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3月18日(金)公開の映画「リリーのすべて」の主演エディ・レッドメインとトム・フーパー監督が来日、9日(水)のジャパンプレミア(於:TOHOシネマズ 日劇1)で舞台挨拶を行った。
MC: 主演のエディ・レッドメインさん、監督のトム・フーパーさんです!お一人ずつ、ご挨拶をいただきましょう。
トム・フーパー監督(以下、監督): コンバンワ!トムです!
エディ・レッドメイン(以下、エディ): コンニチワ!エディです!アリガトウ!
監督: 今日はようこそお越しくださいました!こんなにたくさんの人々に迎えられてとても嬉しいです。この作品はエディと私 2人の情熱を込めて作った作品です。「レ・ミゼラブル」の撮影時に、バリケードの上にあがってマリウスを演じているエディに脚本を渡して、次の日にOKをもらった作品でもあります。この作品とともに、また日本へ帰ってこられてよかったです。
MC: 実は先程のレッドカーペットは20倍の倍率で当選している人々で、この舞台挨拶は7分でチケットが即完売しています!
エディ: わお!ありがとう!!以前、「レ・ミゼラブル」のプロモーションで短い間来日しましたが、日本をあまり満喫できなかったので、今回皆さんのサポートを直で感じることができて嬉しいです。こんな体験は初めてで驚いてます。
監督: ありがとうございます!今回の旅を特別にしてくれて。先週、アリシアがアカデミー賞を受賞して特別な思いをしましたが、それと変わらないくらい特別です。
MC: 先程、「レ・ミゼラブル」の撮影時に脚本をお渡しされたと伺いましたが、リリーをやってもらいたいと思われたのはどんなところからですか?
監督: 彼とは10年以上の付き合いで、彼が22歳の時に出演してくれたTVミニシリーズの「エリザベス1世 〜愛と陰謀の王宮〜」(05)での感情が湧き出るような演技を見て、イギリスの素晴らしい俳優を見つけたと思いました。そして、「レ・ミゼラブル」でオファーして、今回もオファーして出演してもらいました。
MC: エディさんは脚本を最初に手にしたとき、読んでみて、どう思われましたか?
エディ: 最初、「レ・ミゼラブル」のバリケードの上で何も詳しいことは知らされずに茶封筒を渡されました。読んでみたら、唯一無二のとても素晴らしいラブストーリーだったので、即OKをして「いつから!? いつからクランクインなの!?」と聞いたら、トムから「落ち着け!」と言われてしまいました(笑)。こんな素晴らしい作品に起用してくれて、監督には本当に感謝しています。
MC: エディさんは、リリーを演じる上で、どんなことに気を付けましたか?
エディ: リリーの心の旅を見い出すのが大変でした。いろんな段階のリリーを同じ日に演じたりしなければならなかったので、それも大変でしたが、役者の夢は興味深い役を演じることができることです。リリーほど魅力的なキャラクターはいないと思います。
MC: 先日発表されたアカデミー賞ではアリシア・ヴィキャンデルさんが見事、助演女優賞に輝きましたが、受賞後に何かお話されましたか?
監督: アカデミー賞の時はちょうど後ろに座っていてドキドキしていました。彼女の名前が呼ばれた時、一番幸せな瞬間でしたね。楽屋で彼女をめいっぱい抱きしめました。今まではエディだけがアカデミー受賞者でしたが、これでエディとアリシアの2人ともオスカー俳優となったので嬉しいです。
エディ: わくわくして見守っていました。忘れられない思い出が、アリシアとオーディションとして、舞踏会の翌朝のシーンを演じたのですが、監督からカットがかからず、ふと横をみると泣いていたんです。その瞬間、彼女がゲルダで決まりだと思いました。彼女が受賞したのは最高の喜びで、こんなスリリングなことはないと思いましたし、本当に心から嬉しかったです。実際、受賞すると会見や取材で忙しくなるので、抱きしめることだけで留めました。
MC: 日本に到着されてから、どこか行かれたり、食べたりしましたか?
エディ: 朝4、5時に築地の競りを見に行こうとしたんですが、その時間は観光客が入れなくて、明治神宮を見に行ったんです。そうしたら、少し雨が降っていて、霧もかかり、とても美しい風景でした。そして、一番忙しい場所と聞いた渋谷にも行きましたが、早朝の5:45だったので、誰もいませんでした(笑)。本当に楽しんでいます。
監督: 今回5度目の来日ですが、何度も日本に来れて本当に嬉しいです。浅草の浅草寺に行って、香炉にあたって、「リリーのすべて」がヒットするように成功をお祈りしました。また帰ってきたいと思います!
MC: 最後に「リリーのすべて」の見どころと、日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
エディ: 自分が初めて脚本を見た時、こんなストーリーは見たことがないと驚きました。20世紀最大のラブストーリーとも感じました。ぜひ皆さんも同じように感じてくれたら嬉しいです。
監督: 今回日本でインタビューを受けていて、皆さんが「『英国王のスピーチ』と『レ・ミゼラブル』と今作が通ずるものがある」とおっしゃってくれました。それは、真の自分を見つけるために障害にぶつかり、それを愛の力で乗り越えて、変えていくということです。皆さんも同じように見つけられるよう祈っています。
3月18日(金)より全国公開