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『スカーレットレター』

配給:シネカノン
オフィシャルサイト:http://www.scarletletter.jp

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
ハン・ソッキュ
イ・ウンジュ
ソン・ヒョンア
オム・ジウォン
キム・ジングン
監督、脚本:ピョン・ヒョク
プロデューサー:カン・ミュンギュ
撮影:チェ・ヒョンギ
編集:ハン・ソンウォン
美術:カン・デヒ
衣装:チョ・ユンミ
音楽:イ・ジェジン
2004/韓国/カラー/1:1.85/SRD/
1時間59分

イントロダクション
「因果ともいうべき登場人物たちのミステリアスな愛の真実を描いた、女優イ・ウンジュの最後の出演作」
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(C) 2004 Showbox/ Mediaplex .Inc.-dist. by Cine Qua Non
  映画スター、映画監督の遺作というのはそれだけで大きな興味をひく。それが撮影中の事故で亡くなったとか、その作品が原因で殺害されたとか、亡くなったと伝えられれば、尚更大きな興味をひきつける。そういった興味が作品本来の訴えようとするものから、大きなずれを生じてしまうかもしれないことは分かりきっている(でも、それは観る側の自由だし、公開に際してはそれ自体が大きな売りにされるのだから仕方ないではないか)。今回紹介する『スカーレットレター』はこの出演を理由にある女優が命を絶ったと語られる作品である。
 この作品『スカーレットレター』への出演を理由に自ら命を絶ったと語られる女優はイ・ウンジュである。韓国は当然だが、日本でも未だ熱狂が続く“韓流”ブームの最中に届いたニュースであったために、映画情報はもちろん、ワイドショーや一般のニュース番組でも大きく取り上げられたので、事の顛末に関してはご存知の方が多いと思う(実際は憶測や1部明らかになった情報であり、真相は闇の中である)。仕方がないことだが、この作品を観るにあたってはどうしてもイ・ウンジュの存在に比重を置いてしまう。
  物語はひとりの刑事を巡る愛の物語として展開していく。警察の中でもきちんとした地位を築いている刑事は美しい妻に加え、美しい愛人も自分のものにしていた。しかも妻は妊娠中で新たな生命の誕生も間近であった。その頃、彼は疑惑に包まれた殺人事件の捜査に当たっていた。被害者は写真館の主人。刑事たちは被害者の妻に大きな疑いを向け、捜査を開始する。そんな最中でも、彼は愛人との密会を続け、愛人と一夜を明かすことはなく、家へと帰宅する。そんな彼の順風とも思える恋愛関係に亀裂が入り始める。そして、警察では上司から事件の早期解決を迫られていく。そこには想像を超えた因果ともいうべき事実が隠されていたというもの。
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(C) 2004 Showbox/ Mediaplex .Inc.-dist. by Cine Qua Non
  出演は主役の刑事役に『シュリ』、『八月のクリスマス』の韓国を代表する俳優ハン・ソッキュ、彼の妻役に『オーバー・ザ・レインボー』のオム・ジウォン、容疑者となる妻役にミスコリアの2位に選ばれ芸能界デビューを果たしたソン・ヒョンア、そしてイ・ウンジュが演じるのは刑事の愛人役である。監督は長編デビュー作『Interview』が高い評価を受けたピョン・ヒョク。これが2作目の長編監督作である。
  撮影自体はものすごく大変だったが、この役をやったからには今後はどんな役でも演じることが出来るというようなことをインタビューで語っていたイ・ウンジュだが、確かに彼女のここでの演技、物語が進んでいくほどに変貌していく様は目を瞠るものがある。刑事の愛人という単純な役ではなく、愛人というラインを超えたいという想いをより強くしながら、身体的変化も生じていく役柄は演じる前の覚悟ももちろんだが、演じながらその覚悟以上のものを感じ取っていったのだろうなということを感じさせる。『サマリア』という作品のプロモーション来日が、ちょうどこの事件と重なったキム・ギドク監督は、俳優という職業を“別の人格になりきることの過酷さ(そこから抜け切れない、役柄に自分の人格が押しつぶされる)”という部分で大変な仕事であると語ったが、彼女自身がこの役に完璧に嵌まり込んでいたのなら・・・・という部分は想像させる凄みがある。そして、ここまでの演技が出来るのになぜという想いがだからこそ拡がってくるのだ。イ・ウンジュとともに素晴らしい演技を見せるがハン・ソッキュだ。オープニングのカーステレオでオペラを聴きながら、指揮者を気取って、運転する人生の順風さと本人の傲慢さを見事に表したシーンからラストまで、これも本当に難しい役柄を演じきっている。
  物語はミステリアスに進んでいくのだが、最後に暴かれていく主人公である刑事たちにとって因果ともいうべき事実をどのように受け止めるかで大きく評価が割れてしまうのではないだろうか。
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(C) 2004 Showbox/ Mediaplex .Inc.-dist. by Cine Qua Non
  ちなみにタイトルの『スカーレットレター』とは同タイトルで映画化もされているアメリカ文学の古典であるホーソンの小説『緋文字』の原題に当たる。映画の中でもこの作品は印象的な台詞の中に現れているが、それが意味するのは、神の道に背いた者が見せしめに胸につけられる赤い“A”の文字であり、その“A”はadultery(姦通)の頭文字を示している。監督自身はこのことについて、タイトルを拝借しただけと語っているが、登場人物たちがこの文字を背負っていることと、韓国という国ではこの姦通が大きな罪として罪状規定もされていることは頭から外せないと思う。ミステリアスな愛の物語だが、この辺の現実との接点という部分もこの作品を観る視点になるのではないだろうか。これからというときに逝ってしまったイ・ウンジュの最後の作品、ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「順風漫歩の人生を歩む刑事ギフンの前に現れる謎の事件と愛の真実」
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(C) 2004 Showbox/ Mediaplex .Inc.-dist. by Cine Qua Non
  カーステレオから流れるオペラにあわせ、優雅に車を運転する刑事のギフン。彼は妊娠している美しい妻スヒョンだけでなく、ジャズ・シンガーの美しい愛人カヒも手に入れ、刑事としてのキャリアも順調に積み重ねている男だった。この日、彼はある殺人事件の捜査に加わる。それは写真館の店主が惨殺された事件で、容疑者として浮かび上がってきたのは第一発見者である被害者の妻ギョンヒであった。ギフンはギョンヒを尋問し、尾行をつけるなどしながら事件の真相を追っていく。そうした状況でも、ギフンは愛人と妻の間を行ったり来たりしながら、生活を続けていた。しかし、そんな生活も次第にバランスを崩し始め、事件も真相が闇に隠れていく中で、早期解決を迫られていく。そして、事件の真相に迫ったとき、想像もできない事実が彼の前に現れる。
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