『猟奇的な彼女』
My Sassy Girl
2001年/韓国/122分/ビスタサイズ/ドルビーデジタル
配給:
アミューズピクチャーズ
チョン・ジヒョン / チャ・テヒョン
キム・インムン / ソン・オクスク
ヤン・グムソク / ハン・ジンヒ
ヒョン・スキ / キム・イル
監督・脚本：クァク・ジェヨン
撮影：キム・ソンボク
美術：ソン・ユンヒ
音楽：キム・ヒョンソク
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「この作品のヒロインは韓国の今の女性が、こうありたいと願っている女性像なんじゃないですか。これまでは儒教的な考え方に支配され、女性は抑圧された部分があったけど、最近は女性の地位も強くなった。
でも現実にはまだまだ対等じゃない。それでこんな女性になりたいという憧れの方が大きいんだと思います。」クァク・ジェヨン監督はそう語る。生意気で、恐ろしく凶暴、でも正義感に溢れる超キュートな“彼女”をヒロインにしたこの映画は、幅広い観客、とりわけ若い韓国女性の共感と感動を誘い社会現象にまで発展した。ネット先進国の韓国。『猟奇的な彼女』の原作は'99年8月、パソコン通信“ナウヌリ”の掲示板に端を発する。ペンネーム“キョンウ74”のID名で投稿された、ちょっとヘンな女のコとの実際に経験した奇妙なデート話が、またたく間に爆発的話題を呼んだ。ファンのメールが殺到したため、このネット世代の共感を集めたユニークなラブ・ストーリーは、大学生である本名キム・ホシク自身のホームページに引き継がれ、より多くの女性ファンを獲得。彼は一気に時の人となる。これは後に単行本化もされ、10万部を越えるベストセラーになった。ヒロインを演じるのはチョン・ジヒョン。第39回大鐘賞（韓国のアカデミー賞）では、主演女優賞と人気賞をダブル受賞。授賞式当日もカジュアルなパンツスタイルで出席し、新世代女優として若い女性からのカリスマ的支持が更に高まった。そして相手役のお人好しで気の弱いキョヌに、新世代を代表する俳優のチャ・テヒョン。親しみやすい優しさとウィット、そしてキュートな笑顔で、TVドラマやバラエティ、歌手としても大人気。女子大生のアンケートでは、デートしたいタレントのNo.1に選ばれている。この世紀のカップルの世界標準を示し、観客に幸せな感動を運んだのがクァク・ジェヨン監督。センシティブな映像で恋愛映画の名手として知られる。
「ぶっ殺されたい？」ヒロイン“猟奇的な彼女”（チョン・ジヒョン）の口ぐせである。
電車内でベロンベロンになって嘔吐してしまう彼女に、なぜか介抱される役回りになった、たまたまそばにいただけのキョヌ（チャ・テヒョン）。それから彼は彼女にまとわりつかれるのだ。羨ましい〜。とは、とても思えない！冒頭のセリフだけでなく、本当にボコボコにされたり、自分の都合になかば強制的に付き合わされるのである。つまり我が侭。とんでもない女なのである。しかし、それほど可愛いとも思えない（スレンダーでスタイルがいいのは認めるが）このチョン・ジヒョンがそうすることによって、だんだんと可愛く見えてくるから不思議である。「ぶっ殺されたい？」もいつしか、なくてはならない言葉になってくるし、彼女のやけっぱちな行動が快感にさえなってくる。女は変わるということなのだろうか？そういう部分も“猟奇的”なのかもしれないが。そんな彼女は脚本家志望で、それを読むのにつきあわされるキョヌ。大体、とんでもないストーリーなのであるが、「つまらない」とは言えない。ここのところ、韓国の大ヒット・ドラマ「ソナギ」も出てきていて楽しい。（彼女の脚本もつまらね〜、と突っ込めるし）そんな彼女と彼の掛け合いは間のとり方もテンポ良く、楽しませてくれる。それから、出てくるサブ・キャラクターたちも面白く、特に彼女の父親が最高に笑わせてくれるキャラだけにこちらも要チェックである。
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でも現実にはまだまだ対等じゃない。それでこんな女性になりたいという憧れの方が大きいんだと思います。」クァク・ジェヨン監督はそう語る。生意気で、恐ろしく凶暴、でも正義感に溢れる超キュートな“彼女”をヒロインにしたこの映画は、幅広い観客、とりわけ若い韓国女性の共感と感動を誘い社会現象にまで発展した。ネット先進国の韓国。『猟奇的な彼女』の原作は'99年8月、パソコン通信“ナウヌリ”の掲示板に端を発する。ペンネーム“キョンウ74”のID名で投稿された、ちょっとヘンな女のコとの実際に経験した奇妙なデート話が、またたく間に爆発的話題を呼んだ。ファンのメールが殺到したため、このネット世代の共感を集めたユニークなラブ・ストーリーは、大学生である本名キム・ホシク自身のホームページに引き継がれ、より多くの女性ファンを獲得。彼は一気に時の人となる。これは後に単行本化もされ、10万部を越えるベストセラーになった。ヒロインを演じるのはチョン・ジヒョン。第39回大鐘賞（韓国のアカデミー賞）では、主演女優賞と人気賞をダブル受賞。授賞式当日もカジュアルなパンツスタイルで出席し、新世代女優として若い女性からのカリスマ的支持が更に高まった。そして相手役のお人好しで気の弱いキョヌに、新世代を代表する俳優のチャ・テヒョン。親しみやすい優しさとウィット、そしてキュートな笑顔で、TVドラマやバラエティ、歌手としても大人気。女子大生のアンケートでは、デートしたいタレントのNo.1に選ばれている。この世紀のカップルの世界標準を示し、観客に幸せな感動を運んだのがクァク・ジェヨン監督。センシティブな映像で恋愛映画の名手として知られる。
電車内でベロンベロンになって嘔吐してしまう彼女に、なぜか介抱される役回りになった、たまたまそばにいただけのキョヌ（チャ・テヒョン）。それから彼は彼女にまとわりつかれるのだ。羨ましい〜。とは、とても思えない！冒頭のセリフだけでなく、本当にボコボコにされたり、自分の都合になかば強制的に付き合わされるのである。つまり我が侭。とんでもない女なのである。しかし、それほど可愛いとも思えない（スレンダーでスタイルがいいのは認めるが）このチョン・ジヒョンがそうすることによって、だんだんと可愛く見えてくるから不思議である。「ぶっ殺されたい？」もいつしか、なくてはならない言葉になってくるし、彼女のやけっぱちな行動が快感にさえなってくる。女は変わるということなのだろうか？そういう部分も“猟奇的”なのかもしれないが。そんな彼女は脚本家志望で、それを読むのにつきあわされるキョヌ。大体、とんでもないストーリーなのであるが、「つまらない」とは言えない。ここのところ、韓国の大ヒット・ドラマ「ソナギ」も出てきていて楽しい。（彼女の脚本もつまらね〜、と突っ込めるし）そんな彼女と彼の掛け合いは間のとり方もテンポ良く、楽しませてくれる。それから、出てくるサブ・キャラクターたちも面白く、特に彼女の父親が最高に笑わせてくれるキャラだけにこちらも要チェックである。
