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2012年に開催し大きな反響を得たホラー映画の祭典 「シッチェス映画祭 ファンタスティック・セレクション」を今年も開催することになった。
◆シッチェス映画祭とは?
スペイン・バルセロナ近郊の海辺のリゾート地シッチェスで毎年10月に開催されている映画祭で1968年に創設された。SF、ホラーやサスペンスなどのジャンル映画を特化して扱う「世界三大ファンタスティック映画祭」の1つ。歴代の最優秀作品は、「狼の血族」「死霊のしたたり」から、日本映画の「リング」まで、最優秀賞受賞者もヴィンセント・プライスからデヴィッド・クローネンバーグ、審査員に「食人族」のルッジェロ・デオダートがいたりと、シッチェスの歴史がホラー映画の歴史を表していると言える。
◆シッチェス映画祭 ファンタスティック セレクションとは?
2012年にシアターN渋谷をメイン館に6作品を上映。前年度に本場シッチェス映画祭で上映された作品の中から厳選し、日本で上映するシッチェス映画祭公認の映画祭。2013年はヒューマントラストシネマ渋谷にメイン館を移し、梅田ガーデンシネマ、シネマスコーレ、KBCシネマと4都市・4館で実施される。第45回シッチェス映画祭にて上映された作品のなかから選りすぐった6作品を上映する。
◆本年度のラインナップ
○「道化してるぜ!」 原題:STITCHES
2012年シッチェス映画祭グランプリ(ミッドナイトエクストリーム)
お仕置きピエロの残虐かつクリエイティブな殺人技に注目せよ!
2012/アイルランド/英語/86分
監督・脚本:コナー・マクマホン 「ミート・オブ・ザ・デッド」
出演:ロス・ノーブル、トミー・ナイト
<ストーリー>
リチャード・グリンドル(スティッチズ)は、相も変わらずワンパターンで退屈な、子供たちの誕生日パーティーでの道化師仕事にうんざりしていた。今日も、トミー少年とやらの誕生日パーティーのお仕事だ。道化師のつまらない芸に、落ち着きのない子供たちは芸の邪魔をして大喜び。子供たちのいたずらはエスカレートし、それが原因で道化師は不慮の事故で絶命してしまう。
6年後。彼らは成長し、反抗的な少年たちに育っていた。あの忌まわしい事故以来となる、トミーの16歳の誕生パーティーを準備中だ。パーティーが始まり、唯一の招かれざる客、道化師グリンドルが姿を現す。地獄から蘇った道化師は、残虐かつクリエイティブな手法で、事故に居合わせた少年たちに次々と復讐を果たしていく。トミーだけは、死んだ道化師が蘇って来たことに感付くが、仲間からは悪い夢でも見ているのだろうと信じてもらえない。一人また一人、パーティーに参加している少年が殺され、彼らは6年前の道化師の復讐に恐怖する。この惨劇に終止符を打てるか否かはトミーの双肩にかかっていた。
(c)Fantastic Films / Tailored Films 2012
○「アフターショック」 原題:AFTERSHOCK
「ホステル」シリーズのイーライ・ロスが放つ超過激アクション・ホラー!
男3人の珍道中を大地震の惨劇が襲う!
2012/アメリカ/英語/89分
監督:ニコラス・ロペス 脚本:イーライ・ロス 「ホステル」シリーズ
出演:イーライ・ロス、アンドレア・オズヴァルト、アリエル・レヴィ
<ストーリー>
運の悪いアメリカ人観光客のグリンゴ(イーライ・ロス)、彼のチリ人の友人アリエル(アリエル・レヴィ)とポロ(ニコラス・マルチネス)。彼らにとって、今回のチリ旅行は最高だった−かわいい女の子がいないことを除けば−!グリンゴは、美女さえいれば“友人達は満足してくれるはずだ”と考え、ロシア人モデルのイリーナ、パーティー番長のカイリー、カイリーの真面目な妹モニカの3人の美女をナンパし、うまい具合に一緒にバルパライソの街を観光することに。6人の男女は、ダンスクラブに繰り出すのだが、その時、巨大地震が街を襲う!至福の時間だったはずが一転、死と破壊の地獄絵図と化す。不運なグリンゴ達一行は、街で暴れる略奪者や、脱獄した囚人達、余震の恐怖から、命を守るために逃げなければならない!
(c)2012 Vertebra Aftershock Film, LLC
○「ロスト・ボディ」 原題:EL CUERPO
-死体失踪-
2012年シッチェス映画祭オープニング作品。「永遠のこどもたち」「ロスト・アイズ」の製作チームが放つ死体失踪スリラー!
