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『ブース』

配給:日本出版販売梶Aスローラーナー
オフィシャルサイト:http://www.n-g-t.com/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
佐藤隆太
小島聖
池内万作
芦川誠
浅野麻衣子
三浦誠己
高橋真唯
監督、脚本:中村義洋
製作:小松賢志
    迫田真司
企画、プロデューサー:小林智浩
プロデューサー:南條昭夫
撮影:川村明弘
編集:松尾浩
美術プロデューサー:本田邦宏
音楽:仲西匡

2005/日本/HD/カラー/1時間13分


イントロダクション
「“旬”のキャスティング、新たな監督、刺激的な音楽の融合により“ただ“怖い”だけでなく、“現在”を生きる人たちが、自分で気づかない心の中の「何か」に対面した時に感じる恐怖を描く”ことを目指したホラー・シリーズが登場」
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 ホラー映画が大好き、ホラー映画にこそ映画としての醍醐味を感じている方も多いのではないだろうか。ホラー映画の世界を実際に体験できることはほとんどない。でも、ありえるかもしれない疑似体験としての恐怖を味わう映画的な面白みが最大限に発揮されているのが、ホラー映画の世界でもあるのだ(これはアクションなども同様だろう)。今回紹介する『絶対恐怖 ブース』もそんなホラー映画のひとつである。
 “ジャパニーズ・ホラー”としてハリウッドから大きな注目を集め、『リング』、『呪怨』、『仄暗い水の底から』などがすでにリメイクされ、これからも様々な作品のリメイクが予定されている中、日本でも数多くのホラー作品が生み出されている。その中でもあまり予算をかけず、新機軸を生み出していくシリーズ、企画物は盛んになってきているように思える。例えば、都市伝説を集めたベストセラーのエピソードを映像化していった『怪談新耳袋』、漫画家である日野日出志の作品をピックアップし、映像化した『日野日出志のザ・ホラー 怪奇劇場』などがその代表として挙げられる。これらの作品には有名な映画監督が名を連ねている場合もあるが、そのほとんどは中堅や新人監督である。正直、出来不出来、好き嫌いもはっきりしているのだが、予算も時間も限られた中でなんとか独自の色合い、面白みを出そうと奮闘している部分には共感を感じるし、登竜門的な場としてうまく機能していると思う(実際、ハリウッドではホラー映画は新人監督の登竜門として機能してきている)。
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 今回紹介する作品『絶対恐怖 ブース』もそういったシリーズ物のひとつである。この作品には“絶対恐怖-NEW GENERATION THRILLER at CINEMARISE”という副題が頭につけられている。プレス資料ではこのシリーズについて「映画の“恐怖”は新しいステージに突入しました。ただ“怖い”だけでなく、“現在”を生きる人たちが、自分で気づかない心の中の「何か」に対面した時に感じる恐怖を描くこと・・・。“絶対恐怖-NEW GENERATION THRILLER”は、いま“旬”のキャスティング、新たな監督、刺激的な音楽の融合によって“恐怖”を通して人の“心理”を描き出す、“恐怖映画(スリラー)”なのです。」と説明されている(at CINEMARISEは渋谷のシネマライズで公開されるからであり、これは公開劇場ごとに変わっていくのだろう)。この作品『ブース』はその第2作目である。謳い文句となっている“いま“旬”のキャスティング”は主演に映画からTVドラマまで若手俳優の注目株である佐藤隆太を据え、共演に小島聖、池内万作、芦川誠、浅野麻衣子、三浦誠巳などが出演、“新たな監督”には『仄暗い水の底から』、『刑務所の中』、『クイール』などの作品に脚本として参加し、自らもホラー系を中心に『@ベイビーメール』、TVドラマ「日本の怖い夜・くも女」などの作品を監督、演出している中村義洋を起用、“刺激的な音楽”にはスカコア・シーンの顔役的バンドKEMURIが主題歌を提供している(なお、1作目の『プレイ』は主演に玉山鉄二、監督に佐藤祐市(TVドラマ「僕の生きる道」、「ウォーター・ボーイズ」)、主題歌に今大きな注目を浴びる女性AIが参加し、すでに公開されている)。
 主演の佐藤隆太演じる主人公は聴取者との電話でのやり取りによる恋愛相談の兄貴的存在として人気を博している深夜ラジオのDJ。この日、彼の番組はいつものスタジオとは違い、明日以降は取り壊されてしまうビルにある最も古いスタジオで行われることになった。実は開設当初にそのスタジオでは不可解な事件が起こっていたのだが、そのことをDJは知らない。そして、視聴者からの電話相談が始まり、いつもの調子で回答する中、混戦したかのような電話の向こうから「嘘つき」という女の声が響き渡ることで恐怖が始じまっていくというこの作品、最後に真実が明らかになるホラーとは違い、そのスタジオで過去に起こった出来事が再現され、現在へと入っていくという構成からもその結末は安易に想像が付いてしまう。じゃ、このホラー(恐怖映画)の面白みはどこにあるかといえば、「嘘つき」というひと言をきっかけに、電話の向こうの聴取者の相談が自分自身の過去の経験と重なり、相次ぐスタジオのトラブルに対し、それも自分自身の過去の行いが生み出したのではないかと疑心暗鬼になっていく点だ。いや、疑心暗鬼どころか、彼はそういった行動を実際に取ってきているし、そのことを思い出すたびに自分で勝手に封印していた過去の扉も開いていってしまうのだ。様々なことが連動し、彼は追い詰められていくのだ。そういう意味では「ただ“怖い”だけでなく、“現在”を生きる人たちが、自分で気づかない心の中の「何か」に対面した時に感じる恐怖を描くこと・・・。」というテーマにはピッタリと嵌まり込んでいると思える。
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 録音された曲に変な声が入っていたり、この作品のようにラジオで変な声が聞こえたりとスタジオを巡る都市伝説的な話は多い。一説には密閉されたスタジオがそういったものを寄せ付けやすいという話もあるが、その真実は定かではない。この作品にどれほどの恐怖を感じるかは人それぞれだろうが、スタジオのブースを舞台とした都市伝説的な話に、人間心理の妙を散りばめた作品としては良く出来ていると思う。また、舞台がDJブースであるため、そのほとんどを一人で演じる佐藤隆太の今までにない役者としての持ち味も発揮されている。ホラーが好きはもちろん、ホラーが好きでなくても心理ものとして十二分に楽しめると思います。ぜひ、劇場に脚を運んでください。

ストーリー
「「嘘つき」混戦したかのような電話の向こうから聞こえた一言は人気DJに猜疑心を抱かせていく」
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 深夜ラジオ「東京ラブコレクション」、この日の放送は開局当時にアナウンサーが怪死を遂げた場所として知られるスタジオで行われることになった。このスタジオは取り壊しのため、この日が最後の収録でもあった。番組の人気パーソナリティーの勝又真吾はヘドフォーンなどの古さに文句をいいながらも、この日のテーマである“許せない一言”に関する視聴者からの相談に回答していた。しかし、その回答の最中に電話が混戦したかのような状態になり、その向こうから「嘘つき」という女の声が響き渡る。この声をきっかけに番組や勝又真吾には様々な事態が起こり、そのことに対し勝又真吾は自分の過去と照らし合わせ、猜疑心を強めていく。
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