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4月10日(土)に公開した「第9地区」。都心では初回から行列のできるスタートをむかえ、客層も午前中〜昼にかけては中高年、そして夕方以降は若いカップル中心の客層に推移し、1日を通してオールターゲットに受け入れられた。メイン館の丸の内ピカデリーや、新宿ピカデリーでは土日満席続出という、超高稼働となった。
昨年GWに公開され、最終興収が10億突破の「スラムドッグ$ミリオネア」(ギャガ配給:最終興収約12億)と「グラン・トリノ」(WB配給:最終興収約11億)の土日全国興収対比でどちらも120%越え、スクリーンアベレージも9大都市では現在公開中の作品のなかで最高値となる1,563,302円という高稼働振りを発揮した。
大ヒットスタートを記念して、4月12日(月)、丸の内ピカデリー2において<結局宇宙人は存在するのか?しないのか?徹底討論会!>が行われた。
〔ゲスト〕矢追純一、松尾貴史、眞鍋かをり
宇宙人肯定派代表として登壇した、UFOディレクター矢追純一さんの熱のこもった宇宙人存在説に、宇宙人否定派代表のタレントの松尾貴史さんが真っ向から対立し、討論を繰り広げた。
UFOが存在するかどうかは(存在するということで)決着がついている、と自信たっぷりに語る矢追さんは、米アポロ14号の元宇宙飛行士が宇宙人について証言したこと、南アフリカ空軍がUFOを撃墜した話を引き合いに出し、攻勢に出ると、松尾さんは「1940年代からUFOに関して論じられていますが、何一つ証拠がないんですね。 それらしきムードだけで話が出来上がっている。それは確かにロマンですけどね。だけど、地球に宇宙人がいると言うのならたった1人でいい、連れて来てくださいよ」と反撃。
それに対して矢追さんは、「松尾さんがこんなに感情的に否定するのがあやしいです。本当は宇宙人なのかもしれません」と“松尾さん宇宙人説”を発表すると場内は笑いに包まれました。宇宙人にされてしまった松尾さんは苦笑しながら、「矢追さんには子供の頃からの恨みがあるんですよね(笑)役者が演じたドキュメンタリーっぽい番組を本物だと騙して・・・・・・(笑)だからこの場でちゃんと白黒はっきりつけて誤解を解いておかないとね」とコメント。白熱した討論が繰り広げられた。
討論の最後、どちらを支持するか尋ねられた真鍋さんは「矢追さんです。エイリアンがいるかもという夢を持ちたいし、私の中で松尾さん宇宙人説が頭に響いちゃいまして(笑)」とコメントし、議論を閉め、今回の宇宙人肯定派に軍配があった。
Q.映画の感想については
矢追: 非常に面白かった。今までのエイリアンやUFOが出てくる作品にはない設定でいい作品です。これまでの作品に出てくるエイリアンや宇宙人というのは、可愛かったり、怖かったり色々いましたが、人間を侵略しようとしたり、攻撃してきたり、エイリアンが人間より立場が上でしたよね。でも、この作品はそうではなく、人間がエイリアンより勝っている。今までにない作品です。
松尾: 面白くて、中身のグレードが高い!普通のSF大作の映画より低予算で作成されていて、それでもアカデミー賞にノミネートされる作品ってすごいことです。無名の俳優さんが演じているからこそ、リアリティがありました。また、舞台がヨハネスブルクっていうのがいいよね。ニューヨークや東京じゃないっていう部分。ストーリーにスピード感もあるし、展開は速いけど荒くはない。 いつの間にかぐいぐい作品に引き込まれてしまいました。宇宙人を題材にした作品で新展開をみせてくれたなと思います。
眞鍋: 観ていると人間って本当に酷いなって思いますが、SFが苦手という人も、社会派作品は難しそうで苦手という人もすんなり入れる作品だなって思います。何も考えずさらっとSFとして観ても面白いですし、社会派作品として考えて観ても面白い作品です。