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『エレファント』
配給:
オフィシャルサイト:http://www.elephant-movie.com/

キャスト スタッフ データ
アレックス・フロスト
エリック・デューレン
ジョン・ロビンソン
イライアス・マッコネル
ジョーダン・テイラー
キャリー・フィンクリー
ニコル・ジョージ
ブリタニー・マウンテン
キャリー・フィンクリー
アリシア・マイルズ
クリスティン・ヒックス
ベニー・ディクソン
ネイサン・テイラー
ティモシー・ボトムス
監督・脚本・編集:
ガス・ヴァン・サント
製作:ダニー・ウルフ
製作総指揮:
ダイアン・キートン
ビル・ロビンソン
撮影:ハリス・サヴィデス(ASC)
音響デザイン:
レスリー・シャッツ(C.S.T)
2003年カンヌ国際映画祭パルムドール&監督賞受賞
2003年NY批評家協会賞 撮影賞受賞

2003年/アメリカ/カラー/スタンダードサイズ(1:33)/SRD/1時間21分

イントロダクション
「2003年カンヌ国際映画祭
パルムドール賞と監督賞を同時受賞したガス・ヴァン・サント監督の問題作」

 2003年のカンヌ国際映画祭においてパルムドール賞と監督賞の同時受賞という同映画祭始まって以来の快挙を成し遂げた作品、それが今回紹介する『エレファント』である。『ボーリング・フォー・コロンバイン』でもマイケル・ムーアが象徴的な意味合いで使用した1999年4月20日アメリカのコロラド州コロンバイン高校で起こった在校生による銃乱射事件。この作品はその事件をテーマに(まるでなぞっているかのよう)製作されている。
 監督はガス・ヴァン・サント。『ドラッグストア・カウボーイ』、『マイ・プライベート・アイダホ』など大人になる直前の若者たちの心の動きを描いた作品を多く残し、ラリー・クラークの初監督作品『キッズ』の製作に名を連ねるなど、自身が洗礼を受けたカウンターカルチャーの大きな影響の下に映画だけでなく、絵画、写真、文章など様々な作品を生み出している。そんなガス・ヴァン・サント監督はこのようなテーマを選んだ理由について「アメリカの高校での銃撃事件は、これまでになく増えた。そのような時代に学校へ通わなければならない子供たちの環境を捉える何かを作りたかったんだ。それを見つめるひとつの方法として映画でその問題を提起することを考え始めた。」と語っている。大まかな脚本と現場での即興を中心に撮影されていったこの作品に登場する高校生たちは、チラシやラジオ局の宣伝により集められた実際の高校生たちの中から選ばれている。もちろん、映画どころか演技すら初めてという素人である。選ばれた高校生たちは、自分の役を、自分の話や体験を盛り込んで自分の人生に重ね合わせるように勧められたという。このことについて監督は「みんなも、彼らの登場人物を形成する一部だった。ほとんどの少年たちは、漠然とした意味で、実生活でもそうだという役を演じていた。」と語っている。
 この映画のもっとも大きな特徴のひとつが、生々しさを感じさせる事件とは対照的な映像の美しさである。35ミリというの画角の中に切り取られ、投影された冒頭の空、雲の流れるシーンからエンディングまでその美しさは変わることがない。こうした映像的な美しさのためにガス・ヴァン・サント監督と撮影監督のハリス・サヴィデスはドキュメンタリーの巨匠フレデリック・ワイズマンの作品『Domastic Violence(家庭内暴力)』、『The Store(店)』、『High School(高校)』と、写真界の中で70年代以降に起こったカラー写真で作品を制作する“ニュー・カラー”と呼ばれる作家たちの先君者的な存在であり、消え行くアメリカのなにげない原風景を撮り続ける写真家 ウイリアム・エグルストンにインスピレーションを求めたという。その理由について「ワイズマンもエグルストンも、それがどこかよく分からないけど、それが撮影しにくいところやどこであろうと、素晴らしいものを撮っている。僕らは必要以上に気を使ったり、考えすぎたり、練り上げすぎたりという部分を感じさせない映像を求めたんだ。」と監督は語っている。
 この作品を観て最初に感じたのは“続いていく日常”ということである。テロップで名前が出ている高校生たちは勉強や趣味、恋人とのひと時を楽しんでいる子たちもいれば、いじめられたり、教師からもにらまれたり、殻にこもっている子たちもいる。国や場所は違えど、それは当たり前のように存在する風景だと思う。ただ、そういった風景が映像の美しさ、全体を通じて流れる静けさと合致したときに僕が感じたのは圧倒的な虚無感、むなしさだった。それは一概には言えないが、日本の若手の写真家が日常や郊外を撮った写真に似ているように思えた。単純に銃に反対でもないし、事件を悼むだけでもない映像が最後に渡すのは、こっちへの思考の引導なんだろう。あなたはこの作品を観て、どう思うのか。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「郊外にある高校。いつもと変わらない平凡な1日のはずだったが」
 オレゴン州ポートランド郊外にある高校。校庭ではアメフト部やチアガールが練習をしている。どこにでもある高校の風景だ。その高校の生徒であるジョンは、いつものように酔っぱらった父親にかわり、車を運転して高校にやって来た。父親にその場を動かないようにと言い、兄に迎えの連絡を取るジョン。そんな事情で彼はこの日も遅刻だった。
 常にカメラを持ち歩くイーライはこの朝もパンクスのカップルの写真を撮ったばかり。そのフィルムを手に授業から現像をするため、写真部の部室へと向かっていた。
 その他、外出許可を取る人気者のネイサンとキャリーのカップル、ダイエットや男の子の話に花を咲かせる女子高生たち、いじめられっ子、先生にちくちく文句を言われる女子高生、活発な論議を交わす授業中の生徒たちなどいつもと変わらぬ風景が続いていた。そして、それは今日も明日も続いていくと思われたのだが。
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