プッシーキャット大作戦【映画情報】ムービーネット

『プッシーキャット大作戦』
『ずべ公同級生』同時上映
配給：バイオタイド
オフィシャルサイト：http://www.biotide-films.com/pussy/　

『プッシーキャット大作戦』
水谷ケイ
江口ナオ
布川ゆかり
村石千春
高山謙二
山本浩司
菅野久夫
つじしんめい
『ずべ公同級生』
安田美香
高野佳代子
大國千緒奈
江本純子
石田理恵
山本浩司
乙黒史誠
渚ようこ

『プッシーキャット大作戦』
監督、脚本：本田隆一
製作：永森裕二
　　　松井建始
プロデューサー：太田裕輝
脚本：永森裕二
　　　吉津屋こまめ
撮影：上斗敏嗣
音楽：松石ゲル
『ずべ公同級生』
製作：松井建始
プロデューサー、撮影：上斗敏嗣
プロデューサー：木下繁貴
監督・脚本：本田隆一
音楽：サミー萩原

『プッシーキャット大作戦』
2004年/日本/35mm/カラー/ビスタサイズ/ステレオ/43分

『ずべ公同級生』
2004年/日本/カラー/ビスタサイズ/ステレオ/18分

「ラス・メイヤー監督と60年代という昭和へのオマージュに満ちた作品」

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　今年（2004年）の初めに特集上映が開催され、熱狂的な歓迎を受けた映画監督ラス・メイヤーの諸作（なんと、映画祭の第2弾も予定されているとか）。その彼の代表作が『ファスタープッシーキャット　キル！キル！』（1966）である。ジョン・ウォーターズ監督を始め、多くのクリエーターたちが愛したこの作品にオマージュを捧げたであろう作品が日本から登場した。それが今回紹介する作品『プッシーキャット大作戦』である。
　海辺をトラックに乗り走る3人のゴーゴー・ガール。彼女たちの乗るトラックの荷台には死体が積まれていた。それを発見した警官も彼女たちに殺されてしまうが、その現場を１台の車が通り過ぎていく。運転していたのは海女のコトリ。彼女たちは見られたかもしれないと思い、その車を追いかけるというのが、この作品のストーリーである。3人のゴーゴー・ガール、殺人、そして後半で出てくる大金を隠し持っている車椅子の老人といい、正に『ファスタープッシーキャット　キル！キル！』へのオマージュに満ちていると思いませんか。
　監督は本田隆一。『東京ハレンチ天国・さよならのブルース』で2001年ゆうばりファンタスティック映画祭オフシアター部門グランプリを受賞した監督である。監督自身が敬愛する

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60年代のサブカルチャーへの愛情を込めた作品でもあった『東京ハレンチ天国・さよならのブルース』だが、この作品『プッシーキャット大作戦』もそんな監督の60年代のサブカルチャーへの愛情が満載された1本となっている（ほぼ同時期に公開されるオムニバス映画『穴』（7/10からユーロスペース）の中の本田監督による作品『青春の穴』もそんな時代への愛情が込められた作品に仕上がっている）。監督が愛するラス・メイヤー、『ファスタープッシーキャット　キル！キル！』と60年代（から70年代）のサブカルチャーへの想いが込められた作品がこの『プッシーキャット大作戦』なのだ。だから、ラス・メイヤー好きの人には『ファスタープッシーキャット　キル！キル！』の関連から、作品を知らない人には60年代というノスタルジックさが溢れる雰囲気から楽しめる作品に仕上がっている。
　主演は水谷ケイ。彼女はそのダイナマイトなボディから放たれる妖艶なオーラと、眉毛の形が『ファスタープッシーキャット　キル！キル！』の主演女優トゥラ・サターナにそっくりだということから主演に抜擢されたという。共演は残るゴーゴー・ガール役に江口ナオ、布川ゆかりのふたり、『リアリズムの宿』など山下敦弘監督作品の常連であり、本田隆一監督作品の常連でもある山本浩司（本田監督と同じ映画制作チームに所属している）など。

▲『ずべ公同級生』

　この作品についてはもう「監督のラス・メイヤー、60年代（昭和）のサブカルチャーへの愛情を受け止めてあげてください」としか言えないですね。
　同時上映は『ずべ公同級生』。こちらは60年代（昭和）のサブカルチャーへの愛情に満ちながらも、現代的な脱力感に満ちた短編。この作品でも山本浩司がいい味を出しています（しかし、この若き監督が60年代という彼が愛する時代や、80年代後半のネオGSの時代をリアルタイムで味わっていたら、どんな作品を撮ったのだろうか）。昭和という時代に興味のある方やラス･メイヤー好きの方は、ぜひ、劇場に足を運んでください。

「殺人を繰り返す3人の巨乳ゴーゴー・ガールが行き着いた先」

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　ハリー、サリー、マリーの巨乳ゴーゴー･ガール3人は田舎の海辺をトラックに乗り爆走していた。それを目撃した警官が取り締まろうとトラックを停める。彼女たちはいつもの色仕掛けでその場をしのごうとするが、警官はトラックの荷台に詰まれた不審なものに気づく。それは死体だった。警官はその場で彼女たちに殺されてしまう。その現場を偶然通りかかったのが、まだあどけない海女コトリが運転する軽トラック。現場を見られたかもしれないと思った3人は彼女の後を追う。たどり着いた先は、町で一番のお金持ちの老人の家だった。


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