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8月16日(火)、丸の内ピカデリーにて20日(土)に公開する映画「シャンハイ」の舞台挨拶付特別試写会が行われた。
舞台挨拶には日本人大佐タナカを演じた渡辺謙、物語のカギを握る謎の女スミコを演じた菊地凛子と、「1408号室」、「ザ・ライト −エクソシストの真実−」で見事な手腕を見せたミカエル・ハフストローム監督が登場。本作の魅力や役作りの苦労について語った後、共演者のコン・リーについて聞かれた菊地は「撮影現場では蚊が多くて、私は虫よけ対策をしていましたが、彼女は蚊にまったくさされず涼しい顔して汗もかかず、すごい女優さんだなと思いました。」という回答に対して、「そんなことですか!」とすかさず渡辺からのツッコミが。渡辺演じたタナカの「男はロマンチストだ」というセリフについては、「彼はロマンチックな男とはほど遠いが、心の奥底ではそれを秘めている。僕もその一人と思ってもらってもいいと思います。」と自身とリンクさせながら語った。
以下、各人のコメント:
渡辺 謙
監督はいい意味で大国の人じゃない。だからこそ、他の国のことも深く理解しようという意識を持っていると撮影中に強く感じました。僕は新潟出身で、監督はスウェーデン出身。程度に差こそあれ、寒さや暗さの中で生きてきたからか、感覚が近くやりやすかった。監督とは役作りについても深く話し合い、今回は役柄上クイーンズイングリッシュ(英国英語)にしようという話になり、一から発音の練習をやり直したし、「日本人」の風習や立ち振る舞いをアドバイスさせて頂いたシーンなども時折ありました。菊地さんは、いろんな国でいろんな監督と組んでいるので鍛えられているなと思った。この作品は、男と女が必死で愛を紡ぎながら生きていこうとする人間ドラマ。こういう困難な時代でも問題や障害を乗り越えて生きていこうというメッセージのある壮大なスケールの映画だと思います。
菊地凛子
集中力のいる役でしたが、難しい分またやりがいがありました。謙さんのいろんなアイデアをトライしようとされる姿勢は勉強になり、その後の作品にも活かせました。とても思い入れのある作品です。
ミカエル・ハフストローム監督
初めての日本訪問です。本作で来日できたことをとても嬉しく思います。彼ら(渡辺と菊地)は素晴らしい俳優。今までの出演作はもちろん見ているので、どんな俳優なのかは知っていたけれど、でもこんなにファニーな方とは思わなかったよ。ダークな題材だが、現場は楽しかった。文化的な背景の面では、キャストの皆に協力してもらって、みんなで一緒に作った部分もある。特別な一本として印象深い作品です。
8月20日(土)より、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー