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『ソウル・オブ・マン』
THE SOUL OF A MAN
配給:日活
オフィシャルサイト:http://www.blues-movie.com/
コラム:ブルース・ブームがやってくるって?


キャスト スタッフ データ
スキップ・ジェームス
J.B.ルノアー
ベック
イーグル・アイ・チェリー
ルー・リード
ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン
ニック・ケイヴ
カサンドラ・ウイルソン
アルヴィン・ヤングブラッド・ハート
マーク・リボー
ヴァーノン・リード
ジェームス・ブラッド・ウルマー
ルシンダ・ウイリアムス
ボニー・レイット
ガーランド・ジェフリーズ
ジョン・メイオール
Tボーン・バーネット
監督、脚本:ヴィム・ベンダース
製作:マーガレット・ボッド
   アレックス・ギブニー
撮影:リサ・リンズラー
ナレーター:
  ローレンス・フィッシャーバーグ
2003年/アメリカ/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/1時間44分

イントロダクション
「ヴィム・ヴェンダース監督のブルースへの愛情が込められた作品。“THE BLUSE Movie Project”の1本」
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  ブルース生誕100年を記念して企画された“THE BLUSE Movie Project”。マーティン・スコセッシの製作総指揮のもと、クリント・イーストウッド、マイク・フィギスなど7人の映画監督たちが集結し、様々な視点から撮られたブルースという音楽の世界。音楽ファンにとってはたまらないそれらの作品群が、今年、劇場で、TVで相次いで公開される。今回紹介する作品は、その中でも目玉とも言うべき作品、ヴィム・ヴェンダース監督による『ソウル・オブ・マン』である。
 キューバ・ブームを巻き起こすほどの大ヒットを記録した『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』に続く、ヴェンダース監督の音楽ドキュメンタリー作品ということで注目を集めていたこの作品は、キューバのソンという音楽を演奏するミュージシャンの魅力に取り込まれていく様子が画面からも伝わってきていた『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』と違い、監督が昔から好きで好きでたまらなかった世界を描いたある意味、趣味性の強い作品となっている。だからといって、これは趣味の世界で完結している作品ではない。込められたブルースに対する並々ならぬ愛情、そこから伝わる気持ちは、こちら側を確実にブルースの世界へと引き寄せていく。
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 ヴェンダース監督がここで取上げた3人のブルースマンは、ブラインド・ウィリー・ジョンソン、スキップ・ジェームス、J.B.ルノアーである。“ブルース説教師”とも呼ばれたブラインド・ウィリー・ジョンソンは1930年代に活躍したブルース・マン。ギターの弦の上に瓶の首先を切ったものをあて、それをスライドさせ、音を生み出すことから“ボトルネック(・スライド)・ギター”と呼ばれるスタイルの開祖者のひとりとして大きな影響を与え続けている。『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の仕掛け人のひとりでもあるミュージシャンのライ・クーダーのギタースタイルに最大の影響を与えており、ヴェンダースの代表作『パリ、テキサス』の印象的なメロディーも彼の曲「ダーク・ワズ・ザ・ナイト」をアレンジしたものである。“ブルース説教師”という謂れからも分かるように、彼の歌っていたのはゴスペルで、厳密な意味ではブルースではない。スキップ・ジェームスも1930年代に活躍したブルース・マン。その後、1960年代のブルース・ブームにより再発見され、再び、陽の目を当てられることになった。震えるようなファルセットの歌声が印象的で、エリック・クラプトンをはじめ後のロックにも多大な影響を与えた代表的なディープ・サウスのブルース・マンである。J.B.ルノアーは1950年代から1960年代にかけて活躍したブルースマン。その名前から一部ではブルース界のJBなどと呼ばれてもいたが、音はコテコテのブルースというよりR&B的色合いが強かった。時代背景もあったのだろう、ポリティカルな内容の曲も多く歌っている。派手な衣装と巨体に似合わぬ声が印象的なブルースマンである。
 様々な音楽(特にロック)に造詣が深く、ブルースにも限りない愛情を持っているであろうヴェンダース監督が選んだブルース・マン3人。作品は、このミュージシャンたちの人生を貴重な実写、再現的なフィルム(これが良く出来ている)、ヴェンダース監督の彼らに対する想い、出会い、関係者の証言を交えながら綴っていく。そうい
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った部分と共に、この作品の最大の見所となっているのが、第一線で活躍するミュージシャンによるこのブルースマンたちの曲の演奏シーンだろう。ルー・リード、べック、カサンドラ・ウイルソン、ロス・ロボス、ボニー・レイット、マーク・リボー、ニック・ケイヴ、ジョン・スペンサー、ルシンダ・ウイリアムスなどジャンルも世代も様々なミュージシャンによる彼らの解釈による演奏は本当に面白く、素晴らしいし、これらの演奏シーンがあるからこそ、オリジナルの演奏が光ってくる(もちろん、このセレクトにはヴェンダース監督のセンスを感じる)。
 この作品『ソウル・オブ・マン』は単なるマニアのためのブルース紹介、万歳ではなく(そういうのも面白いんだけど)、ヴェンダース監督自身の愛情がカバーを演奏するミュージシャンをはじめ、隅々までいきわたっている。ヴェンダース監督が、若き日にブルースに出会った驚き、感動のエピソード、映画の中で再現されるブラインド・ウィリー・ジョンソン、スキップ・ジェームスにまつわるドラマ、J.B.ルノアーを追いかけ、唯一のフィルムを撮った老夫婦の思い出話などなど、ここにはブルースという音楽に対する深い愛情が漂っている。そういう気持ちがきっと伝わってくると思います。ちなみにタイトルの「ソウル・オブ・マン」はブラインド・ウィリー・ジョンソンの曲名から取られたもの。ぜひ、劇場に足を運んでください。
  

ストーリー
「ヴェンダース監督が愛したブルース・マン3人に関する物語」
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  木星探査船ボイジャーには知的地球外生命体への人類からのメッセージを収めたディスクが搭載されているという。その中にこの作品の主人公のひとりであり、語り手も務めるブルース・マン ブラインド・ウィリー・ジョンソンの「ダーク・ワズ・ザ・ナイト」も収められている。知的地球外生命体への人類からのメッセージとしてブルースを運ぶボイジャー。物語はその曲を生み出したブラインド・ウィリー・ジョンソンの時代へと入り込んでいく。それは少し後のスキップ・ジェームス、そのずっと後のJ.B.ルノアーというヴェンダース監督が愛したブルースマンの世界へと連なる旅であった。
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