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『年をとった鰐&山村浩二
 セレクト・アニメーション』

配給:ジェネオン エンタテインメント、
  ヤマムラアニメーション、スローラーナー
オフィシャルサイト:http://www.jade.dti.ne.jp/~yam/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
監督
『年をとった鰐』
山村浩二
『ビーズゲーム』
イシュ・パテル
『フランク・フィルム』
フランク・モリス
『リボルバー』
ジョナス・オデル
スティグ・バクベスト
ラース・オヒソン
マッティ・エンストランド
『スワンプ』
ギル・アルカベッツ
『色彩幻想』
ノーマン・マクラレン
イブリン・ランバート
『アリの冒険』
エドゥアールド・ナザーロフ
『おとぎ話』
プリート・パルン

『年をとった鰐』
*飛騨国際メルヘン
  アニメーション映像祭
  グランプリ 受賞
*第3回ビリニュス
  国際アニメーション映画祭
  グランプリ 受賞
*平成17年度[第9回]
  文化庁メディア芸術祭
  (アニメーション部門)
  優秀賞 受賞
*シナニマ2005 部門B最優秀賞
  受賞
*ほか各種映画祭にて受賞

『年をとった鰐』
(2005年/日本/13分)
『ビーズゲーム』
(1977年/カナダ/6分)
『フランクフィルム』
(1973年/アメリカ/9分)
『リボルバー』
(1993年/スウェーデン/8分)
『スワンプ』
(1991年/ドイツ/11分)
『色彩幻想』
(1949年/カナダ/8分)
『アリの冒険』
(1983年/ロシア/10分)
『おとぎ話』
(1984年/エストニア/10分)

※プレゼントがあります。
締め切り:7月30日(日)


