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2010年04月12日 配信
インタビュー映像を取り入れ、立ち退き作業を手持ちカメラで捉えた臨場感溢れるドキュメンタリー・タッチの作風でリアリズムを追求(90点)
南アフリカの新鋭ニール・ブロムカンプが監督・脚本を手懸け、ピーター・ジャクソンが製作を務めた異色のSFアクション・ドラマ。
南アフリカ首都ヨハネスブルクの上空に謎の巨大宇宙船が出現する。この宇宙船は故障が原因でずっと留まった状態になる。中に潜んでいるエイリアンが地上に上陸し、人々は彼らを難民として受け入れることとなる。28年後、エイリアンたちの仮設住宅密集地“第9地区”はスラム化し、これによって軍事企業でもある国家機関MNUはエイリアンたちを新たな難民キャンプ“第10地区”へ強制移住させることを決定し、エイリアン対策課職員ヴィカス(シャルト・コプリー)を現場責任者として、立ち退き作業を開始する。だが、ヴィカスは作業中に謎の液体を顔に浴びてしまったことからウイルスに感染してしまい……。
インタビュー映像を取り入れ、立ち退き作業を手持ちカメラで捉えた臨場感溢れるドキュメンタリー・タッチの作風でリアリズムを追求しており、これが大きな魅力の一つでもある。なおかつ、独創的なSF作品として仕上がったのである。