ホーム ライブラリー コラム プレゼント トレイラー ショップ 掲示板 会社概要
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
公開劇場一覧を別ブラウザで開きます。 前のページに戻ります

『不滅の男 エンケン対日本武道館』

配給:アルタミラ・ピクチャーズ
オフィシャルサイト:http://www.fumetsuman.com/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
遠藤賢司 監督、脚本、編集、音楽:
  遠藤賢司
プロデューサー:土本貴生
撮影監督:長田勇市(J.S.C.)
編集:村上雅樹
2005/日本/35o/カラー/
ビスタサイズ/
ドルビーデジタル/1時間23分

イントロダクション
「日本の音楽シーンを突っ走って来た遠藤賢司が日本武道館と対決!自らの監督・脚本・音楽・主演による圧倒的な純音楽映画の登場!」
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
(C)アルタミラピクチャーズ
  先日、惜しくもなくなった唯一無二のミュージシャン高田渡のライブと日常を捉えた作品『タカダワタル的』、一般的にはグループ・サウンズのひとつのバンドだが、音楽好きの間では日本のロックシーンの先駆者的存在としてレスペクトされ続けているバンド ゴールデン・カップスのヒストリーをメンバーを含む証言と貴重な映像、再結成のライブシーンなどで綴った『ザ・ゴールデン・カップス ワン・モア・タイム』と、主流からは外れながらも独自の道を貫き、様々な影響を与え続けている日本のミュージシャンのドキュメンタリー作品を送り続けるアルタミラ・ピクチャーズ(実はあの『スウィングガールズ』、『ウォーターボーイズ』などもここの製作によるものだ)。そのアルタミラ・ピクチャーズの音楽プロジェクト(と呼んでいいのだろう)の第三弾となる作品が公開される。それが今回紹介する『不滅の男 エンケン対日本武道館』である。
 このタイトル、分かる人はすぐに「オー!」となるのだろうが、間違いなく分からない人の方が多いはず。ということで、この作品の主人公である“不滅の男”エンケンこと遠藤賢司について簡単に触れておこう。遠藤賢司は還暦も数年後に控えた1947年に生まれている。ボブ・ディランに影響を受け、ギターを手にした彼は1969年にシングル・デビュー。翌70年に はっぴいえんどをバックに従えたアルバム『niyago』、71年には『満足できるかな』を発表、「カレーライス」というヒット曲も生まれた(ちなみにこの2枚のアルバムは日本のロック史上に残る名作である)。その後、コンスタントに活動を続け、1978年には横尾忠則のジャケットも印象的な恐るべき作品『東京ワッショイ』を発表。デビューから36年を経た現在も勢力的に活動を続けている。遠藤賢司はフォーク(その当時はそういう呼称しかなかったのだが)というスタイルで活動を始めたが、そこに拘らずにハード・ロック、パンク、歌謡曲などをぶち込みながら自分の音楽を徹底的に追及し続けてきた。その音楽スタイルはエンケン曰く“純音楽”。そうした現在も“純音楽”は新たな世代のファンを惹きつけ続けている。
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
(C)アルタミラピクチャーズ
 この作品『不滅の男 エンケン対日本武道館』はそのタイトルからも分かるだろうが、世界のミュージシャンにとっても特別の位置づけにある日本武道館における遠藤賢司のライブを収めた作品である。今では観客動員数としてはそのステータスを失いつつある日本武道館だが、遠藤賢司というライブハウスを中心に活躍する純音楽家にそのキャパシティーを埋めるだけのものは正直ない。じゃあ、どういうことなのという部分はタイトルが説明している。“エンケン対日本武道館”、そうこれは遠藤賢司と日本武道館の一本勝負なのだ。だから、客はいない。武道の殿堂であり、世界中のミュージシャンが憧れる日本武道館を舞台に遠藤賢司が純音楽家として挑んだ戦いなのだ。たった一人で歌うということに関して、遠藤賢司は「俺にとって、一人で歌うってことは宇宙の中でポツンと歌うって事なんだよね。(客がゼロ、拍手もないという)状況は本当に自分が自分自身に語れる状況だからこれは一ついい勝負ができるなと思った。」と語っている。歌い、演奏するのも遠藤賢司ただ一人なら、実はこの作品、音楽はもちろん、監督・脚本も遠藤賢司自身によるもの。出演もただ一人遠藤賢司のみ。正に彼の“純音楽映画”なのである。
