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2013年08月19日 配信
第146回芥川賞受賞作・田中慎弥の同名小説を、青山真治監督が映画化した「共喰い」が、第66回ロカルノ国際映画祭(8/7〜8/17)コンペティション部門にて上映され、YOUTH JURY AWARD最優秀作品賞とボッカリーノ賞最優秀監督賞の2賞を受賞した。
尚、コンペティション部門の金豹賞(グランプリ)受賞作は、スペインの新鋭アルベール・セラ監督による「Historia de la Meva Mort」(私の死の物語)。
YOUTH JURY AWARDは若い審査員たちが選ぶ賞で、ボッカリーノ賞はスイス国内の批評家たちが選ぶ賞。YOUTH JURY AWARDの審査員は本作に対し「監督は繊細なテーマを知性を持ってシンプルに表現し、その世界観は力強く、豪華なキャスティングによってさらに昇華され、地方の小さな街の澱みに暮らす人々の居心地の悪さや不快感をみごとにスクリーンに再現することに成功している。不運にも受け継いでしまった父親の人間としての劣性と向き合い、深い苦悩を抱える主人公の遠馬の心と体の成長を、彼を取り巻く女性たちが力強く支える傑作である本作に最優秀作品賞を贈ります」と絶賛のコメントを寄せている。
今年66回目を迎えるロカルノ国際映画祭は、カンヌ・ベルリン・ヴェネチアに並ぶ国際映画祭で、すぐれた才能を早くから発掘することに定評があり、青山真治監督にとって同映画祭での受賞は、審査員特別賞を受賞した「東京公園」(11)以来2度目となる。
9月7日(土) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー