ホーム ライブラリー コラム プレゼント トレイラー ショップ 掲示板 会社概要
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
公開劇場一覧を別ブラウザで開きます。 前のページに戻ります

『ニュー・ワールド』

配給:松竹
オフィシャルサイト:
http://www.thenewworld.jp/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
コリン・ファレル
クリスチャン・ベール
クオリアンカ・キルヒャー
クリストファー・プラマー
オーガスト・シェレンバーグ
ウェス・ステューディ
デヴィッド・シューリス
監督、脚本:テレンス・マリック
プロデューサー:セーラ・グリーン
撮影監督:
  エマニュエル・ルベツキ,
  ASC,AMC
編集:リチャード・チュウ,A.C.E
    ハンク・コーウィン,A.C.E
    サー・クライン
    マーク・ヨシカワ
プロダクション・デザイナー:
  ジャック・フィスク
衣装デザイン:
  ジャクリーン・ウェスト
音楽: ジェームズ・ホーナー

2005/アメリカ/から/
シネマスコープ/
SRD,DTS,SDDS/2時間16分


イントロダクション
「20年ぶりの復帰作『シン・レッド・ライン』で圧倒的な評価を獲得したテレンス・マリック監督が圧倒的な映像表現で描くアメリカの建国神話“ポカホンタス”の物語」
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
(C)MMV NEW LINE PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
 ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞、受賞こそならなかったが作品賞、監督賞をはじめとするアカデミー賞へのノミネートなど圧倒的な評価を持って迎え入れられた作品『シン・レッド・ライン』。そうした評価以上にこの作品が話題となったのはテレンス・マリックにとって、20年ぶりの映画監、現場督復帰作となったからだった。しかも、その映像世界は多くの評価が裏付けるように圧倒的だった。そんなテレンス・マリックの『シン・レッド・ライン』以来7年ぶりの監督作が公開される。それが今回紹介する『ニュー・ワールド』である。
 テレンス・マリックをひと言で語るなら“寡作の巨匠”ということになるだろう(“寡作の巨匠”をもうひとりあげれば『ミツバチのささやき』のヴィクトル・エリセだろう)。この『ニュー・ワールド』(2005)の前が7年という間のある『シン・レッド・ライン』(1998)、その前が20年という間のある『天国の日々』(1978)、その前が5年という間のある劇場デビュー作『地獄の逃避行』(1973/日本では劇場未公開)、それ以前の短編を除けば、30年以上に及ぶ映画監督人生の中で、彼が監督した作品は僅かこの4本だけなのである。彼の名を一躍世間に轟かせたのはカンヌ国際映画祭で監督賞、アカデミー賞で撮影賞を受賞するなど圧倒的な評価を獲得した『天国の日々』だった。こうした状況になれば、彼は引く手数多の世界のハリウッドを代表する監督になれたはずなのだが、映画界から完全に身を引き、フランスで教鞭を取っていたという。この辺の事情は全く分からないのだが(彼はインタビューを一切受けない)、『シン・レッド・ライン』でテレンス・マリックは映画界に復帰し、その後は少ないながらもプロデューサーなどとして作品に関わり続けている(例えば、チャン・イーモウ監督の『至福のとき』)。実はテレンス・マリック監督はこの『ニュー・ワールド』の前にスティーヴン・ソダーバーグがプロデュースするチェ・ゲバラの伝記的映画(あの『モーターサイクル・ダイアリーズ』以降のゲリラとしての彼を描いている『Guerrilla』)の監督という大きな話題があったのだが、降板。そして撮った作品がこの『ニュー・ワールド』なのである。
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真 
(C)MMV NEW LINE PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
  この作品が描くのはディズニーのアニメーション映画として大ヒットをしたことから、多くの方が知るであろうアメリカの建国神話“ポカホンタス”の物語である。西欧の列強が新天地、黄金の国を目指していた時代、大航海時代も終わりを迎えようしていた1607年、イギリスを出港した船はアメリカ大陸のヴァージニアに流れ着く。彼らは魚も豊富なこの地を拠点に開拓を進めようとするが、そこにはすでにネイティヴ・アメリカンが暮らしていた。入植者とネイティヴ・アメリカンの間には最初は友好的な関係が築かれるが、入植者の生活が貧窮していくにつれ、そうした関係は崩れていく。入植者のリーダーはネイティヴ・アメリカンの長に直談判へと向かうが、逆に囚われ、処刑されそうになる。それを救ったのが長が溺愛する娘ポカホンタスだった。
  なぜ、“ポカホンタス”の物語だったのだろうかという気持ちを誰もが抱いていると思う。この作品のプロデューサーは「マリック監督は25年くらい前にこの作品の初稿を書き、そのアイデアをずっと持ち続け、常に頭の中で想像力を膨らませてきた」と語っている。“ポカホンタス”の物語のベースとなるヴァージニア入植は後のピルグリム・ファザーズ(イギリス国教会を離れた者たち)の入植、そしてイギリスからの独立、アメリカの誕生へと繋がっていく。その後には先住民の虐殺が起こる。結局、アメリカという国は先住民から奪い取り、形成されていくのだ。そうした中、“ポカホンタス”の伝説というのは異民族間の融和の象徴、伝説として語り継がれていく。そこと現在のアメリカという国がどう重なるだろうか。単純な見方かもしれないが、そうした部分はあるはずだ(ちなみにマリック監督が初稿を書いたとされる時期はベトナム戦争の後遺症が残り、レーガンが登場するあたりだ)。
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
(C)MMV NEW LINE PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
  作品には風や川の音が漂い続け、シーンの切れ目に月、鳥など映像が織り込まれるという自然の偉大さ(人間の矮小さ)が描かれ、主人公たちの台詞以上に心の中の言葉が重要視されている。物語展開のドラマチックさもない。これらは『シン・レッド・ライン』と同様だろう。でも、この作品は恐ろしいほどにドラマチックで物語がうねっている。それを生み出すのが圧倒的な映像と音の効果である。映画のオープニングに映し出される川、草、木、そこに被さる音楽、音。ここから圧倒的な感慨が広がっていく。何気ないシーンばかりなのにどのシーンもスクリーンの上で完成している。その映像と共に物語がうねるのだ。これも『シン・レッド・ライン』と同様であり、この部分が作品の評価を大きく分けていくだろう。
  テレンス・マリック監督は恐るべき“寡作の巨匠”だが、なぜそれ程までに寡作なのかが逆に疑問となるほど、この『ニュー・ワールド』と『シン・レッド・ライン』、『天国の日々』には真っ直ぐに伸びた巨大な幹のようなテーマが存在している。次作も時間を要するだろうが、こうした部分は変わらないと思う(チェ・ゲバラの映画を手掛けていてもそれが山岳地帯、森林地帯を舞台としていることから、きっと変わらなかったのではないだろうか)。
  『シン・レッド・ライン』を気に入った方なら、気に入る作品であることは間違いないが、気に入らなかった人はやはり疑問符が残るだろう(ディズニーの『ポカホンタス』が好きだからという人も同様だろう)。でも、ここにはスクリーンで体感すべき映画が存在している。そこを感じるためにも、ぜひ、劇場に脚を運んでください。

