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『デイジー』

配給:東宝東和
オフィシャルサイト:
http://www.daisy-movie.com/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
チョン・ジヒョン
チョン・ウソン
イ・ソンジェ
チョン・ホジン
デヴィッド・チャン
監督、撮影監督:アンドリュー・ラウ
製作:チョン・フンタク
脚本:クァク・ジェヨン
撮影監督:ン・マンチン
美術監督:ビル・ルイ
衣装デザイン:シルバー・チョン
音楽:梅林茂
    チャン・クォンウィン

2006/韓国/シネマスコープ/
ドルビーSRD/2時間5


イントロダクション
「監督 アンドリュー・ラウ、主演 チョン・ジヒョン、チョン・ウソン、イ・ソンジェ。香港と韓国の精鋭のコラボレーションが生み出した韓国でも香港でもないファンタジックなラブストーリー」
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(c) 2006 i Love Cinema.All rights reserved.
 “韓流”、“華流”といった形でそれぞれの作品を更に盛り上げていこうという動きが盛んになっているが、実はそういった国、言語という枠ではなく、アジアという圏域で才能を集め、コラボレーションをしながら作品を作り上げていくという動きも盛んに行われている。日本からも多くの俳優が中国や韓国の作品に参加しているし、各国を代表する監督を集めたコラボレーション作品も生まれている。今回紹介する『デイジー』もそういったコラボレーションが生み出した作品である。
 この作品は監督に『インファナル・アフェア』シリーズを生み出し、ハリウッドへの進出も決定している、香港映画界を代表する監督アンドリュー・ラウと、『私の頭の中の消しゴム』で完全にブレイクしたチョン・ウソン、『猟奇的な彼女』、『僕の彼女を紹介します』のチョン・ジヒョン、『氷雨』、『アタック・ザ・ガス・ステーション!』のイ・ソンジェという韓国映画界を代表する俳優陣とのコラボレーションにより生み出されている(音楽は日本人である梅林茂が担当しているが、彼はそれ以前からアジア全域で活躍している)。作品がコラボレーションとなってきっかけは完成した脚本を読んだプロデューサーの「脚本が素晴らしかったので、これは韓国映画に留めておくのは惜しい、もっと大きなプロジェクトにしたい。」という判断からだった。この脚本にはラブストーリーの要素とノワールのテイストがあるため、その両方を撮ることが出来る監督ということで白羽の矢を立てられたのがアンドリュー・ラウ。脚本を読んだアンドリュー・ラウは「読んだ瞬間から、僕が撮るしかない運命的なものを感じた。全く新しいラブストーリーになる予感があった。」と語っている。そうしたコラボレーションであるこの作品にはアジアではない舞台が用意されている。それはヨーロッパのオランダである。ここでこの3人は偶然かつ運命的に出会い、物語は進んでいく。
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  チョン・ジヒョン演じる女性は画家を目指し、平日の昼は祖父が経営する骨董品店で働き、週末になると観光地のある広場で似顔絵描きをしている。実は彼女には忘れることの出来ない出来事がある。その出来事以降、彼女の働く先には定期的にデイジーの鉢植えが届けられ始め、彼女はその見知らぬ人物に想いを寄せ始めている。そして、週末の似顔絵描きをする広場で彼女はそうであるに違いないイ・ソンジェ演じる男性に出会う。絵を描いてくれと座ったその男の脇にはデイジーの鉢植えがあり、しかも韓国人だったのだ。男性は絵が完成しないまま「時間がない。また来る。」と立ち去っていくが、週末に少しずつ絵描きと客として会い、会話を交わしていくうちに互いに愛情が湧き出してくる。しかし、あるショッキングな事件を境に男は消え、女性も心身に大きな傷を負ってしまう。実は彼女にデイジーの鉢植えを送り続けていた男性は彼ではなく、その現場に居合わせたチョン・ウソン演じる男性だったのだが・・・・。
  作品は最初にチョン・ジヒョン演じる女性、その後にイ・ソンジェ演じる男性、そしてチョン・ウソン演じる男性それぞれのプロフィールが彼らのモノローグと映像によって描かれていく。チョン・ジヒョン演じる女性が「この人が運命の人だ」と確信した出来事もイ・ソンジェ演じる男性からすれば“偶然の産物”でしかないのだが、その“偶然の産物”が互いにとってどうしても欠かせないという想いを生み出していく。本当の当事者であるチョン・ウソン演じる男性はその状況をただ見守るしかない。見守るしかないのは女性の幸福を誰よりも彼が願っているからだ。しかし、彼自身が女性に接近せねばならない、近づけるチャンスが巡ってくる。女性が信じていた事実が全くの誤解、“偶然の産物”であることが男性の視点によって語られ、彼女への強い思いを秘め続けていた男性からそうした状況を凝視し続けていたことが語られる。その後、いなくなった男を想い続ける女性と彼女が気付いていない運命の男性との一線を越えられない関係が続いているところへ、あの男性が再び戻ってくるのだ。書いてしまえば、誤解から生まれた本当の愛と誤解からはじかれた本当の愛というありがちな物語であるのだが、それぞれの視点と思い込みによって見えるもの、信じることが全く違ってくること、それを生み出した偶然というタイミングを描いていくこの手法が役者の演技と相まって、効いているのだ。
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  もうひとつ特筆すべきは作品全体に(いい意味でも悪い意味でも)ドロドロとした韓国映画らしい雰囲気がなく、全体的に作品タイトルである『デイジー』の花のように乾いた、カラッとした空気が漂っていることだ。これは香港映画界で様々な作品を撮ってきたアンドリュー・ラウの演出、そしてオランダの街の雰囲気が生み出したものであろう。そしてこのカラッとした空気は作品にファンタジーのような側面を生じさせ、(物語が悲劇的だろうが)ロマンチックな気分に浸らせてくれる(そういう意味では涙が止まらないような感動作ではない)。
  “韓流”ファンはもちろんだが、この感触は香港映画好きの方がより楽しめるかもしれないし、ロマンチックな作品の好きな人も楽しめるはずだ。そして、今後もこういった形でのアジアのコラボレーションが進めば、その裾野が広がっていくことは確実だろうというレベルの内容にもなっている。ぜひ、劇場に脚を運んでください。

ストーリー
「ずっとデイジーの鉢植えを贈ってくれる顔も名前も分からない運命の人、彼女はその人物に遂に出逢う」
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 画家の卵であるヘヨンは平日の昼間は祖父の経営する骨董店で働き、週末は観光地のある広場で似顔絵描き、夜は自らの個展に向けての作業に追われている。そんな彼女の元には定期的にデイジーの鉢植えが届けられていた。それはあの田舎で起こった出来事で彼女を助けてくれた顔も名前も分からない運命の人からのものだと彼女は信じていた。ある週末、いつものように広場で似顔絵描きの仕事をしていると、同じ韓国人と思われる男性が席に着き、肖像画を描いて欲しいと頼んできた。その男の傍らにはデイジーの鉢植え、彼女は彼こそがあの運命の人だと確信する。しかし、男は数分もすると「時間がないのでまた来ます」と立ち去ってしまった。翌日、再び現れた男はまたすぐに立ち去ってしまうが、会う回数を重ねるごとにふたりは親密さを増していった。男の名はジョンウという。実はジョンウは彼女が運命の人と確信していた人物とは別人だった。彼女にデイジーを贈り続けていた人物はこのふたりの関係もずっと追い続けていた。彼の名はパクウィ。この3人は運命に導かれるように交わっていく。
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