「あの閉鎖的な村ドッグヴィルから、奴隷制が根強く残る農園マンダレイへ」
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時代は1933年のアメリカ。ドッグヴィルを抜け出し、自らの町へと戻ったグレースと父親のギャングたちはそこに居を構えることが出来ず、新たな地を求めて、南部へと向かい続けていた。
ある夜、彼らは「マンダレイ」と彫られた石碑が飾られている農園の前に駐車する。束の間の休息のはずだったが、そこにひとりの黒人女性が「彼を助けて」と門から飛び出してきた。農園ではひとりの黒人男性が鞭打ちの刑を受けていたのだった。すでに奴隷制は終焉しているはずなのに、この農園では未だに奴隷制が活き続けているのだ。「奴隷制は白人社会が生み出したものだから責任を取らなければならない」という理想主義的な考えから、グレースはこの事態を収拾するために父親を説得し、選び抜いた部下たちとこの農場に残り、奴隷たちの自立を即し、支配者だった白人たちに平等の意識を根付かせようとする。理想に裏打ちされたグレースの奮闘が始まるが、状況は混迷を極めていく。 |