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昨日、9月9日(水)、全電通ホール(千代田区神田)において「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」のシンポジウム付き試写会が行われた。ゲストに、カルデロンさん一家の弁護士・渡邉彰悟氏、橋本直子氏(国際移住機関IOM)、蟹瀬誠一氏(国際ジャーナリスト)、寺中誠氏(アムネスティ・インターナショナル日本 事務局長)。
蟹瀬氏:
日本の中で日本人だけで生きていくということを計算していくと、最後には1人になってしまいます。もちろん政府は考えているだろうけれど、今後どういう対応を求められるかと言うと、外国人を日本に繁栄していくことを求めらていく。そんな中でみなさんが外国人を受け入れるということを声をあげて訴えていってほしい。この映画はそんな声の代表作になると思う。
橋本氏:
日本は移民国家とは全く関係ないと思われるけどそんなことはありません。知識、経験、失敗もあるかもしれませんが、欧米ではずっと多くの移民を受け入れていますよね。日本も欧米の経験を活かしてほしい。移民政策は永田町の先生方に任せることになると思いますが、周りを見回してみると、外国の方もすぐそばにいますよね。偏見はおいておいてもらって、まずお友達になってほしい。同じ人間としての友情を、この映画をきっかけとして築いてほしいです。
渡邉氏:
去年、高校生と話をする機会があって、その子が日本に外国人がきてほしくないと言ったんです。それを聞いてショックだったんですね。でも、彼女の近くには外国人の知り合いがいるわけではなかったので、本当に偏見だと思うのですが、きっと近くにいれば、外国人だとしても関係なく何かあれば守ろうとすると思うんです。それは外国人、日本人関係なく、実際に隣にいる人は守ろうとするし、友達のことは包み込むようになると思う。人権というのはそういうことだと思います。
寺中氏:
移民問題は今後自分達の身近な問題として考えていかないといけません。日本人だけではなく、みんなで楽しく暮らしていける、そんな国を作っていければと思います。この映画を通して、いろいろな問題に苦悩をしている人もいるということを広めてほしいです。
<カルデロンのり子さんコメント>
私は、こうやって日本での在留を認めてもらい、中学に通って続けて勉強ができています。そのことを心から感謝します。でも、両親と離れ離れでいることはやっぱり寂しいし、つらいです。いまも私たち家族と同じような状況の家族がたくさんあると聞いています。できればその家族の子どもたちには私のような思いをしてほしくないです。ぜひとも、このような家族を日本で守っていってあげてほしいと願っています。
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