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2010年03月24日 配信
映画「大奥」原作コミックが海外文学賞(ジェイムズ・ティプトリー・Jr 賞)を受賞!
謎の疫病により、男の人口が激減した江戸時代。男女の役割が逆転した大奥を舞台に、1人の女将軍に3,000人の美男が仕える世界に渦巻く野望と愛憎のドラマを描く映画「大奥」。
その、原作となる、よしながふみのコミック『大奥』(英語訳の1巻・2巻)が、3月18日にジェイムズ・ティプトリー・Jr 賞を受賞した。ジェイムズ・ティプトリー・Jr 賞は、ジェンダーへの理解に貢献したSF・ファンタジー作品に贈られる文学賞として1991年に設立された文学賞で、これまでは海外の小説が受賞していた。今回の『大奥』の受賞は<日本人初、コミック初の快挙>となる。
白泉社「メロディ」にて現在も連載中のコミック『大奥』は、2009年度手塚治虫文化賞マンガ大賞を始め、国内で様々な賞を受賞しているが、日本の歴史を背景にした時代劇である本作が、海外の文学賞を受賞したことは、これまでに例のない快挙。
○ジェイムズ・ティプトリ―・Jr賞とは?
1991年に設立されたジェンダー(男女の性差)への理解に貢献したSF・ファンタジー作品に贈られる文学賞。男性のペンネームで活躍した女流SF作家ジェイムズ・ティプトリー・Jr (1915-1987)にちなんだ賞で、日本のセンス・オブ・ジェンダー賞は、日本版ジェイムズ・ティプトリー・Jr 賞として設立された。