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蒼井優の主演最新作であり、黒沢清監督がメガホンをとった映画「スパイの妻」が、9月2日(現地時間)よりイタリアで開催されている第77回ベネチア国際映画祭で、銀獅子賞(監督賞)を受賞した。ベネチア国際映画祭の銀獅子賞の受賞は、日本映画としては2003年の北野武監督「座頭市」以来、17年ぶりの快挙。
先日9月9日13:00(現地時間)には蒼井優、高橋一生、黒沢清監督が揃ってオンラインで記者会見に登壇。記者からの質問に、熱を込めて本作への想いを語っていた。
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<受賞のコメント>
黒沢清監督: スタッフと俳優の力が最高のかたちで組み合わさった結果だと思っています。映画の可能性は無限なのだと、この歳になって実感しました。
蒼井優: 黒沢監督、銀獅子賞受賞おめでとうございます。ケイト・ブランシェットさんから監督のお名前が呼ばれた瞬間、現場の片隅で、モニターを静かに並んで見つめられていた、監督と奥様の後ろ姿を思い出しました。たくさんの映画仲間から連絡が入り、みんなとても興奮し、感動し、喜んでいます。黒沢監督、本当におめでとうございます。これからも監督の映画を楽しみにしています。
高橋一生: ベネチア国際映画祭監督賞受賞、心からお祝い申し上げます。この作品が世界で評価されることを嬉しく思います。黒沢監督のもと、あの空間、あのスタッフ、キャストと共に作品を作り上げていく時間は、最高の体験でした。これからも素晴らしい作品を楽しみにしております。おめでとうございます。
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「スパイの妻」
太平洋戦争前夜。
愛と正義に賭けたふたりが
たどり着くのは、幸福か、陰謀か――。
1940年、神戸で貿易会社を営む優作は、赴いた満州で、恐ろしい国家機密を偶然知り、正義のため、事の顛末を世に知らしめようとする。満州から連れ帰った謎の女、油紙に包まれたノート、金庫に隠されたフィルム……
聡子の知らぬところで、別の顔を持ち始めた夫、優作。
それでも、優作への愛が、聡子を突き動かしていく――。
出演:蒼井優、高橋一生、東出昌大、坂東龍汰、恒松祐里、笹野高史
監督:黒沢清
脚本:濱口竜介、野原位、黒沢清 音楽:長岡亮介
2020/日本/115分/1:1.85
配給:ビターズ・エンド
公式サイト:wos.bitters.co.jp
10月16日(金)新宿ピカデリー他全国ロードショー!