2012/スペイン/スペイン語/111分
監督・脚本:オリオル・パウロ 「ロスト・アイズ(脚本)」
出演:ベレン・ルエダ、ウーゴ・シルバ、ホセ・コロナド
<ストーリー>
ある男が、恐怖のためにパニックに陥り、トラックに轢かれてしまう。警察が現場に到着し、轢かれた男性は近くの死体安置所の警備員であることが判明する。死体安置所では、3号室からマイカという女性の死体が忽然と姿を消していた。ハイメ警部は、失踪した死体の夫であるアレックスに連絡し、死体失踪事件の調査を開始する。ところが、その夜に付近を嵐が通過し、死体安置所は外界から隔離された状態になってしまう。そして、死体安置所では恐ろしい事件が起こり始める。
(c)2012 Rodar y Rodar Cine y Television/A3 Films. All Rights Reserved
○「人類滅亡計画書」 英題:DOOMSDAY BOOK
「ゾンビ」「アンドロイド」「隕石」!地球滅亡をテーマにした3エピソードから成るオムニバス映画
2012/韓国/韓国語/113分
監督:キム・ジウン 「ラストスタンド」「悪魔を見た」、イム・ピルソン 「南極日誌」
出演:キム・ガンウ、パク・ヘイル、ペ・ドゥナ
<ストーリー>
「天上の被造物」: 人間に代わってロボットが労働に従事する近未来。仏教寺院のロボット<RU4インミョン>が悟りを開き、人間に説法する境地まで達してしまう。人類の脅威とみなして解体しようとするロボットメーカー、URインターナショナル側と、ロボットを師と仰ぐ僧侶たちが争いを始める。
「素晴らしい新世界」: ソグの家族は、兵役を終えたばかりの彼だけ置き去りにして海外旅行へ行ってしまう。独り残されたソグは、お見合いに行くのに急いでいたため、分別せずにゴミを廃棄して出掛ける。その後すぐ、ソウルにゾンビが大量発生。マスコミは血眼になり、ゾンビの原因となったウイルスの感染源を探すのだが・・・
「ハッピー・バースデイ」: 父親のお気に入りのビリヤードのボールを壊してしまった女の子のミソンが、怪しげなウェブサイトに新しいボールを注文する。その2年後、テレビのニュースで謎の惑星があとわずかで地球に衝突すると流れ、ミソンの家族は地下の核シェルターへ非難する。その惑星はどうやらミソンが注文したボールのようで何とか返品をしようとするが・・・。
(c)2012 ZIO ENTERTAINMENT All Rights Reserved
○「バーバリアン怪奇映画特殊音響効果製作所」
原題: BERBERIAN SOUND STUDIO
妄想と狂気の果てに得た、究極のサウンド
ホラー映画専門の音響効果スタジオに赴任した男が、自身の狂気を発見していくアイデンティティ崩壊ホラー!
2012/イギリス/英語/92分
監督・脚本:ピーター・ストリクランド
出演:トビー・ジョーンズ、コジモ・ファスコ、ファトマ・モハメド
<ストーリー>
1976年。低予算のホラー映画ばかり扱う音響スタジオのバーバリアン・サウンド・スタジオ。イギリス人の音響技師ギルデロイは、ホラー映画の巨匠サンティーニ監督に雇われ、ここに赴任する。突如異国の地に放り込まれ、高慢な女優、妖しい技師、お役所仕事しかしない事務員たちに囲まれギルデロイは困惑してしまう。そして、毎日のように残虐なシーンに触れ、絶叫や斬る・刺すシーンに合わせて野菜を切り続けるギルデロイは、自身に潜む残虐性を目覚めさせていく。彼は、この特殊な環境で暴走してしまうのか!?ギルデロイは危機に陥る。
(c)Channel Four Television/UK Film Council/Illuminations Films Limited/Warp X Limited 2012
○「恐怖ノ黒洋館」
英題:THE LAST WILL AND TESTAMENT OF ROSALIND LEIGH
”新人監督とは思えない手腕!
監督の実体験を映画化したという、かつてない斬新な映画だ”クライブ・バーカー談
2012/カナダ/英語/80分
監督・脚本:ロドリゴ・グディノ
出演:アーロン・プール、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ジュリアン・リッチングス
<ストーリー>
骨董品コレクターのレオン・リー(アーロン・プール)は、別居中に死別した母(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)から、巨大な屋敷を継承する。屋敷の中を散策するうちに、そこが奇妙なカルト教団の聖地だったことがわかってくる。 また、そこには、母の霊魂が居座っており、彼に不可思議なメッセージを送っているという考えに取りつかれる。その後、奇怪な超常現象が起こり始め、レオンは確信する。母の信仰にはもっと恐ろしい真実が宿っていると.....。
(c)2012 LAST WILL AND TESTAMENT CORP.
「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2013」 公式サイト
2013年10月26日(土)〜
東京:ヒューマントラストシネマ渋谷/大阪:梅田ガーデンシネマ/名古屋:シネマスコーレ/福岡:KBCシネマにて 6作品一挙公開!!