「30過ぎのさえない役者、トラブル続きの1日の後にあまりにもリアルな夢に引き込まれ・・・・」
次の舞台の稽古をに入れ込む鈴木ムツゴロウ。30を超えた、多少はTVなどの露出はあるものの基本的には売れない、さえない役者だ。ムツゴロウは劇団仲間だったタエコと同棲生活を続けているが、別の劇団の女性ランコとも恋仲になっている。そんなムツゴロウにはちょっと気になることがあった。小便をすると大事なところがしみるのだ。これは性病に違いないし、相手は二人しかいないとムツゴロウは思っていた。
その日、ランコの劇団の舞台の楽日に足を運び、打ち上げに参加し、そのまま彼女のアパートに足を伸ばしたムツゴロウはそのことをランコに尋ねるが、当然のごとく、喧嘩になり、アパートを追い出されてしまう。仕方なく、自分のアパートに戻ると売れない役者の彼に愛想を尽かしたタエコが自分の荷物をまとめていた。自分にはどうしようもない最悪の1日に振り回され、倒れるように布団に倒れこんだムツゴロウは今度はあまりにもリアルな夢の中に引き込まれていく。 |