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『ハッスル!』

配給:ハピネット・ピクチャーズ
オフィシャルサイト:


キャスト スタッフ データ
アントネーリャ・リオス
ネストル・カスティリャーナ
ファン・パブロ・ミランダ
アレハンドロ・トレホ
エデュアルド・バリル
ロベルト・ファリアス
ビクトル・モンテロ
アニータ・アルバラード
監督、製作、脚本:
 アンドレス・ヴァイスブルス
製作:セバスティアン・フロイント
脚本:フリオ・ロハス
撮影:アーノルド・ロドリゲス
編集:ガルート・アルラソン
美術:セバスティアン・ムニョス
衣装:カローラ・エスピナ
音楽:クリスティアン・ヘイネ
2003/チリ/カラー/デジタルドルビーSRD/1時間55分

イントロダクション
「南米のチリで大ヒットを記録した様々な人物による視点が絡み合うサスペンス作品」
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 先日、『ある日、突然。』というアルゼンチン映画をこのサイトで紹介した。「アルゼンチン映画なんて、めずらしいな」という気持ちを抱きながら観たら、その内容の素晴らしさに「ガツン」と喰らった作品だったのだが、考えてみれば『モーターサイクル・ダイアリーズ』(これも傑作!)のウォルター・サラス監督、『21グラム』のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督などラテンアメリカ出身の監督や『シティ・オブ・ゴッド』、『私の小さな楽園』などの作品が大きな注目、評価を集め、日本でも小規模ながら続々と公開されているのだから、こういった状況は特に珍しいものでもなくなるのだろう。この辺りに関しては中南米の文学、ブラジル、キューバなどの音楽に続き、やっと映画が追いついたという見方も出来るだろう。今回紹介する作品は、そんなラテンアメリカの南西部に細長く横たわる国チリから送り出された『ハッスル!』である。
 アルゼンチン映画も珍しいが、チリ映画というのはそれ以上に珍しさを感じるのではないだろうか。僕自身もチリ映画と言われても思いだす作品はひとつもないのだが、『オープン・ユア・アイズ』や『アザーズ』のアレハンドロオ・アメナバール監督はスペインというイメージが強かったが出身はチリであるというし、『三つの人生とたった一つの死』、『見出された時−「失われた時を求めて」より−』などで世界的に高い評価を獲得しているルル・ルイス監督は亡命チリ人であるという。こんな風にチリ映画について簡単に調べていたら、僕にとって印象的だったドキュメンタリー作品2本があった。ピノチェト将軍による軍事政権下のチリで撮られた『戒厳令下チリ潜入記』と子供たちに映画がどういう風に出来ているかを教えながら、1本の作品を制作していく過程を描いた『100人の子供たちが列車を待っている』である。どうしても政治(軍事政権下)の色合いが強い作品が多くなってしまうが、現在ではそんな軍事政権も終わり、民主的な政権に移り変わっている。そんな現在のチリで公開され、あの『マトリックス・リローデット』と並ぶヒットを記録した作品が、この『ハッスル!』である。
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 姉ちゃんが腰をくねらせているインパクトのあるチラシ、公開される劇場(銀座シネパトス)から、どうしてもエロさ満載の作品を想像するかもしれないが、これがそういったスパイスを振りまきながらもなかなか良く出来たサスペンス作品に仕上がっている。物語は片田舎からサンチアゴへ出てきた兄弟と彼らが惚れてしまうひとりの女性を軸に展開する。ある夜、学生の弟が誕生日の祝いに兄に連れてこられたナイトクラブの踊り子に恋をする。彼女に猛烈にアタックし、弟はデートに誘うことに成功する。一方、兄は裏組織に入り込み、ボスの女である弟の恋する女と関係を持っていた。兄の行動を知り、激怒する弟だが、事態は組織も巻き込み、思わぬ方向へと向かっていく、というのがこの作品のストーリーである。面白いのは、この物語が兄、弟、彼らが恋する女の時系列を組み換え、入れ替えしながら進行していくという部分である。3人3様の見方が重なることによって見えてくる物語は『羅生門』や『パルプフィクション』で用いられた手法のようで、なるほどねと納得されるエンディングを生み出している。この作品が長編デビュー作となるアンドレス・ヴァイスブルス監督には、すでにチリ映画界のタランティーノという呼び声もあるらしいが、この作品の肝となった脚本をなんと12パターンも書き上げていたという。チリ国内で大ヒットしたこの作品は世界中の映画祭にも招聘され、高い評価を獲得している。今後、注目の監督かもしれない。
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 出演者の中で注目されるのは、あの青森住宅供給公社に勤務していた男に巨額の金を貢がせたチリ人妻アニータ(アニータ・アルバラード)が出演していることだろう。誕生日プレゼントとして弟の筆おろしをまかされるダンサー兼娼婦役として出演しているのだが、あの男はこれにやられたのかよというテクニックを見せてくれる。世間的にはアニータが話題になる作品だと思うが、3者3様の見方が思わぬ結末へと結びつくサスペンス作品としてなかなか良く出来ているので、ぜひ、劇場に足を運んでみてください。   

ストーリー
「ひとりの女性を巡る兄弟の関係が行き着く先・・・」
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  シルビオとビクトルの兄弟は母をなくし片田舎からサンチアゴへやって来た。弟の17歳の誕生日、兄はそのお祝いに弟をナイトクラブへ連れて行った。その目的は弟の童貞を卒業させてやることだった。弟が裏部屋でその行為に励んでいた頃、クラブでは揉め事が起き、兄はそれをうまく仲介する。その行為を見ていたクラブのオーナーであり、裏組織のボスは兄を組織に招き入れる。その頃、行為を終えた弟はあるダンサーに一目ぼれしていた。ダンサーの名はグラシアだった。数日後、弟はグラシアの昼間の働き先に足を運び、デートの申し込みをする。誘いを受けた彼女は彼と次第に心を打ち溶け合っていく。しかし、グラシアは弟の手には負えないバックを持った女性だった。彼女は兄の働く組織のボスの女だったのだ。そして、そのボスのお気に入りとなった兄は留守中の彼女の世話を申し付けられ、彼女と関係を持ってしまう。
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