高原菜都美、漫画家、36才。昼間のビール、たらいで水浴、ソファで昼寝・・・スランプから抜け出す兆しがまったくないダメ作家。新米編集者、財前もあきれ果て、ついにキツイ一言を投げかけてしまう。「先生、ともだちいないでしょう?」 その言葉で菜都美は、かつて“女の子”だった頃を思い出すー。
海と山が見える小さな町で出会ったみさちゃんときいちゃん。少女から大人に成長していく未完成でいとおしいあの頃、情けないことも楽しくて輝いていたことも、自分の全てを受け入れてくれた大切なともだち。今はもう会えないとしても、あのともだちと過ごした日々が、今も自分を励ましてくれていることに菜都美は気づいていく。あの頃から今に繋がっている1本の道。ひとりっきりで歩いて来たんじゃないことを知ったとき、菜都美の心にある変化がおき始める・・・。
新着映画情報
『女の子ものがたり』
配 給 : | エイベックス・エンタテインメント、IMJエンタテインメント |
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公式HP: | 別ウィンドウで公式HPを表示 |
公開日: | 2009年08月29日 |
映画館: | 渋谷シネクイント、シネカノン有楽町2丁目ほか全国ロードショー |
深津絵里 |
監督・脚本:森岡利行 |
2009/日本 |
原作:西原理恵子『毎日かあさん』×主演:深津絵里「博士の愛した数式」
大人になるまでの、しんどくて情けなくて、けれどあふれるくらい大切な<あの頃>。そんな輝く日々が思い出させてくれたのは、夢に向かって歩き始めた頃の自分自身ー。本作は、かつて“女の子”だった全ての女性が元気になれる涙と感動の物語。
原作は、 『ぼくんち』『毎日かあさん』など独特の画風で人気を博している漫画家、西原理恵子によるものでハードカバー漫画としては異例の15万部という大ヒットを記録しているベストセラー。今年は「いけちゃんとぼく」の映画も公開され、まさに<サイバラ・イヤー>到来の年。西原の分身とも言える主人公・菜都美を演じるのは、「博士の愛した数式」以来の主演作となる深津絵里。人生の絶不調から生きる勇気を取り戻していく様を、透明感あふれる独特の存在感で演じており、同世代の女性たちが共感するヒロインが誕生した。そして、その高校生時代を演じるのが、映画「北の零年」「SAYURI」などに好演し、「カムイ外伝」で松山ケンイチと共演する大後寿々花。監督・脚本は「子猫の涙」 で2007年東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門特別賞を受賞した森岡利行。愛媛県の海と山のある懐かしくて美しい風景が子供時代のシーンとして味わいを添えている。
(c)2009 西原理恵子・小学館/「女の子ものがたり」製作委員会