌の持つ根源的な力を信じている方や知りたい方はぜひ、劇場に足を運んで欲しいと思う。ちなみに“アマンドラ”とは“力”を意味している(作品でも多くの黒人たちがこの言葉を叫んでいる)。

ストーリー
「アパルトヘイト政策下、黒人たちに力を与え、白人を恐れさせた歌々」
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
  掘り返される地面。そこに埋められているのはアパルトヘイト政策下で処刑された活動家たちである。何十年という時を経て、ひとつの穴にほうりこまれただけの彼らの遺体が確認されていく。その中に黒人たちを勇気付ける数多くの歌を作ったヴァシレ・ミニの遺体もあった。彼も政府に殺害されたのだった。多くの黒人を勇気付けた彼の歌。アパルトヘイト政策の南アフリカで隔離され、虐げられた黒人たちは、言葉、歌とダンスで政府に抵抗をし続けた。歌はパワーであり、政府をも震撼させていったのだった。多くの人々の証言と歌がその事実を語っていく。
movilog
ピックアップムービー
サーチ
DVD比較はベストプライス


リンク
メールマガジン登録
神雕侠侶オフィシャルウェブサイト
ベクター・メディカルテック・ジャパン
*giggle
本サイトをご覧になりるにはFlashPlayerが必要です。 IE5.0以上推奨 画面サイズ推奨800×600以上 お問い合わせ先