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東出昌大を主演に迎え、俊英濱口竜介監督が、芥川賞作家・柴崎友香による同名恋愛小説を映画化した「寝ても覚めても」。第71回カンヌ国際映画祭 ・コンペティション部門に正式出品されたことを受け、14日(日本時間同日夜)公式上映が行われた。
レッドカーペットに濱口竜介監督、ディオールの黒いスタキシードに身を包んだ東出昌大、アルマーニの黒のシースルードレスを着こなした唐田えりかが登場。3人は緊張以上に映画祭を楽しんでいる様子。レッドカーペットを歩むうちにドレスが靴に引っかかった唐田を東出が優しくエスコートする場面もあった。
会場内に入ると、大きな拍手で迎えられた。現在、「ハッピーアワー」(15)がフランスで公開中なためか、「Hamaguchi!」の声が何度もかかった。上映終了後は、エンドロール中から大きな拍手が始まり、その大きな拍手は10分以上続いた。
<公式上映直後のコメント>
■濱口竜介監督
観客の好むものかわからなかったけど、こんなにあったかい拍手もらえると思いませんでした。カンヌで伝わってとても嬉しい気持ちです。ふたりにありがとうと伝えたいです。
■東出昌大
万感の思いで受け止めました。いろんな愛が伝わったと思います。2000人もの席の会場で自分の出演映画が上映されたのは初めてで、入ってすぐに天井を見てその広さに驚きました。さすがカンヌだと思いました。上映が終わって、二階席から身を乗り出して拍手してくれた人がいたんです。映画の思いが届いたんだと思ったけど、その人たちへ感謝を伝える言葉が浮かばず、拙いフランス語でメルシーと言いました。
■唐田えりか
貴重な経験をすることができました。この場所にいるのが奇跡のようです。濱口監督、東出さんはじめ、関わったひとたちへの感謝、みんなへの感謝と愛が溢れました。(号泣) 「寝ても覚めても」に関わってくださった方々と観てくださった方々への感謝が溢れて、そして、こんなに大きな舞台でこれだけの声援を受けさせていただいて感謝の思いでいました。
「寝ても覚めても」ストーリー
東京。カフェで働く朝子は、コーヒーを届けに行った先の会社で亮平と出会う。真っ直ぐに想いを伝えてくれる亮平に、戸惑いながらも朝子は惹かれていき、ふたりは仲を深めていく。しかし、朝子には亮平には告げていない秘密があった。亮平は、かつて朝子が運命的な恋に落ちた恋人・麦に顔がそっくりだったのだ――
監督: 濱口竜介 原作:柴崎友香『寝ても覚めても』(河出書房新社刊)
出演: 東出昌大、 唐田えりか、 瀬戸康史、 山下リオ、 伊藤沙莉、 渡辺大知(黒猫チェルシー)、仲本工事、田中美佐子
英題: ASAKO I & II /2018/日本・フランス/ヨーロピアンビスタ/5.1ch/119分
配給:ビターズ・エンド、エレファントハウス
9月1日(土)より、テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネパレスほか全国公開