ストーリー
「イギリスのヴァージニア入植。そこではひとつの伝説となる出来事が生まれようとしていた」
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真 
(C)MMV NEW LINE PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
 1607年、黄金を求めてイギリスを出発した船は北アメリカのヴァージニアに流れ着く。魚など食べ物も豊富で、気候も良さそうなこの地に彼らは砦、内地進行の拠点を作り始める。もちろん、この地にはアメリカン・ネイティヴも暮らしていた。
 補給物資調達のためにイギリスに戻ることになった船長により、この地の指揮官に指名されたのは反乱罪で裁かれるはずだったジョン・スミスだった。彼はアメリカン・ネイティヴとの揉めごとが起きないようにしていたが、砦の環境は徐々に悪化し、揉め事や不満が表出していた。
  スミスはアメリカン・ネイティヴの長と交渉のために、川上へと向かうが、逆に囚われの身となり、命を奪われそうになる。それを救ったのが長が最も愛する娘ポカホンタスだった。スミスとポカホンタスはお互いに惹かれあっていく
movilog
ピックアップムービー
サーチ
DVD比較はベストプライス


リンク
メールマガジン登録
神雕侠侶オフィシャルウェブサイト
ベクター・メディカルテック・ジャパン
*giggle
本サイトをご覧になりるにはFlashPlayerが必要です。 IE5.0以上推奨 画面サイズ推奨800×600以上 お問い合わせ先