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世界で初めて養殖サンゴの移植・産卵に成功した男の実話をベースに、「デトロイト・メタル・シティ」を大ヒットさせた李闘士男監督により映画化された、「てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜」(配給:ショウゲート、4月24日より全国公開)。
モデルとなった人物、金城浩二(39)が執筆した映画の原作本(小学館刊)が1月29日より発売され、1月31日(日)に、金城浩二、主演の岡村隆史(39)とその妻役の松雪泰子(37)がゲストとして登壇し、出版記念会見が都内で行われた。
〔原作者:金城浩二登壇〕
Q: サンゴの養殖を始めたきっかけは?
金城: 小学3年生の頃からサンゴ礁がある海に通うことが楽しみになって、最初は遊びのつもりでサンゴを植えてていたのですが、今まで他人事だった海の中の事が自分事のようになってきて、次第に子供の頃に見た沖縄の美しい海の光景を取り戻したいと思うようになりました。
Q: 始める当初は大変でしたか?
金城: 初めは何も分からなかったので大変でしたが、自分の好きな事を無我夢中でやってきたら少しずつ応援してくれる人が増えてきました。特に家族はいつも応援してくれました。そんな家族がいたから頑張る事ができました。
Q: 世界で初めて養殖サンゴの産卵に成功した時の気持ちは?
金城: 好きで始めた事ですが、なかなか理解してもらえない時もあったので、産卵に成功した時はなんとも言えない神秘的な感じがして涙が出てきました。自分が間違いないと思える仕事をずっと頑張ってやっていれば、色々な人が力を貸してくれるんだと思いました。
〔キャスト:岡村隆史、松雪泰子登壇〕
岡村: この本をモデルにした映画を作るという事で、ムービースターとして(笑)、金城健司役(役名)を演じさせて頂きました。
松雪: 出版おめでとうございます。映画の中では妻由莉役(役名)を演じさせて頂きました。金城さんの生き様が表現されているとても素敵なストーリーで、心温まる映画になりました。
Q: 撮影中も金城夫妻が参加されていたということですが?
岡村: 金城さんとは最初、サンゴでも映画の話でもなく、いかにうまくカブトムシを採るかという話から打ち解けました。金城さんの言葉で印象的だったのは「僕の役が岡村さんで良かった、福山雅治さんみたいな男前だったら後でなにを言われるかわからない」と言われたことです。一瞬えっと思いました(笑)。
Q: 演じるにあたり気をつけたことは?
岡村: 私は役者ではないので、自分ができる範囲の事を一生懸命やろうと心がけました。現場では金城さんとなるべくコミュニケーションをとるようにしていましたが、沖縄の言葉のリズムになれるのが難しかったです。監督からは楽しんで演じて下さいと言われていたので気負わず楽しい現場作りをしようとはげみました。
松雪: 奥様が、海の話を熱心にしている金城さんの傍でいつもニコニコと愛情深く見守っている姿が印象的でした。力強く信じ支える姿がすごいと思いました。妻として、何事にも動じず穏やかに生きる姿を演じようと思いました。
Q: キャスティングに関しては(金城さんへ)?
金城: 岡村さんは「沖縄県民顔」で、TVで観ていて好きなタレントさんだったので安心しました。松雪さんはお綺麗なので妻が喜んでくれるだろうと思いました(笑)。
Q: 今回は夫婦を演じられましたがいかがでしたか?
岡村: 夫婦や子持ちであることは経験がないので全て想像で演じていましたが、松雪さんに多くを助けて頂きました。撮影中は本当の夫婦と思って演じていました。松雪さんと手をつなげた事が嬉しかったです(笑)。
松雪: 最初に岡村さんと夫婦を演じるという事を聞いた時はびっくりしました。でも金城さんの空気感を岡村さんも自然に醸し出していて、とても可愛らしい夫婦になると思いました。現場ものんびりしていてリラックスして演じられました。
Q: 劇中に夫婦ケンカのシーンがありますがいかがでしたか?
岡村: リアルファイトです。妻である松雪さんが私をヘチマで叩くのですがジャストヒットしました。撮影当日が私の誕生日だったのでどえらい誕生日プレゼントをもらいました。撮影前松雪さんがヘチマ振りながら来たので恐かったです(笑)。
松雪: バキッという音がしました。監督がどうしてもリアルにやってほしいということだったので、失敗したら申し訳ないので思いっきりやろうと思いました(笑)。
金城: 本当の妻はもっと優しいです(笑)。
てぃだかんかん-海とサンゴと小さな奇跡-