![ストーリー](http://www.movienet.co.jp/images/movie_icon_story.gif)
強靭な意志を持ち、剣の達人である忍者、カムイは、理不尽な殺戮もいとわない、掟に縛られた世界に嫌気がさし真の自由を求め、忍の世界を抜け出す。しかしそれは裏切り者として、追っ手と戦う運命を背負うことでもあった。かつての仲間、大頭やミクモらに執拗に追われながらも、生きるための逃亡の旅は続いた。
ある日、半兵衛という漁師を助けたことからその家族に迎え入れられるカムイ。しかし、半兵衛の妻はかつての仲間で、抜忍となった“くノ一”のスガルであった。カムイを追っ手と信じて疑わないスガルは、まったく心を許さない。 その一方で、密かにカムイに恋心を募らせていく半兵衛の娘サヤカ。
そんな時、吉人の密告により、半兵衛が時の藩主・水谷軍兵衛に捕えられてしまう。カムイとスガルは、まずは半兵衛を救出するため、共に処刑場へと向かい奇襲をかけることに。思わぬ展開を楽しむアユや絵師の不気味な笑いがこだまする中、あわやのところで半兵衛を助け出すことに成功する。 新たな生活の場を見つけなければならないカムイと半兵衛一家は、荒れ狂う海に船を漕ぎ出す。沖合で人食い鮫の群れに襲われる一行の窮地を救ったのは、伝説の鮫退治の軍団、不動率いる渡り衆だった。幸島へ向かう途中の不動は、カムイと半兵衛一家を自分たちの千石船に招き入れる。鮫を次々にしとめていく渡り衆を歓迎する幸島の村人たち。突然現れた謎の男たちにカムイは釈然としないものを抱くが、渡り衆が自分と同じ抜忍であることを知り、不動を信じて行動を共にするようになる。サヤカと心を通わせ、人と触れ合う温かさを知り、カムイはつかの間の穏やかな日々に幸せを感じていた。しかし忍群はすぐそこに迫ってきていた・・・。