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『コーチ・カーター』

配給:UIP
オフィシャルサイト:http://www.cc-movie.jp/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
サミュエル・L・ジャクソン
ロバート・リチャード
ロブ・ブラウン
デビ・モーガン
アシャンティ
リック・ゴンザレス
アントウォン・タナー
ナナ・グベウォニョ
チャニング・テイタム
監督:トーマス・カーター
製作:
  ブライアン・ロビンス
  マイク・トーリン
  デビッド・ゲイル
脚本:
  マーク・シュワン
  ジョン・ゲイティンス
撮影:シャロン・ミュール
編集:ピーター・バーガー
プロダクション・デザイナー:
  カルロス・バルボサ
音楽:トレヴァー・ラビン

2005/アメリカ/シネマスコープ
/DTS,SRD:SR/2時間16分


イントロダクション
「チームを強くし、選手たちに尊厳と未来を取り戻したコーチ。実話をベースにした感動的スポーツ・ヒューマン・ドラマ」
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  最近では『スター・ウォーズ』新三部作、そしてスパイク・リー監督、クエンティン・タランティーノ監督などの作品で圧倒的な存在感を示してきた俳優サミュエル・L・ジャクソン。彼の俳優としてのイメージは主演ではなく助演、しかも男っぽいアクションという風に感じている方は多いのではないだろうか。実際、彼の代表作、映画祭などで受賞及びノミネートされた作品も助演として出演したものばかりである。そんなサミュエル・L・ジャクソンのアクションではない、でも男らしさを感じさせる主演作が公開される。それが今回紹介する『コーチ・カーター』である。
  『コーチ・カーター』というタイトルからも分かるように、この作品でサミュエルが演じるのはある高校の弱小バスケット・ボール・チームのコーチである。物語もこの弱小バスケット・ボール・チームをサミュエル演じるコーチが強くしていくというお決まりのようなものではあるが、作品が内包しているメッセージはそれだけではない。そこにはダメと判で押された学校、壊れた家庭、当たり前のように頻発するドラッグ絡みの犯罪など荒廃し、疲労しきった社会の中でいかに自分自身の未来を手にしていくかというコーチからのメッセージがこめられているのだ。アメリカに暮らす高校生たちにとっては自分たちの現実を描いているともいえる作品なのである。そうしたことからこの作品は全米ボックス・オフィスの初登場第1位を記録するなど、若者を中心に熱狂的な支持を獲得している。
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  実はこの『コーチ・カーター』は実話ベースの物語である。母校のバスケット・ボール・チームのコーチとなったカーターはその指導によりチームを連戦連勝のチームに育てていく。優秀なコーチがチームを育ててあげていくのはよくある話だが、カーターが映画化されるほど大きな注目を集めたのは、連戦連勝中のチームを全ての試合はもちろん、コートからも締め出したことだった。この行動は全米中に報道され、様々な議論を巻き起こす。偶然、新聞記事でこのことを知った映画プロデューサーはすぐに当事者であるケン・カーターと連絡を取り、報道の裏側にある真実を知る。そこからこの作品の映画化がスタートした。連戦連勝中で地域の希望ともなっていたバスケット・ボール・チームをプレイから締め出した真実には、この高校で活躍し、全米代表選手ともなったカーター自身の信念があった。それは「現在の自分があるのはバスケット・ボールのおかげではなく、きちんとした学校教育を受けたからである」ということであった。この信念のために、彼は選手と成績の最低ラインの契約を結んでいた。その成績は上の学校へ進学するための負担を減らし、奨学金を得やすくするものだった。結果的にそうした成績に達しないチーム・メイトが続出したための行動だったのだ。ただ、彼のこうした姿勢は周囲の大部分からは理解されることがない。作品はカーターがコーチとして就任し、チームに自信をつけながら強くしていく前半と連戦連勝の中、締め出しを行う後半とに分けられる。似たような作品が数多くある中で、この作品をより魅力的にしているのはこの後半部分があるからだ。
  もちろん、カーター役を演じるサミュエルも文句なしの素晴らしい演技を見せている(ケン・カーター本人が提出した自分の役をやって欲しいという俳優のリストにはサミュエルの名しかなかったという)。その他の出演者は『小説家を見つけたら』で絶賛を浴びたロブ・ブラウン、『オールド・ルーキー』のリック・ゴンザレス、数多くのTVシリーズを中心に活躍するロバート・リチャードなどの若手俳優たち。また、R&Bの歌姫であるアシャンティがスクリーン・デビューを飾っているのも大きな話題だろう。監督は『スウィング・キッズ』のトーマス・カーターが担当している。
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  カリフォルニアのリッチモンドという街。ここにあるリッチモンド高校は高校としてのレベルも最低、卒業出来るのは半数、そのうち進学するものは数パーセント、犯罪を起こし、刑務所に入る確立の方が圧倒的に高いという現実を抱えている。あまりにもひどい現実。でも、カーターは「状況は自分の頃と変わっていない」と言う。カーターはチームを強くすることを約束し、逆にチームの全員に最低ラインの成績を取ることなどを確約させる。この契約が後の火種に繋がるのだが、これはカーター自身がそうした現実を潜り抜けてきたからこその確信である。カーターがこの高校で活躍したのは1970年代前半。公民権運動を経て、ベトナム戦争も泥沼化している。カーターはそんな時代に威厳を学んだ、部屋の壁にはキング牧師のポートレイトが飾ってあるような、ちょっと古臭い男だ。でも、そんな彼の古臭さは壊れた家庭、学校の子供にとっては父親的要素ともなっているし、行動が実質を伴うことでよき手本ともなってくる。一方、そんな彼のやり方に反感を感じる大人や子供も出てくる。この作品はこうした部分が本当によく描かれている。
  作品を観て思い出すのは日本でもスマッシュ・ヒットした作品『ドラムライン』のコーチだ。彼も古臭い人間で、相手チームがヒップホップ的なものをやろうが、決して自分の信念を曲げなかった。『ドラムライン』、『コーチ・カーター』などの作品が黒人の手から生まれ、受け入れられる現実というのも個人的には気になる部分だ(一方には、ギャング・ムービーもあるわけだし)。
  『ドラムライン』の迫力あるマーチングバンドのバトルに対して、『コーチ・カーター』には迫力あふれるバスケット・ボールの試合のシーンがある。MTVが製作した映画だけに音楽も満載だ。そこの部分だけでも楽しめるが、やはりこの作品の素晴らしさは物語とサミュエルの存在だろう。ぜひ、その素晴らしさを味わうために劇場に足を運んでください。

ストーリー
「カーターは選手たちのためにリッチモンド高校のバスケット・ボール・チームのコーチをひきうけるが」
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  失業率も犯罪率も高い街リッチモンド。ケン・カーターは自分の故郷でもあるこの街でスポーツ・ショプを経営している。そんなカーターにリッチモンド高校のバスケット・ボール・チームのコーチの依頼が舞い込む。カーターはこのチームのOBで全米代表にも選ばれていた。そのチームの試合をカーターは見るが、チームワークもなく、ボロボロ。それでもカーターはコーチを引き受ける。
  コーチになって、カーターはチームを強くすること約束する代わりに、選手と最低限の成績を取ること、マナーをしっかりとすることなどという契約を交わす。きつい練習を乗り越え、チームは連戦連勝と強くなるが、カーターはそんな最中にチームを全ての試合はもちろん、コートからも締め出す。それはチームがカーターとの契約をクリアしていないからだった。
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