イントロダクション
「アカデミー賞短編アニメ部門ノミネートで大きな話題となった日本が世界に誇るアニメーション作家 山村浩二による待望の新作が、彼自身がセレクションした世界中の優れたアニメーションと共に公開」
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  アカデミー賞の長編アニメ賞を宮崎駿の『千と千尋の神隠し』が受賞した2002年、同じく短編アニメ賞にノミネートされていた日本人監督のことを憶えている方も多いだろう。残念ながら、受賞はならなかったが、そのことで大きな注目を浴びたのが日本が世界に誇るアニメーション作家の山村浩二である。今回紹介する『年をとった鰐』&山村浩二セレクト・アニメーションは、彼の最新作である『年をとった鰐』と彼がセレクトした世界中のアニメーションを上映するというものである。
  アカデミー賞の短編アニメ賞にノミネートされた『頭山』(2002)は古典落語を題材とした作品で、アニメーション映画祭の最高峰とされるアヌシー2003、第16回ザグレブ国際アニメーション映画祭をはじめ数々のアニメーション映画祭でグランプリを獲得するなど、絶賛を持って迎えられた。このアカデミー賞へのノミネートを持って、その名が一般にも知れ渡った山村浩二だが、アニメーションの世界ではそれ以前から大きく注目される存在でもあった。その彼の『頭山』以来の新作が、この『年をとった鰐』になるのだ。
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  『頭山』は僅か10分、この『年をとった鰐』は僅か13分の短編作品である。毎週、毎週30分から1時間のアニメーション番組が放映されているのに、そんな短い作品に4年もの歳月を費やすとは、と感じる向きもあるかもしれない。その理由は製作にかかわる全ての作業を自分ひとりで行うからである(『頭山』で話題になった当時、その製作風景もTVで放映されたので憶えている方もいるだろう)。世界を代表するアニメーション作家であるユーリー・ノルシュテイン、コ・ホードマンなどもそういった独自のやり方で製作を行っているのだ(そうした部分は松尾芭蕉の連句「冬の日」を世界を代表するアニメーション作家がその方式にのっとり描いた『冬の日』のメイキングでみることが出来る)。
  『年をとった鰐』は山村浩二が長い間、自分の作品として描きたいと熱望していた、19世紀から20世紀にかけて生きたフランスの作家であるレオポルド・ショヴォーの同タイトルの童話を映画化したものである。なんとなく満たされないものを感じていた大老ともいうべき鰐が家族を食べ、追放され、親切な蛸と出会い・・・・という、この物語の内容をひと言で表せば、“シュール”ということになるだろう。“シュール”さは“可笑しさ”や“辛辣さ”などを生み出すが、この作品は子供からすれば、キャラクターや物語の展開に“可愛さ”、“面白さ”、大人からすれば、痛烈な“皮肉”を感じることが出来るはずだ。そうした状況を際立たせるピーター・バラカンのとぼけた味わいもあるナレーション、そこから生まれる絵本を見ているような感覚もとてもいい。僅か13分だが、何度観ても飽きが来ない素晴らしい作品だ。
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  同時に上映される山村浩二がセレクションしたアニメーション7作品も本当に素晴らしい作品ばかりである。例えば、インド出身のイシュ・パテルによる『ビーズゲーム』はパーカッションの演奏に乗せ、ビーズが小さな生物からより大きな生物へ連鎖のように姿を変化していくアニメーションであり(アカデミー賞ノミネート)、『リボルバー』は4人の作家が集り、作り上げた、アメコミ調の絵の反復の動作と音楽によって綴られていくミニマリズム的なノリを持つアニメーションであり、フランク・モリスが自らの人生を物のコラージュと音声で綴っていく『フランク・フィルム』はコラージュのセンス、そこに延々と続くナレーション画重なることで生まれる面白みはもちろん、物質主義への皮肉も垣間見える最高のアニメーションだ。そうした中でも個人的に最も魅了されたのはノーマン・マクラレンの『色彩幻想』である。これはジャズ界を代表するピアニストであるオスカー・ピーターソンのトリオの演奏に乗せ、様々な線、形、色で構成された抽象画が動き出すというもので、音楽のための映画の最高峰のひとつなのではと感じてしまった(巷で流行りのVJとか参考にすべきでしょう)。ジャズ・ピアノの中でもテクニックでは最高峰とされるピーターソンのピアノ・トリオの演奏に乗せ、変幻自在に動き、変化する絵はとにかく楽しい、素晴らしいのひと言だ。音楽的な絵画といわれるクレー、カンディンスキー、モンドリアンなどの作品が動き始めたらこうなのかもしれない、という喜びにもこの作品は満ちている。しかも、作品が製作されたのは今から半世紀以上も前の1948年であるということは本当の驚きだ(音楽が好きなら、この作品を観るだけでも収穫だろう)。その他の3作品も山のようにあるアニメーションからセレクトされただけあり、とにかく素晴らしい。
  この夏は『カーズ』、『ゲド戦記』、『森のリトルギャング』、『ブレイブストーリー』などアニメーションの話題作が数多く公開されるが、ムービーネット的にはこの作品群をお勧めしたい。どんなに古い作品だろうが、今でも尽きることのないインパクト、アニメーションの持つ可能性をこれらの作品は提示しているし、子供から大人までが楽しめる内容を持っていると思う。ぜひ、劇場に足を運んでください。

公式ブログ http://oldcrocodileoctopus.blog65.fc2.com/

ストーリー
「ピラミッドが建つのを見たほど年をとった鰐は家族を食べてしまう」
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  ピラミッドが建つのを見たほど年をとった鰐は、退屈さからか、家族の鰐を食べてしまう。家族たちは鰐を殺そうと思うが、そうすることは出来ず、鰐はナイル川から海へと旅立っていく。そこで彼は親切な蛸の女の子に出会う。優しく、思いやりのある蛸の女の子は鰐のために餌を取ってくれるが、鰐はそうした恩を忘れてしまい、という『年をとった鰐』。
  この作品の他、山村浩二がセレクトした『ビーズゲーム』、『フランクフィルム』、『リボルバー』、『スワンプ』、『色彩幻想』、『アリの冒険』、『おとぎ話』というアニメーション作品も上映。
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