新着映画情報
女一人と男二人。ひとつ屋根の下ではじまる、共同生活。恋人や家族や友達に対する愛とも、ちょっと違う。彼らのまわりには、黄金色の鶏ガラスープのように、澄みきった愛があふれている。
阿川佐和子の小説『スープ・オペラ』が初の映画化!今秋の公開が決定した。主演には、映画、ドラマ、舞台などで活躍、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」(08)「ノン子36歳(家事手伝い)」(09)など一作ごとに新境地を開き続ける坂井真紀。共演には、男女7人のパフォーマンスグループ「AAA」のメンバーとして活躍する一方、「愛のむきだし」(09)で映画初主演にして毎日映画コンクール新人賞など数々の賞を受賞した西島隆弘、実力派監督が手がけるアート系作品からエンタテインメント大作まで幅広い活躍をみせる藤竜也、本作で、強さと愛情を溢れんばかりに併せもつ“トバちゃん”役を情感たっぷりに演じている加賀まりこ 、さらに余貴美子、平泉成、萩原聖人など豪華俳優陣がこれまでにない魅力を放ちながら、素敵なハーモニーを奏でる。
監督は「犯人に告ぐ」(07)「イキガミ」(08)など話題作を世に送り出し続ける瀧本智行。「独立少年合唱団」(00)や「いつか読書する日」(04)の原案・脚本を手がけた青木研次と強力タッグを組み、原作を大胆に脚色、あたたかでウィットに富んだ阿川ワールドを見事スクリーンに開花させた。
【阿川佐和子さんコメント】
私がいちばん大事にしたいと思っていた空気、この風変わりな登場人物たちを取り巻くいとおしい空気が、映画になって、こんな魅力溢れる家のなかで、光や音や色とともに甦りました。
【坂井真紀さんコメント】
ルイを演じて。私自身ある程度の長さの人生を歩んでおりますのに全く可笑しな話でありますが、この映画で、「孤独」というものと初めて向き合ったかのような体験をしました。どういうことだ?と考えましたところ、それは、きっと、ルイの心が「裸」だからなんだろうなっと、 演じている中で思ったのです。「裸」と言いましても、その言葉が持つ開けっぴろげな印象とはまた別のベクトルのものです。光を感じ、風を感じ、美味しいスープを頂き、人の温もりに触れ、テクテクといつもの道を、「裸」の心が歩く、色気もなく、欲もなく、ぼんやりと(笑)。何が起こるのだろうと、毎日ドキドキしてました。まったく人生って奴は・・・っと思いながら。
【物語】
ルイ。35歳。独身。女手ひとつで育ててくれた叔母のトバちゃんが、還暦を前に突然恋に落ちて出奔。ひとりぼっちになったルイの住む古い家に、ひょんなことから二人の男が転がり込んできた。初老だけどモテモテの「自称画家」トニーさんと、いつも笑顔の雑誌編集者、康介。ひとつ屋根の下で三人の奇妙な共同生活がはじまる…。
2010年秋、シネスイッチ銀座、新宿ピカデリー他全国ロードショー!