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歴史教養書としては異例のベストセラーとなった新書を、主演に堺雅人、ヒロインに仲間由紀恵を迎え映画化!森田芳光監督が描く、激動の幕末維新を生き抜いた、加賀藩・猪山家三代「算盤ざむらい」とその家族の物語―。先行き不透明な時代でも、現実を見つめ、力を合わせれば、人は生きていける。今を生きる我々に、猪山家の人々が教えてくれる、激動の時代を生き抜くヒントがここにある。
タイトル:「武士の家計簿」
出演: 堺雅人、仲間由紀恵 ほか
監督: 森田芳光(もりた・よしみつ)
〔主な作品歴〕 「の・ようなもの」「家族ゲーム」「それから」「(ハル)」「失楽園」
「39刑法第三十九条」「模倣犯」「阿修羅のごとく」「間宮兄弟」「椿三十郎」他
脚本: 柏田道夫
原作:「武士の家計簿 『加賀藩御算用者』の幕末維新」 磯田道史 (新潮新書刊)
製作: 北國新聞社 アスミック・エース 松竹ほか
クランクイン: 12月3日(木) 金沢にてクランクイン予定
クランクアップ: 金沢ロケ、松竹京都撮影所等での撮影を経て1月末クランクアップ予定
配給: アスミック・エース 松竹
公開: 2010年公開予定
〔キャスト・監督コメント/11月17日付〕
堺雅人(さかい・まさと)−主人公:猪山直之 役
実在の家計簿をもとにした物語というところが、とても面白いとおもいました。今回僕が演じるのは加賀藩の御算用者、いまでいう経理のようなものでしょうか。派手なチャンバラなどはしませんが、幕末・明治という激動の時代に誇りをもって生きた、ひとりの侍の姿をお見せできればと思っています。
仲間由紀恵(なかま・ゆきえ)−猪山駒 役
森田監督、堺雅人さんと初めてご一緒することをとても楽しみにしています。猪山駒は、気取らず働き者で芯が強く、夫をきちんと理解して支えるという時代を超えた理想ともいうべき女性なので、やりがいと共に緊張を感じています。森田監督の演出のもと、夫である堺雅人さんとのお芝居を楽しみながら、凛として演じられるよう、一生懸命頑張ります。
森田芳光監督(もりた・よしみつ)
果たして武士の時代に家計簿なるものがあったのか?
あったなら如何に家族はそれを基に生きていったか?
そして武士社会に於ける「そろばん役」とはどのようなもので、どんな苦労があったのか?
時代劇に今までまったくなかった視点で武士の物語を描く意義を感じています。そしてそれらの仕事や生活、生き方を通して、現代にも通じる「人間味」が映画の中から滲み出るような作品にしたいと思っております。時代の激変を腕と家族の団結で乗り越えていく姿を今では稀な三世代家族の暖かさとユーモアも交えて描きたいと思います。
〔原作〕
武士の家計簿「加賀御算用者」の幕末維新 (新潮新書刊、2003年4月)
著者・磯田道史氏が、偶然に古書店で見つけた「金沢藩士猪山(いのやま)家文書」。そこにあった一家の詳細な家計簿からは、これまで明らかにされていなかった、下級武士の生活の歴史が綴られていた―。
この貴重な資料に基づき、江戸時代後期〜明治時代の社会情勢を背景に、実在した加賀藩御算用者一家・猪山家の人々がどのように時代を生き抜いたかを描くとともに、近代化へ向かう日本の姿を見せていく。そこには、現代にも通底するさまざまなテーマが提示されてもおり、単に歴史的好奇心を満たすだけには終わらない。
武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)