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『夢の中へ』

配給:アルゴ・ピクチャーズ
オフィシャルサイト:
http://yumenonaka.netcinema.tv/


キャスト スタッフ データ
田中哲司
夏生ゆうな
オダギリジョー
村上淳
市川美和子
岩松了
麿赤児
温水洋一
手塚とおる
小嶺麗奈
臼田あさ美
菜葉菜
監督、脚本:園子温
企画、製作:浅野博貴
撮影:柳田裕男
編集:伊藤潤一
2005/日本/カラー/DV/1時間40分

イントロダクション
「どっちが現実で、どっちが夢なのか。圧倒的なパワーに満ちた園子温の久々の劇場公開作」
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  先日、時間のない中で引越しの荷詰めをしていたら、1冊の詩集が出てきた。現在は映画監督として活躍する園子温の詩集「東京ガガガ」。縦長のペーパーバックの様な体裁のその詩集をいつ、どこで買ったのかは憶えていない。本人の署名が入っているのだが、それを書いていただいた記憶もない。多分、当時住んでいた街の本屋で買ったんだろう。久々に開いた詩集は言葉の波とリズムという圧倒的なパワーに満ちていた。言葉の波を浴びながら、その当時、休日の歩行者天国の渋谷の路上で繰り広げられていた「東京ガガガ」というパフォーマンスも思い出した。渋谷の路上でたくさんの人が旗持ったりしながら、なにやら叫びまくっていた。これも圧倒的なパワーに満ちていた。そんな園子温監督の最新作が公開される。それが今回紹介する作品『夢の中へ』である。
  劇場公開としては新宿武蔵野館で大ヒットを記録した2001年の『自殺サークル』以来となる園子温監督の作品だが、実はその間も怒涛の勢いで作品を撮り続けていた。この作品『夢の中へ』も2年前の年末に僅か2週間で撮影された作品だという。この作品の前にNYで撮られているオダギリジョー主演の『ハザード』やこの作品以降に撮られている作品の劇場公開を心待ちにしているファンも多いはずだ。
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  この作品『夢の中へ』の主人公は多少のTVドラマなどへの出演はあるものの、基本的には売れない、さえない役者である30過ぎの男。この日も次の舞台のための稽古に集中する男だったが、ちょっと体に異変が。小便がしみるのだ。どうも性病らしい。考えられる相手は同棲相手の彼女か、もうひとりの恋仲のお相手かというところ。恋仲の相手を問い詰めれば、いい関係がぶち壊れてしまうし、家に戻れば、同棲相手が愛想を尽かし、アパートを出ようとしている。とんでもない1日に疲れ果て、倒れるように眠りに落ちるとそこではまた新たな世界が広がりはじめという現実と夢の境目が曖昧、ごっちゃになってしまうという物語だ。タイトルは井上陽水の同タイトルの曲から取られており、作品中でも鼻歌などで効果的に使用されている。
  出演は主演の男に『この世の外へ クラブ進駐軍』など映画、TV、舞台にと活躍する田中哲司、共演に夏生ゆうな、オダギリジョー、村上淳、市川美和子、岩松了、麿赤児、温水洋一、手塚とおる、小嶺麗奈など若手俳優を中心とした豪華&個性的な面々。
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  最初は10分間の短編映画を製作するつもりだったのだが、どんどんと長くなり、結果的には長編となったこの作品、とにかく圧倒的なパワーに満ちている。そのパワーを生み出しているのが、園子温監督が『ハザード』で確立したという撮影方法だ。これは“ワンカット、ワンシーン、ノーライト、機材はどこにも置かない”というもので、要するにカメラが徹底的に役者を追い続けるという撮影方法だ。その間のカメラは当然揺れるし、ぐるりと回転したりもする。これが素人らしさ、自主映画ぽさを醸し出す部分もあるが、それ以上に圧倒的なスピード感を生み出している。それに加えて、現場での役者やスタッフのアイデア、ノリを徹底的に活かすことで作品自体に勢いも加えている。実はカメラと役者を最大限に活かす撮影のためには徹底的なリハーサルが行われているはずだし、いくらアイデアやノリを活かすといっても物語の目指す方向性は決まっているはずだ。自主映画、素人ぽさがそこに感じられたとしてもそれは作品の持つ勢いを閉じ込めるための手段でもあるのだ。夢と現実がごったになってくる主人公のどん詰まりの状況もこの勢いにうまく嵌まり込んでいる。だから、観る側もその勢いに押されながら、どうしようもない男の現実に身を重ね、笑ってしまうはずだ。
  映像詩人などとも呼ばれる園子温監督だが、その圧倒的なパワーは途切れることがないようだ。どこかのインタビューでは今年は10本以上の映画を撮るといっていたが、このパワーなら間違いなく撮れるだろう。とにかく、このパワーと面白みを体験するためにも、ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「30過ぎのさえない役者、トラブル続きの1日の後にあまりにもリアルな夢に引き込まれ・・・・」
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  次の舞台の稽古をに入れ込む鈴木ムツゴロウ。30を超えた、多少はTVなどの露出はあるものの基本的には売れない、さえない役者だ。ムツゴロウは劇団仲間だったタエコと同棲生活を続けているが、別の劇団の女性ランコとも恋仲になっている。そんなムツゴロウにはちょっと気になることがあった。小便をすると大事なところがしみるのだ。これは性病に違いないし、相手は二人しかいないとムツゴロウは思っていた。
  その日、ランコの劇団の舞台の楽日に足を運び、打ち上げに参加し、そのまま彼女のアパートに足を伸ばしたムツゴロウはそのことをランコに尋ねるが、当然のごとく、喧嘩になり、アパートを追い出されてしまう。仕方なく、自分のアパートに戻ると売れない役者の彼に愛想を尽かしたタエコが自分の荷物をまとめていた。自分にはどうしようもない最悪の1日に振り回され、倒れるように布団に倒れこんだムツゴロウは今度はあまりにもリアルな夢の中に引き込まれていく。
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