子供のころから海の生き物にしか興味のなかった金城健司は、幼なじみの由莉との結婚を決意し、故郷、沖縄に帰ってきた。母・幸恵の大反対を押し切っての結婚、子供にも恵まれ、なんとかレストラン事業を軌道に乗せた矢先、あろうことか金城は「店を全部やめて、サンゴを再生する」と仲間たちに宣言する。
久しぶりに潜った沖縄の海は、開発や温暖化の影響を受け悲鳴をあげていた。海の生き物の多くが棲息するサンゴ礁は30年前に比べて90%も死滅していたのだ。「あの美しかったサンゴの海をもう一度愛する由莉に見せてやりたい」、その一心で立ちあがった金城は、サンゴを養殖し、海に移植するという大胆で途方もない作業に挑む。しかし、専門知識も資金もないサンゴ移植活動はけっして順風満帆なものではなかった・・・。
新着映画情報
岡村隆史 |
監督:李闘士男 |
2010/日本 |
世界初“サンゴ礁再生”の奇跡に向かって夢を追いかけたふたりの感動実話。
「てぃだ(太陽)」が「かんかん」照りという“幸せの象徴”を意味する沖縄コトバを冠した本作は、サンゴ礁の移植産卵を世界で初めて成功させ、2007年環境大臣賞・内閣総理大臣賞をダブル受賞した金城浩二の“奇跡”までの10年間を徹底取材し、彼とその夢を愛する人々が歩んできた実話をベースに映画化した感動のストーリー。
主人公・金城を演じるのは、ナインティナインの岡村隆史。自身もダイビングが趣味で海を愛する岡村は、不器用で情けない男が滅びゆく自然に立ち向かう実在のモデルを熱演。国民的タレントとしての顔を封印し映画俳優として見事な役作りに徹している。金城の妻役には「フラガール」「容疑者Xの献身」などで女優賞を総なめにした松雪泰子。包み込むような優しさで、何度も負けそうになる夫を支える強く美しい女性を演じる。
監督は、「デトロイト・メタル・シティ」の大ヒット以降、本作に続き「ボックス!」(市原隼人主演・5月公開)と映画監督としての活躍が目ざましい李闘士男。
(C)2010『てぃだかんかん』製作委員会