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『ゴッドファーザー&サン』

配給:日活
オフィシャルサイト:
http://www.blues-movie.com/


キャスト スタッフ データ
ハウリン・ウルフ
マディ・ウォーターズ
サム・レイ
チャック.D
コモン
マーシャル・チェス
監督:マーク・レヴィン
製作総指揮:
マーティン・スコセッシ
2003/アメリカ/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/1時間40分

イントロダクション
「“THE BLUES Movie Project”の大トリを飾る作品はブルースの息子であるヒップホップとチェスレコードの歴史を描く」
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 東京ではヴィム・ヴェンダース監督による『ソウル・オブ・マン』がVIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズで単館公開、その他の作品は吉祥寺のバウスシアターで連続レイトショー公開されてきたブルース生誕100周年を記念してマーティン・スコセッシ監督などにより製作された“THE BLUES Movie Project”。多くの音楽ファンにとっては待望の作品であったであろうこれらの作品は映画ファンも巻き込み、大ヒットを記録している。ブルースの内容を良く知らなかった方がこの作品でブルースの泥沼にはまり込んだという話は聞かないけれども、ブルースという音楽に魅了された方は多いのではないだろうか。今回紹介する『ゴッドファーザー&サン』はこの“THE BLUES Movie Project”の日本での大トリを飾る作品である。
 ブルースの源流ともいえる西アフリカにまで足を伸ばしたマーティン・スコセッシ監督による作品『フィールズ・ライク・ゴーイング・ホーム』、ブルースという音楽がイギリスのロックに及ぼした影響を描いた作品『レッド、ホワイト&ブルース』などブルースが連鎖、作用し、新たな音楽を生み出していく状況を捉えた部分も描かれていた(というよりブルースという音楽を語るには重要な要素)この“THE BLUES Movie Project”だが、この作品『ゴッドファーザー&サン』が描くのは今の黒人音楽のメインストリームともいうべきヒップホップとブルースの関係である。
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 ヒップホップとブルース。サンプリングのネタとしてブルースが使用される場面は決して多いとはいえないのだが、このふたつを結ぶ点となったのが、ローリング・ストーンズの名前の由来ともなった曲「ローリング・ストーン」などで多大な影響を与え続けているシカゴ・ブルースの大御所マディ・ウォーターズ(1915〜1983/アンプ使用のエレクトリック・セット(バンド)でのブルースを始めたのも彼である)が1968年に発表したアルバム『エレクトリック・マッド』。ヒッピー・ムーブメントやサイケデリック・ムーブメントの影響を受け製作されたといわれるこのアルバムは発売当初の評価は軒並みケチョンケチョンであったという。そしてこのアルバムに影響を受けたヒップ・ホップのアーティストがパブリック・エナミーのチャック.D(映画ファンにはスパイク・リーの『ドゥ・ザ・ライト・シング』を思い出してほしい)。黒人のルーツとプライドを訴え続けるチャック.Dとブルースの名門レーベル“チェス・レコード”の創始者の息子で『エレクトリック・マッド』を製作したマーシャル・チェスが線となり、『エレクトリック・マッド』を生み出した現存するミュージシャンたちを集め、チヤック.D、コモンらのヒップホップのアーティストとの新たな『エレクトリック・マッド』のセッションを行っていくまでの過程を“チェス・レコード”の歴史と併せながら描いたのがこの作品である。
 今の黒人の生活から生まれてきたヒップホップと、当時の奴隷労働などにあえぐ生活の中で生まれてきたブルース、このふたつの音楽には黒人たちの足元からの声、ストリートからの声があるという共通項を持っている。そうした音楽の要素は様々な音楽(特に黒人以外のポップスなど)に多大な影響を及ぼしている。その影響を一部では「(白人が)盗んだ」と表現することも多い。それはある面では事実である。そして“チェス・レコード”を
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はじめ当時の多くのレコード会社は白人により運営されており、この当時の曲目へのクレジット、売り上げなどを巡る支払いの問題は今でも多くの黒人ミュージシャンにより苦い経験として語られている。この作品でもチャック.Dがそのことでマーシャル・チェスを追及するし、あるコンサートの楽屋で黒人ミュージシャンが金勘定をしているシーンもちらりと映し出される。マーシャル・チェスは否定するが、彼らがミュージシャンの影響力、売り上げに値する分け前を与えなかったのは周知の事実である。だが、こうしたレコード会社があり、彼らがその音楽に愛情を注いだからこそ広がっていったブルースという音楽があるのも事実だ。こういった製作・流通手段がなければ、チャック.Dが『エレクトリック・マッド』というアルバムに出会うこともなかったのだ。作品の山場は『エレクトリック・マッド』の現代版再現セッションになるのだが、ここに集ってくるミュージシャンたちの出す音が本当にすごい。ここでブルースとヒップホップのラインが世代を超え、一線となって繋がる(タイトルもそれを表すと共に、“チェス・レコード”が出したやはり世代を超えたミュージシャンのセッションを捉えたアルバム・タイトルに掛けている)。最高に楽しむミュージシャンたち、チャック.Dがカメラに向かって「映画なんてくだらないぜ!」と罵るシーンが印象的。そりゃ、あの場にいたらそうも思うよね(個人的にはスパイク・リーが監督したらどうだったかななどと考えたりもした)。音楽が好きなら、満足できる作品です。ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「『エレクトリック・マッド』というアルバムが繋ぐ、世代を超えたブルースとヒップホップ」
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 1968年にマディ・ウォーターズが発表した1枚のアルバムがある。『エレクトリック・マッド』というタイトルのそのアルバムは当時のサイケデリック・ムーブメントを背景に製作されたアルバムだったが、発売当時は酷評され、売り上げも散々だった作品だ。それから数十年を経て、このアルバムはヒップホップのアーティストにより再発見される。パブリック・エナミーのチャック.Dはこのアルバムに出会った興奮を製作者でもあるチェスレコードのマーシャル・チェスに伝え、そこでこのアルバムに参加したミュージシャンとヒップホップのアーティストとの世代を超えたセッションが動き出す。そして、作品はチェスレコードの及ぼした影響と功績についても語る。
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