「子供嫌いで子供のためにノイローゼ気味の劇作家と子供を欲しがる妻、そこにやって来た隣家の少女」
売れっ子の劇作家のピーターと子供のダンス教室をしているメラニー。この日、ふたりは産婦人科にやって来ていた。メラニーが妊娠したかもしれないのだ。だが診察の結果は違っていた。そのことに心底がっかりするメラニーと内心ではほっとしているピーター。実はピーターは子供が好きではないのだ。そんな彼は新作の脚本でスランプに陥っていた。演出家から子供のシーンがうまく描けていないと再三再四言われ続けていたのだ。劇場でも家でも「子供、子供」、それに輪をかけるように創作意欲の湧く夜中になると隣家の犬が吠え始めるというわけで、ピーターはノイローゼになりそうだった。そんな時に向かいにエイミーという足に障害を抱えた少女と母親が引っ越してきて、メラニーは働く母親に代わり、エイミーの面倒を見はじめた。ピーターは自分の脚本の取材のために嫌々ながらもエイミーに近づくのだが。 |