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『悪い男』
配給:エスピーオー
オフィシャルサイト:
http://www.kimki-duk.jp/badguy/

キャスト スタッフ データ
チョ・ジェヒョン
ソ・ウォン
チェ・ドンムン
キム・ジョンヨン
監督・脚本:キム・ギドク
製作:イ・スンジェ
撮影:ファン・チョリョン
照明:パク・ミン
編集:ハム・ソンウォン
美術:キム・ソンジュ
音楽:パク・ホジュン
2002年ベルリン国際映画祭コンペティション部門 正式出品/ 2002年トロント国際映画祭ナショナル・シネマ・プログラム 正式出品/ 2002年福岡アジア映画祭 グランプリ受賞/ 2002年韓国・百想芸術大賞最優秀男子演技賞受賞/ 2002年韓国・大鐘賞新人女優賞受賞/ 2001年釜山国際映画祭韓国パノラマ部門・アジア映画振興機構賞(NETPAC)賞受賞

2001年/韓国/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーSRD/1時間43分

イントロダクション
「今注目すべき韓国映画界の異端児キム・ギドク監督の問題作」
 最新作である10作目の作品『Samaria』で本年度(2004年)のベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞した映画監督キム・ギドク。それまでもベルリン国際映画祭のコンペティションに連続して選出されるなどヨーロッパを中心に圧倒的な評価を獲得してきた。日本ではこれまで『魚と寝る女』のみが紹介されていた知る人ぞ知る的な存在の映画監督であったキム・ギドクだが、今年(2004年)は彼の作品が何作も日本で公開されることが決定している。ベルリン映画祭での銀熊賞受賞と日本での公開が重なること、そして韓国映画(ドラマ)のブームで、キム・ギドクという名前がより大きな注目を浴びることは間違いないだろう。そんなキム・ギドクの年になるかもしれない今年の第1弾として公開される作品が、今回紹介する『悪い男』である。
 この『悪い男』も2002年ベルリン国際映画祭コンペティション部門に選出されたが、絶賛の声もある一方、非常に否定的な声もあるという具合に評価が大きく分かれた作品である。韓国では公開後、大ヒットを記録したが、やはりこの映画を支持するかしないかというインターネット上での熱い論争やマスメディアでの論議が沸き起こり、社会現象にまでなったという。
 評価が分かれ、論争となった原因は、幸せな生活を送っていた女子大生がヤクザに一目惚れされ、そのヤクザの計画により幸せだったはずの人生を破壊され、娼婦へと落ちていくというその物語の内容にある。こういった内容には当然、フェミニズムの観点、性倒錯的な観点からの批判的な意見が続出し、果ては精神科医による映画分析まで行われたという。ただ、そういった声の一方で“最高の純愛映画”、“最上の愛の寓話”という声もあがっていた作品なのである。
 監督のキム・ギドクはこの作品について「人間は誰もが真っ当に生まれ、真っ当に死んでいくことを願う。しかし、全く無関係の人間によって、予想だにしない生き方と遭遇し、避けることの出来ない運命に飲み込まれることがある。ここに生まれてから死ぬまで不幸にとりつかれたひとりの男がいた。どんな純白なものも汚濁としか感じられないほど、彼のもつ闇は深い。彼の眼光がひとりの女性を不幸に変えた。それは残忍なほどに完璧で、神の企んだ計画とさえ感じられる。私はそれを運命と言いたい。」と語っている。この発言のキーとして“運命”という言葉が出てくるが、ここには韓国という国が今でも抱える社会の「階級構造」という問題も含まれている。「家柄」と「学歴」というものが重要視される韓国の社会において、生まれながらに決定してしまう運命、そういった状況に対するある種の爆弾をこの映画は投げつけているからこそ、論議を呼んだ問題作でもあるのだ。強硬手段であろうとも、そういった超えられない壁を越えるこの作品に“最高の純愛映画”、“最上の愛の寓話”という声があがったのも理解できるだろう。
 最高にスタイリッシュな映像の中から突きつけてくる刃のような設定、内容には、嫌悪感を感じるものも多いはずだ。誰もが思うのだろうが、そのスタイルは初期の北野武の作品に共通するものを感じる。怒りも悲しみも何もかも閉じ込めた映像は、こちら側を否応なく挑発し、爆発し、させようとしている。“最高(最悪)の純愛映画”、“最上(最低)の愛の寓話”はラストのラストで不思議な温かみを感じさせる。そこには救いも何もないのかもしれないのだけど続いていく日常が存在する。それが救いなんだろうか。キム・ギドク、彼の感性を味わうために、ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「ひとりの女子大生と一人のヤクザ。全く縁のないふたりを結んだ運命」 
 昼下がりの繁華街、ここに賑やかさとは縁はなさそうな男がひとり歩いている。男の名はハンギ。売春街を仕切るヤクザの頭である。彼の目にはベンチに座るひとりの女性の姿が映っていた。彼女の名はキム・ソナ。彼女は彼氏との待ち合わせ中だった。彼氏がやって来て、その元へ駆け寄ろうとするソナ。その瞬間、ハンギは彼女の唇を強引に奪っていた。通りすがりの軍人に捕らえられたハンギは、ヤクザ風情を馬鹿にされ、殴る蹴るの暴行を受ける。ソナはハンギに対し、「最低のヤツ」と唾を吐きかける。
 ある日、ソナは大好きなエゴン・シーレ画集を立ち読みしていた書店で大金の入った財布を拾う。思わず中身を抜き取った彼女だったが、財布の持ち主に捕まり、大金がなくなっていると問い詰められる。彼女には全く身にに覚えのない大金だったのだが、持ち主の言うままに高利貸しから借金をする羽目になる。借金の担保は彼女の体であった。結局、借金を返せなかったソナは売春宿に売り飛ばされることになる。それは全てソナに一目惚れしたハンギの計画であった。
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