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ボルゲーゼ美術館展 記念映画会「カラヴァッジョ 天才画家の光と影」
イタリアを代表するバロック絵画の巨匠カラヴァッジョの没後400年を記念して公開する映画「カラヴァッジョ 天才画家の光と影」(アンジェロ・ロンゴーニ監督)の記念映画会が、「ボルゲーゼ美術館展」でカラヴァッジョの『洗礼者ヨハネ』を展示中の東京都美術館内講堂(東京・台東区)にて行われ、美術通でおなじみの評論家・山田五郎と、美術館に行くのが趣味という水野真紀がトークショーに登場した。
カラヴァッジョはイタリアでは紙幣にまでなった画家で、レンブラントやルーベンス、ベラスケス、フェルメールといった、多くの芸術家に多大なる影響を与えた人物。ルネサンス文化が終焉した時代に、光と影に込めた激しい感情表現、徹底した写実描写によって、絵画革命を巻き起こした。
この映画では、カラヴァッジョの革命的な絵画を生み出す人生の光、そして逃亡生活を余儀なくされた私生活に落とした影をじっくりと描いており、破天荒な生き方や名画誕生の秘密、そして絵画が政治や宗教と密接な関係を持っていた時代背景も詳しく知ることができる。
スーツ姿で登場した山田は、トークショーの司会も担当。司会らしく映画と展覧会の告知を読み上げると、ゲストらしからぬ姿に会場から笑い声が上がった。これから映画を観る観客に向けて、カラヴァッジョの人柄と当時のイタリアの時代背景について詳しく語ると、観客は熱心に耳を傾けていた。
美術館にふさわしいモノトーンの上品なワンピース姿で登場した水野は、「子育て期間中なので、なかなか自由に出られなかったのですが、仕事ということで堂々と昨日、(トークショーにそなえて)ボルゲーゼ美術館展を見てきました。カラヴァッジョの絵を実際にみて、情熱が筆にほとばしっているのが伝わってきた」と感想を述べた。
もうすぐ5歳になる子供について「息子が絵を書くのが好きで、モデルになったことがあるんです。この絵はポストカードにもしました。」と息子の意外な一面を明かし、「今年は小さな恋人(息子)と美術館めぐりをしたい」と語った。
「入門者にも分かりやすい映画です。」と水野も太鼓判を押した映画「カラヴァッジョ 天才画家の光と影」は、2月13日(土)より、銀座テアトルシネマほか、全国順次ロードショー。
●東京都美術館「ボルゲーゼ美術館展」1月16日〜4月4日