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『CODE46』
CODE46
配給:ギャガコミュニケーションGシネマグループ
オフィシャルサイト:http://www.code46.net/


キャスト スタッフ データ
サマンサ・モートン
ティム・ロビンス
オム・プリ
ジャンヌ・バリバール
デヴィッド・ファーム
監督:マイケル・ウィンターボトム
製作:アンドリュー・イートン
脚本:フランク・コトレル・ボイス
撮影:アルウィン・カックラー
   マルセル・ザイスキンド
編集:ピーター・クリステリス
美術:マーク・ティルデスリー
衣装:ナタリー・ウォード
音楽:ザ・フリー・アソシエーション
2003年/イギリス/カラー/シネマスコープ/ドルビーSR、ドルビーデジタル/1時間33分

イントロダクション
「現在、最も精力的な映画監督マイケル・ウィンターボトムが描く近未来を舞台としたラヴ・ストーリー」
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 ミュージック・シーンに大きな足跡を残したファクトリー・レコードとマンチェスターの音楽シーンの隆盛を追ったドキュメンタリー作品『24アワー・パーティ・ピープル』、ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した移民、不法入国をドキュメンタリー・タッチで描いた『インディス・ワールド』とこの1年で意欲的な作品を2作も送り出した映画監督マイケル・ウィンターボトム。『ウェルカム・トゥ・サラエボ』、『ひかりのまち』など常に時代を見据えながら、挑発的な作品を撮り続けているこの時代の最も精力的な映画監督のひとりである彼の待望の新作が公開される。それが今回紹介する作品『CODE46』である。
 独自の世界観を保ちながら、常に新しい何かに挑戦し続けているウィンターボトム監督が今回選んだテーマは、監督自身がいつかは撮りたいと思っていたSFである。ただし、これは物語をドラマチックに盛り上げる装置として近未来と設定しただけであって、そこに展開されるドラマは普遍的かつウィンターボトム監督らしい深みと雰囲気のあるものとなっている。
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 監督が物語の装置として仕掛けた近未来のSF的要素は、安全が保障された独立した都市部と環境破壊により果てしない砂漠が続く無法地帯とに分けられた世界という設定にある。この両方の世界をまたぎ、都市から都市へ移動するにはパペルと呼ばれるパスポートとビザの機能を持つカードが必要とされている。要するに、無法地帯にしか暮らせない者、その都市部にしか暮らせない者、その間を自由に移動できる者という3つのクラスに分けられた完全なる管理社会が出来上がっているのだ。この世界の中で展開する普遍的なドラマとは許されない愛の物語である。ウィンターボトム監督は「もともと僕が考えていたのは二人の人間が愛し合っているのにもかかわらず、ある絶対的な理由で一緒にいることが許されないという絶望的なドラマだ。ギリシャ悲劇の名作「オイディプス王」や『カサブランカ』や『逢びき』といった古典から刺激やインスパイアを受けた」と物語の持つ普遍性について語っている。そして、この近未来の完全に管理された世界と禁断の愛の物語が結びつくことによって見えてくるものは、ウィンターボトム監督が究極的に求める自由というテーマである。
 ウィンターボトム監督の設立した映画会社がレボリューション・フィルムズというのをご存知の方もいるだろう。そして、その映画会社のトレードマークは赤い星であるということも。この赤い星が意味するのは“赤軍”や“共産主義”なんだけれども、ウィンターボトム監督がそれを自由への象徴として掲げていることは間違いない。1961年生まれだから、不況の真っ只中のイギリスで青春時代を過ごし、パンクの洗礼を10代の頃にガツンと受け止めた世代なのだ。その頃のパンクは現状打破だけでなく、クラッシュ(ちなみにクラッシュのファンはこの『CODE46』は必見です!)のように第三世界にメッセージを打ち出し、ジャムのように現政権の打破を目指し、政党と連動するような動きを見せていた。そこにあったのは、このままじゃ駄目だ、新たな世界、自由をという渇望と活動だった。その願いが彼の映画会社と彼の作品には込められているのだろう。
 この作品『CODE46』は近未来の管理社会が生み出す禁断の愛の物語であるが、その愛が求める自由は、ウィンターボトム監督の今までの作品と確実にリンクし、現実に対するしっかりとした視点が向けられている(特に『インディス・ワールド』の後では尚更その気持ちが強くなる)。完全に管理されているから、愛する自由のために超えなければならない境界が存在する。それは現代の経済や国境のように捉えることも出来るだろうし、その他の部分にも様々なつながりを感じるはずだ。
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 主演は『モーヴァン』、『イン・アメリカ 三つの小さな願いごと』のサマンサ・モートンと『ミスティック・リバー』でアカデミー賞助演男優賞を受賞した名優ティム・ロビンス。ウィンターボトム監督は「このキャスティングが作品の成功には欠かせなかった」と語っている。
 浮遊感、空間を感じさせる雰囲気に満ちた映像、相変わらず素晴らしい音楽センス(「ノー・ウーマン・ノー・クライ」の使い方)、サマンサ・モートンが「百万本に一本のラブストーリよ」と心底惚れ込んだストーリーといいウィンターボトム監督の作品のファンなら、間違いなく好きになるであろうこの作品『CODE46』はウインターボトム監督の集大成とは言わないが、監督の作品の様々なテーストが交わった本当に素晴らしい作品です。今最もアグレッシブな映画監督のこの作品をぜひ、劇場で味わってください。
  

ストーリー
「完全管理された近未来の世界。そこで始まる許されない愛の物語」
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 近未来の世界。環境破壊が進んだこの世界では、完全に安全が保障された都市部と砂漠化した無法地帯に区分され、都市はその砂漠の間に点在していた。そして完全な管理社会でもあるこの世界では、居住者も無法地帯に暮らすもの、都市部に暮らすものと完全に区分けされ、都市と都市を行き来するには、パペルと呼ばれるパスポートとビザの機能を持つカードが必要である。そしてこのカードを持てるものは一部の人間だけだったが、新たな世界への渇望から違法発行も横行していた。
 違法発行されたパペルの犯人を突きとめるために調査員のウィリアム・ゲルトがシアトルから上海に派遣された。会話を交わすことで犯人を突き止めることが出来るウイルスの服用をしている彼は、パペルの製造工場であらかじめピックアップした製造者との面接を行う。そこで出会ったのがマリア・ゴンザレスという女性だった。彼の服用したウイルスは、彼女が犯人だと共鳴するのだが、彼はその共鳴をなぜか無視してしまう。絶対にありえないであろう別の感情が彼の中に芽生えていたのだった。一方、この日、26回目の誕生日を迎えた彼女は運命の出会いを確信していた。
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