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『僕が9歳だったころ』

配給:コムストック
オフィシャルサイト:http://www.boku9.com/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
キム・ソク
イ・セヨン
チョン・ソンギョン (特別出演)
チ・デハン
キム・ミョンジェ
ナ・アヒョン
パク・ペンリ
監督:ユン・イノ
原作:ウィ・ギチョル
脚本:イ・マニ
撮影監督:チョン・ジョミョン
編集:キム・ヒョン
美術監督:シン・ジョミ
音楽: ノ・ヨンシム

2004/韓国/カラー/ヴィスタサイズ
/ドルビーSRD/1時間45分


イントロダクション
「韓国で世代を超えて読み継がれているベストセラー小説を映画化した、ノスタルジックな気分を湧き起こさせる9歳の子供たちの物語」
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 大ヒットを記録している『3丁目の夕日』、『カーテンコール』など昭和という時代を回顧する作品に大きな注目が集る邦画の状況には「昭和も遠くになりにけり」などというちょっと老人になったような気分にもなってしまう。どうして、それが受けるのかなどという分析は方々で行われているのでここで触れることはないが、それを体験していた世代はもちろん、それを体験していない、昭和を知らない平成生まれの世代にすらノスタルジーという気分を生み出しているのは確かなようだ。今回紹介する韓国映画『僕が9歳だったころ』も国は違えど、そういったノスタルジーを湧き起こしてくれる作品である。
 この作品が描くのはタイトル通り9歳という年齢の子供たちの物語である。舞台となるのは1970年代の韓国の田舎町。主人公はここで暮らし、小学校へと通う9歳の少年。少年は正義感が強く、喧嘩も強い。年上の不良が絡んできてもクールに片手で蹴散らしてしまうほどの強さだ。そんな少年といつも一緒にいる同じクラスメートの男の子と女の子。少年はふたりにとって兄のような、初恋の相手のような存在である。ただ、先生にとってのこの3人はちょっと問題児でもある。ある日、彼らのクラスにソウルから転校生がやって来る。この田舎町にはいない、とても清楚な格好をしたアメリカ育ちの可愛い女の子の転校生はあっという間にクラスの話題となっていく。少年はそんな転校生に恋の感情を抱いていく。
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  淡い初恋の感情(とその結末)、転校生を巡って二分するクラスの様子など、ここに描かれていく子供たちの様子は間違いなくどこかで経験したような気分、ノスタルジーを感じさせてくれる。田舎に住んでいた方なら、都会から来た転校生が大きな事件であったことを思い出すだろう。それともうひとつ、この作品の舞台は高度成長期を目前とした1970年代の韓国の田舎町を舞台にしているのだが、その雰囲気が日本の1950年代から1960年代に似通っているのだ。時代のズレはあるかもしれないが、同じアジアなんだなという気持ちも間違いなく抱くはずだ。
  この作品は、1991年に出版されて以来、韓国国内で世代を超えて読み継がれているロングセラーの小説(邦訳タイトル「9歳の人生」河出書房 刊)を映画化したものである。元々じわじわと売れていた作品だが、2002年に有名なTV番組の中で取り上げられることにより、一気にベストセラーのトップに躍り出て、最終的にはその年のベストセラーの第1位にも輝いている。こういった国民的ともいえるベストセラーの小説を映画化するのには相当なプレッシャーがあったであろうことは想像に難くないが、UCLAで映画を学び、『アポロ13』の助監督などハリウッドで経験を積み重ね、この作品が長編3作目となるユ・イノ監督は映画化に前向きに取り組んでいった。作品の魅力と狙いについて監督は「追憶を扱った映画の大部分は“あの頃はああだったなあ”という客観的な共感を導き出す。この映画は周辺の人々によいプレゼントになるでしょうし、みんなを幸せにできるでしょう。私たちはみな追憶の力で生きています、この追憶の力でこれからの10年をもっとしっかり生きてみよう、そんな気持ちでした。」と語っている。先にも書いたようにその想いはきっと共感できるはずだ。
  作品に共感を生み出すために必要な要素は山のようにあっただろうが、その中でも町並み、格好、遊びなどのディテールと、子供たちの自然さは絶対に外せない条件であったはずだ。高度経済成長、オリンピックなどを経て、その大部分が変わってしまった韓国国内だがスタッフの尽力により、作品のイメージともいえる風景を持つ村、町を探し出し、当時の面影を残す撮影の主役でもある小学校も見つけることが出来た(ちなみにこの小学校は作品の撮影後も壊されることなく“『僕が9歳だったころ』記念館”として保存され、訪問者を集めているという)。そういった部分から、現在では禁止されたに等しい体罰のシーンなども盛り込まれている。また、子供が大好きだという監督は出演する子供たちと寝食を共にし、一緒に遊び、悩むという目線を同じくした、打ち解けた関係を作り上げ、過剰ではない自然な演技を引き出している。この自然な演技からは、自分のクラスにいたあいつを思い出したりという部分も湧きあがってくるだろう。
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  ただどうしても「ウーン」と思ってしまうのは主人公の男の子のキャラクター。子供らしい一面もあるのだが、正義感に満ち、喧嘩も強く、クールで優しく、母親にあることをしようと密かにアルバイトまでしている、こんなかっこいい男、大人になった俺の周りにもいないぞというような奴なのだ。でも、このこともオリジナル英語タイトルを顧みればうなずける。『When I Turned Nine』、ここには作者にとって「自分が9歳だったら」という願望、こうしたこともやったかもしれないが、実はあのときにああすれば良かったなという想いが込められているのだ。だから、実はこの原作者の本当の姿が投影されているのは主人公ではなく、クラスメートのひとりなのかもしれない。ちなみに、9歳をテーマとしたことは、“9歳になるということは世界の大きさを知り、自分自身の力でやりぬきたいと感じる年齢”という作者の気持ちから来ている(日本では上級生になる年齢だ)。
  子供たちの自然さ、可愛さ。初めての恋と友情、家族、その最後に現れる子供たちの子供らしい、素直な感動。心温まるノスタルジックな作品が好みなら、すべての子供たちが主役であるこの作品『僕が9歳だった頃』にぜひ、脚を運んでください。

ストーリー
「ある日、クラスにやってきた清楚で可愛い転校生、大人びた少年は彼女に初めての恋をするが」
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 1970年代の韓国のとある田舎にある町。ここにヨミンという9歳の少年がいる。ヨミンと行動を共にするのはクラスメートのギジョンという少年とグムボグという少女。この日は通学途中に年上の少年との一騎打ちがあったが、ヨミンはあっという間に相手を倒してしまった。そういったことにも浮かれることがない、クールで正義感の強いヨンミだが、学校ではちょっとした問題児で廊下に出されることもしばしばである。
 ある日、クラスにアメリカ育ちのソウルからの転校生ウリムがやって来る。この田舎町にはいない、とても清楚な格好をした可愛い転校生はあっという間に話題となり女の子を中心にクラスは支持派と否定派に分裂。グムボクはウリムをいじめる側になる。一方、ヨミンはウリムに初恋ともいえる一目惚れをし、グムボム、ギジョンとの関係もおかしくなっていく。
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