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『春夏秋冬そして春』
SPRING,SUMMER,FALL,WINTER...AND SPRING
配給:エスピーオー
オフィシャルサイト:http://www.kimki-duk.jp/spring/


キャスト スタッフ データ
オ・ヨンス
キム・ジョンホ
ソ・ジェギョン
キム・ヨンミン
キム・ギドク
ハ・ヨジン
キム・ジョンヨン
監督・脚本・編集:キム・ギドク
製作:イ・スンジェ
   カール・ガウムバルトナー
撮影:ペク・ドンヒョン
プロダクションデザイン:ステファン・シューンベルク
衣装:〈FANTA・MIX〉キム・ミンヒ
音楽:パク・ジウン

※2003年青龍賞 最優秀作品賞 受賞
※2004年大鐘賞 最優秀作品賞 受賞
※2003年ロカルノ国際映画祭コンペティション 青年批評家賞ほか3部門受賞
※2003年サンセバスチャン国際映画祭観客賞受賞

2003/ドイツ、韓国/カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/1時間42分


イントロダクション
「韓国映画の異才キム・ギドクが季節の移り変わりに重ねて描く人生の移り変わり」
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  何度も書いているんだけど、韓国映画の勢いはとどまることを知らない。『シルミド』、『ブラザー・フッド』や『殺人の追憶』などの大作、大ヒット作からミニシアター系の作品まで本当に様々な作品が公開されている。そういった中で、異色、異端などといわれ、熱狂的な支持と大きな注目を集めている監督がいる。キム・ギドクである。今回紹介する『春夏秋冬そして春』はそんな彼の手による作品である。
 今年(2004)、日本でも公開され、大きな話題となった『悪い男』、その前に公開されている『魚と寝る女』でキム・ギドクの作品の魅力の虜となった方も多いのではないかと思える。1960年生まれのキム・ギドク監督。映画学校で勉強をする、映画館に通いつめるなどという経験をすることなく、工場勤務、軍隊などを経験してきた彼が初めて映画というものを観たのはフランスへ渡っていた32歳の時だった(フランスでは路上で絵を売って生活していたという)。そこで映画という表現に目覚め、1993年に韓国へ帰国し、シナリオを書き始め、コンクールに応募し、入賞。それが彼が映画監督になるきっかけとなった。1996年にデビュー作である『Crocodile/鰐』を発表。それ以降、1年に1作のペースで作品を撮り続けている。監督自身が「私は他の映画作家とは極めて違った人生を送ってきた」と語るように、その独自の視点から生み出される内容は数多くの論議を呼び、熱狂的なファンも獲得している。特にその評価はヨーロッパを中心に圧倒的に高く、最新作である『Samaritan Girl/サマリア』は今年(2004)のベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞している。また、この作品『春夏秋冬そして春』も韓国映画界最高の栄誉である“大鐘賞”及び“青龍賞”の最優秀作品賞を受賞し、韓国での評価も確立すると共に、興行面で欧米においても大ヒットを記録している。
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 『魚と寝る女』、『悪い男』とじわりと突き刺さってくる痛みが印象的(で、韓国国内では論議を巻き起こしてきた)であったキム・ギドク監督の作品だが、この作品『春夏秋冬そして春』はそういった作品とはちょっと違う印象を持つかもしれない。タイトルが表すようにこの作品は“春夏秋冬そして春”という5つの連なりを持ったパートの物語によって構成されている。物語の舞台となるのは、山間の奥深くに広がる美しい森と静寂さとに包まれた湖に漂う小さな寺。ここに暮らす僧侶と子供。春編はこの僧侶と子供の物語からスタートする。子供が青年となる夏編、成年となる秋編、壮年へとなっていく冬編と季節の流れに合わせ、人間の人生を綴っていく作品なのだ。この作品を撮るに当たって、自分がしんどいと観る側もしんどくて観ていられなくなるから、最初から自分がしんどくならないようにしようと決めていたという監督は「私たちの人生とは何か、そして生きるとは何かという問いかけが、急に私の中に生まれ、それを四季にたとえました。春夏秋冬そして春という季節の巡り変わりが、私たちが生まれてから死ぬまでの人生の姿を描いているのではないかと思い、四季にたとえてこの映画を作ろうと思いました。」と語っている。撮影には季節ごとに季節のシーンを撮るという形式で1年間(実質は各季節とも5日ほどだったという)を要している。明確なシナリオはなく、おおよそのあらすじと監督の心に浮かんだ季節のイメージを元に撮影は進められたという。人間のつながりというものを深く考え、距離感や偏見をなくしたいと願っている監督は「人間が生きていく中で、どれほど変化することができ、またどれほど脱出できることができるか、どれほど自由になれることができるのか」という想いをこの作品に込めているという。
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 最初、静かな画面の美しさと内容に「え、これがキム・ギドク」の作品なのかと感じたのだが、春編の半ばでそんな気持ちも払い打ちされ、完全にキム・ギドクの世界の中へのめりこんでいった。人生という中に潜む“業”や“欲望”、巡り巡る人生の奥深さ、世と俗の交わりなどを描いたこの作品は、映画というものを勉強したのではなく、自分の人生で体験し、身から出るものとして撮り続けてきたキム・ギドク監督だからこそ生み出すことが出来た世界であろう。子供の持つ残酷さ、青年の持つ荒々しさ、その向こう見ずな荒々しさが向かっていく先とそこを乗り越えて始まる新たな人生、作品の中に様々に配置されている象徴、暗喩的なもの、自分自身の人生との重なりなどその世代や生き方によって様々な受け止め方が出来る作品だと思う。僕自身はキム・ギドクらしい夏編以降の世界に監督が語る変化し、再生し、受け継がれていく人生という新たな世界を、相変わらずの美しい映像の中で浮かぶ寺などには、キム・ギドクらしい寓話性を感じることが出来た。人生という重さを描きながらも心を洗われるような作品です。ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「芽生えの季節 春、力みなぎる夏、そして枯れていく秋から冬。そして春が巡ってくる」
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  深い山間の湖に浮かぶ小さな寺。外の世界と行き来するには湖畔に建つ門を抜け、手漕ぎの船に乗ることが必要なこの寺に暮らす老僧と子供のふたり。そこは世間とは隔離されたような空間であった。この日もいつものように船に乗り、薬草を取りに出かける子供。戻ってからは薬草と毒草の違いを学んだりしていた。そんな子供が河原でひとり楽しんでいる遊びがあった。老僧はそれを見て、ある教えを悟らせようする。そして、夏、子供は青年になり、秋には成年へ、人生が巡るように季節も巡っていく。
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