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『ジェリー』
GERRY
配給:ギャガ・コミュニケーションズ、
     エレファント・ピクチャー


キャスト スタッフ データ
マット・デイモン
ケイシー・アフレック
監督、脚本:ガス・ヴァン・サント
製作:ダニー・ウルフ
脚本:マット・デイモン
   ケイシ―・アフレック
撮影:ハリス・サヴィデス、ASC
音響デザイン、音響エディター:レスリー・シャッツ、C.S.T.
音楽:アルヴォ・ぺルト

オフィシャルサイト:
http://www.elephant-picture.jp/Gerry/

2002/アメリカ/ドルビー・デジタル SRD/1時間43分


イントロダクション
「『エレファント』の原点とも言うべきガス・ヴァン・サント監督の作品」
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  1999年4月20日アメリカのコロラド州コロンバイン高校で起こった在校生による銃乱射事件をなぞったかのような内容と事件の生々しさと対照的な美しい映像が印象的だったガス・ヴァン・サント監督による作品『エレファント』。2003年のカンヌ国際映画祭において、パルムドール賞と監督賞を受賞するなど各国で絶賛されたこの作品に圧倒された方も多いと思う。今回紹介する作品『ジェリー』は、その『エレファント』の原点とも捉えられるべき作品である。
 『エレファント』のあの映像世界について、ガス・ヴァン・サント監督は、ドキュメンタリー映画の巨匠フレデリック・ワイズマンや70年代以降に起こったカラー写真で作品を制作する“ニュー・カラー”と呼ばれる作家たちの先君者的な存在であり、消え行くアメリカのなにげない原風景を撮り続ける写真家 ウイリアム・エグルストンに大きなインスピレーションを受けたと語っている。それは監督曰く“必要以上に気を使ったり、考えすぎたり、練り上げすぎたりという部分を感じさせない映像”という部分にある。そして、“コロンバイン高校の事件は注釈が多すぎるから、あえて解釈を自由に出来るよう(物語として説明しないよう)にした”とも語っている。『ジェリー』という作品は、こういった部分を極限まで突き詰めた作品であるとも言えるだろう。だから、これは極端な話、実験的なアーティスティックな作品でもあるのだ。
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 物語は非常にシンプルである。ふたりの男が何らかの目的を持ち、砂漠へと入っていくが迷ってしまう。最初はぶらぶらと陽気に続いた散策も、事態が変化するにつれ、陽気さも失われ、ある種の不安や狂気が湧き上がってくる、そういった状況をただ淡々と描いていくだけだ。その撮影は基本的にワンシーン、ワンカットというシンプルな長まわしで撮られている。台詞も少なく、ふたりの間で様々な意味合いに受け取ることが出来るひとつの合言葉が良く登場する。それがタイトルにもなっている“ジェリー”である。
 ガス・ヴァンン・サント監督はこの作品(と『エレファント』)について「映画に対して簡潔さを求めているのです。私が撮っている世界は、一般的にドラマチックな状況とみなされている世界とは、まるで違います。でも、これは別に目新しいことではないのです(監督はシェルタン・アケルマンの『ジャンヌ・ディールマン』という作品に大きな影響を受けたという)。観客は、実生活では本当に起こっていることを全くわかっていないのに、映画では全てを把握するということが当たり前だと思っています。これらの作品の登場人物は、いろんなことが起こるから、それに対処しているのです。私は観客に、どうしてそんなことが起こるのか、ということは説明しません。私自身、わからないのですから・・・・。」と語っている。物語はマット・デイモンとウィノナ・ライダーが教えてくれたという実話を元にしているという。
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 出演は、『グッド・ウイル・ハンティング』、『ボーン・アイデンティティー』のマット・デイモンと『グッド・ウイル・ハンティング』、『200本のたばこ』のケイシー・アフレック(ご存知だろうが、ベン・アフレックの弟である)。ふたりはガス・ヴァン・サント監督とともに共同で脚本も手がけている。
 ガス・ヴァン・サント監督自身の「私自身、わからないのですから・・・・」という言葉が印象的なのだが、この作品がそのわからないという部分を強烈に植えつけることだけは間違いないだろう。ただ、一転させれば、そのわからないという部分は様々な解釈が可能だということでもある(当たり前だが、解釈の仕方はいくつでもあるのだ)。そして『エレファント』同様に乾いた美しい映像は、車で砂漠の入り口へと乗りつけるオープニングから素晴らしく、彼らの過酷さが増していくほどその美しさが際立ってくるように感じる。登場人物の目的も明かされることなく、ほとんど会話のない砂漠の放浪を綴っていくこの作品は、一部では“メディテーション・ムービー”などという酷な言われ方もしているが、それなら“ポエティカル・ムービー”と呼ぶべき作品ではないかと感じる。詩は言葉にして吐き出すことにより、字面としては曖昧模糊としていた部分が頭の中で明確になる瞬間がある。それは“理解する”というよりも“感じてしまう”ということなのだが、『ジェリー』という作品にもそういう力が宿っている。ぜひ、劇場に足を運んで、その世界を感じてください。 

ストーリー
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「砂漠の中で行き先を失ってしまったふたりの親友」
  お互いをジェリーと呼び合う親友。彼らは車に乗り、砂漠へと向かっていた。そこには何かいいものがあるらしいのだ。砂漠の中へと歩を進め始めるふたり。最初は意気揚々としていたが、目的の場所を見失ったことに気づく。道はもちろん、道しるべすらない砂漠の中でふたりは脱出する方向を見つけようとする。最初は気楽に考えていたふたりだが、1日過ぎても脱出への糸口はつかめず、次第に不安とあせり、険悪な空気が広がってくる。そして・・・・・。
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