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『ダメジン』

配給:アンプラグド
オフィシャルサイト:
http://www.damejin.com/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
佐藤隆太
緋田康人
温水洋一
市川実日子
篠井英介
ふせえり
笹野高史
岩松了
山崎一
片桐はいり
麿赤兒
謙吾
村松利史
迫英雄
加藤歩(ザブングル)
園子温
菅原洋一
岡田眞澄
嶋田久作
伊東美咲
吉岡秀隆
監督、企画、脚本: 三木聡
プロデューサー:鈴木剛
企画:緋田康人
    温水洋一
撮影:小林元(J.S.C)
編集:高橋信之
美術:茂木豊
音楽:坂口修

2006/日本/カラー/ビスタサイズ/
ドルビー/1時間38分


イントロダクション
「TVに舞台に映画にと活躍する奇才 三木聡、ポストプロダクション段階でお蔵入りになっていた映画監督デビュー作となるはずだった最高に濃い作品が遂に公開」
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  深夜枠ながらも熱狂的な支持を獲得したドラマ「時効警察」。発売されたDVDもヒットしているが、このドラマにメインの演出家、脚本家として関わっていた精鋭たちのひとりが三木聡である。三木聡といえば、 シティボーイズの舞台の作・演出家、「タモリ倶楽部」、「ダウンタウンのごっつええかんじ」、「トリビアの泉」など数々のTV番組の構成作家として活躍し、昨年(2005)は『イン・ザ・プール』で待望の映画監督デビューを果たし、矢継ぎ早に『亀は意外と速く泳ぐ』も発表、映画監督としても独自の才能を発揮してくれた。今回紹介する『ダメジン』はそんな三木聡監督の待望の第3作目となる映画である。
  『亀は意外と早く泳ぐ』、『イン・ザ・プール』など、三木聡の作品のファンの方には分かると思うが、彼の作品には“不条理”、“小ネタ”、“脱力”、“オフビート”などという言葉がピッタリとくる。そのタイトルから圧倒的なインパクト(と個人的にはシンパシー)があるこの作品はもちろん、ダメな人、ダメな大人たちの“脱力”な物語である。大体、オープニングの靴屋(“サマー靴店”という)の様子からして“脱力”である。その佇まいは靴屋というよりも海の家のようだし、「アフリカンサンダルあります」などという表示がそこかしこに掲示してある。しかもお客の注文を受けた女はそこまで言うなら倉庫まで探してきますと線路を歩き、途中で失踪していた彼氏に再会し、客のことを忘れ、食堂へ熱々と向かってしまうのだ。ここからしてダメ。で、主人公のひとりはその食堂の青年。注文を受けるとすぐにそれを買いに外に出た青年はいつもの仲間2人と出会う。この時点で食堂の客は忘れられている。靴屋の女の子と同様にこれもダメ。で、仲間が道端で火を焚き、取り組んでいたのが、ここにはとても書けないダメなことである。ダメが歩けば、ダメにぶつかるというわけではないが、ダメは連鎖し、些細なダメな出来事が起こり始め、最後にはそのダメさが爆発を起こすのだ(なんだか意味不明だろうが)。
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  作品のきっかけは三木聡、緋田康人がくだらない映画をやりたいねと考え始めたことだという。それは1998年頃、「ほぼ乞食」というタイトルで温水洋一、緋田康人と共にパイロット的に撮られ、本も完成するが頓挫。でも、後々に本を気に入った製作会社が登場し、撮影を開始し、フィルムは撮り終わったものの、今度はそこで頓挫。フィルムはほったらかしにされてしまう。その後、このままではもったいないという声が上がり、作品は何とか完成する。実はこの作品が三木聡にとって本来の意味での劇場監督第1作目になるはずだったのだが、完成までは“ダメ”の連続という紆余曲折があったのだ(ちなみに第2作目は『亀は意外と早く泳ぐ』、3作目が『イン・ザ・プール』であるから、完全に逆の順序で劇場公開されてきているのだ。これも三木聡らしい気がする)。
  三木聡はこの作品について「ずーっと夏休みで暮らしている人の話」という意図を役者、スタッフたちに伝えていたという。主人公の3人、働いている人も含め、正にそんな感じのダメな人たちの物語なのだが、彼らが醸し出すのはどこか懐かしい町、コミュニティーでもある。不思議なんだけど、ここがダメ人でもいいじゃないかという肝にもなっている。彼らは閉じこもるわけでもないし、多少なりとも悩み、このダメさで生きていける土地インド!に移住しようと安直に決意し(なぜにインドという経緯も最高だ)、慣れないアルバイトを始めたりもする(もちろん、クビだ)。生活をするために働くというのは当たり前のことだと思うが、彼らの場合はこのマッタリとした日常を維持したいから何とかしようと奮闘、悶々とするわけだ。この主人公たちの悶々さ、奮闘と懐かしいコミュニティー、どこか先が開けているような雰囲気は青春映画と往年の人情喜劇がミックスしたかのような感がある(だからこそ最後の爆発も素晴らしいのだ)。ま、あくまでダメな人たちの物語ではあるのだが、往々にして青春映画も人情喜劇もダメな人の物語だからね。
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  出演は温水洋一、緋田康人の他、佐藤隆太、市川実日子、篠井英介、ふせえり、笹野高史、岩松了、片桐はいり、山崎一、麿赤兒、村松利史、嶋田久作、吉岡秀隆、岡田眞澄、菅原洋一、伊藤美咲などという三木聡組ともいえる劇団出身の面々を中心とした豪華キャスト。誰もが強烈な個性を持つダメな人たちなのだが、その中でもこれが映画初出演だという菅原洋一、村松利史、麿赤兒は強烈な印象を残すはず。また、伊藤美咲のファンにとってはセーラー服姿を拝むだけでもたまらない作品ではないだろうか(天使のようなその役どころは強烈なのだが)。
  キャストやタイトルからも伺えるだろうが、この作品はその後に続く三木聡の監督作品(TVも含む)の中では最も強烈なアクと小ネタ、不条理さに満ちている。映画としての完成度は『亀は意外と早く泳ぐ』などの方が上だが、作品自体のわけの分からないパワーはこちらの方が上だ。例えば、常にジャージ姿の温水洋一のルックスだけで『イン・ザ・プール』の医者役の松尾スズキのインパクトをはるかに上回ってしまっている。
  三木聡監督は、この作品について「会社を辞めたくなるくらい脱力して欲しい。」、「“まあ、そんなに会社や社会にこだわってもな〜”っていう気持ちにさせて、少し楽になって貰えたらいいな〜という映画である。」と語っている。暑い夏の息抜きに、どうしようもない仕事続きの気休めに最高の作品なので、ぜひ、劇場に脚を運んでください。ちなみに、先が見えない状況の光明になるのかは分かりませんが。

ストーリー
「働かずに生きていける方法を探るダメ人3人組は日々を流され続けていくのだが」
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  物語の主人公は働かずに生きていける方法はないかと思い続けているリョウスケ、ヒラジ、カホルというダメ人の3人。この日もこれなら食えるんじゃないかというものに挑戦中。でも、食えるわけがない。暇な3人は近所の猫ジジイの家に行き、インドの魅力について講釈を受ける。実はリョウスケは食堂で幼馴染のチエミとその彼氏のササキに注文を受け、その食材を買いに行く途中だったのだが、すっかり忘れてしまっている。そんな時、ササキに偶然会い、食堂のことを突っ込まれた上、極道になることを脅しを受けながら勧められ、彼と行動を共にすることになるのだが。
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