 オープニング、アンプとギターを背負いながら自転車に乗り、武道館への道場破りにのようにやって来る遠藤賢司、キネマ調の“ドギャーン”という効果音がばっちりとはまりそうな縦で書かれたタイトル文字。その後に武道館のフロアに山のように積まれたアンプで組まれたステージをバックに叫ばんばかりに歌われる名曲「不滅の男」。そのステージの中にある畳の間で歌われる「満足できるかな」、「カレーライス」、ミラーボールとの一体感ががかっこよすぎる「踊ろよベイビー」、ドラムまで叩きまくる「東京ワッショイ」などこれでどうだと繰り出される名曲の数々。これは武道館での遠藤賢司の演奏を捉えただけの作品かもしれない(実際にそうだ)。だが、そこには圧倒的なパワーと繊細さがある。これでもかという音量で演奏され、歌われる歌の向こう側にある歌詞やギターのフレットを押さえる仕草、ストロークの繊細さを感じ取って欲しい(特に曲の終わり、最後のタッチだ)。ライブを撮っただけなのに脚本もあるのかという意見もあるかもしれないが、それは遠藤賢司自身も語るように彼の歌う歌詞であり、その表情にある。このライブ自体が先の見えないドラマでもあるのだ(実際に武道館を借り切って僅か1日での撮影はスタッフにとっても相当なドラマだったはずだ)。
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
(C)アルタミラピクチャーズ
 僕自身は10年以上前によく遠藤賢司のライブを観ていた。その当時、よく脚を運んだライブハウスに彼が出演していて(というより、このライブハウスはマスターがエンケンをやりたくて、始めた所だった。今をときめく 渋さ知らず もここの深夜イベントなんかが発端だったはず。なくなったのも随分前だ)、それがきっかけだったと思う。そこでエンケンバンドにぶちのめされて、都内のライブはよく通った。エンケンに対面するのはそれ以来。しかもでかい画面、その演奏はあまりにも素晴らしすぎた。あきらかに進歩している。
 とにかく多くの人にこの“純音楽映画”を体感してもらいたいと思う。エンケンの影響は、最近のバンドなら銀杏ボーイズ、サンボマスターなども受け継がれている。そしてこれは伝説ではなく、今現在も進行していること。気に入ったなら、ライブへと足を運んで欲しい。そのためにぜひ、劇場へ足を運んでください(アルタミラ・ピクチャーズは次は誰の音楽映画を送り出すのだろうか。PANTAあたりですかね。気になる)。

ストーリー
「日本武道館を舞台に純音楽家 遠藤賢司の孤独な戦いが始まる」
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真 
 (C)アルタミラピクチャーズ
 ギターを胸に、ギターアンプを背負い自転車で武道館へと入場する男 純音楽家 遠藤賢司。長いシールドを引きずりながら、山のように積まれたアンプで出来上がったステージに上った彼が歌うのは「不滅の男」。観客は一切なし、ボブ・ディラン、レッド・ツェッペリン、エリック・クラプトンなど数々の名演を生み出してきた日本武道館に対峙しての遠藤賢司の孤独な純音楽家としての戦いが始まる。
movilog
ピックアップムービー
サーチ
DVD比較はベストプライス


リンク
メールマガジン登録
神雕侠侶オフィシャルウェブサイト
ベクター・メディカルテック・ジャパン
*giggle
本サイトをご覧になりるにはFlashPlayerが必要です。 IE5.0以上推奨 画面サイズ推奨800×600以上 お問い合わせ先