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「ハイランダー/悪魔の戦士」「バックドラフト」の脚本家グレゴリー・ワイデンの初監督作品。"神が人間を愛することに嫉妬した天使たちが天国で2度目の戦争を起こした"という設定で、地上の人間を巻き込み物語は進行する。
大天使ガブリエルにはクリストファー・ウォーケン。「ディア・ハンター」「デッド・ゾーン」や「キング・オブ・ニューヨーク」で魅せたなんとも言えない寂しげな雰囲気を醸し出している。ルシファー役には「ロード・オブ・ザ・リング」三部作で大ブレークしたヴィゴ・モーテンセン。登場シーンは少ないながらも、魅力的な堕天使を演じている。
本作は、オリジナル版(日本での劇場公開版)と全米公開版(The Prophecy)がある。全米公開版では、冒頭シーンで"ブランコに乗っている7歳のトーマスにルシファーが語りかける"を、"シモンのモノローグ"に変えている。他にはCGを加えたシーンも。
(ストーリー)
「天国には武器を持った天使がいる」ー聖パウロ
信仰がゆらぎ、神父になりそこねた男、トーマス・ダゲット。刑事となった彼は、ある日、奇妙な殺人事件の現場に呼ばれる。そこには、かつてトーマスが書いた本『聖書における天使たち』と、ホーソン大佐の死亡記事に印のついたチムニー・ロックの地方新聞が残されていた。さらに奇妙だったのが、被害者の死体。眼球がなく、血液や骨が胎児のものに類似、そして被害者は半陰陽(両性具有)だった。被害者の所持品は古びた手書きの聖書だけ。その中の『ヨハネの黙示録』には、存在しないはずの『第23章』が。そして、『第23章』には「人間の価値を認めない天使たちは、ルシファーと同じように神の軍隊に反抗して、天国で2回目の戦争が起きた」という預言が記されていた。さらに、死体が大天使ガブリエルに仕える天使ウジエルであったことも分った。
その頃、チムニー・ロックの教会に安置されたホーソン大佐の柩の前にはシモンの姿が。彼は「この世でもっとも邪悪な魂」を天国で2回目の戦争を起こした天使たちに渡さないために、地上に降りた天使だった。戦争で殺戮を繰り返してきたホーソンの魂こそ、天国で最強の戦士となりうるのだ。天使ウジエルとの戦いで瀕死の傷を負っていたシモンは、大佐の魂をネイティブ・アメリカンの少女マリアの体内に隠した。
大天使ガブリエルがウジエルが殺された現場に降りた。シモンの仕業と知ったガブリエルは、自殺をはかった人間の男を甦らせて僕にして、警察に保管されていた証拠品を手がかりに、チムニー・ロックに向った。そして、トーマスもまた真相解明のためチムニー・ロックに向ったうのだった。
マリアから大佐の魂を取り出そうとする大天使ガブリエル、マリアを守ろうとするトーマスとマリアの先生キャサリン、そこにルシファーが現れて言う、「地獄は2ついらない」と。
(キャスト)
クリストファー・ウォーケン・・・・・・・・大天使ガブリエル
イライアス・コティーズ・・・・・・・・・・・トーマス刑事
エリック・ストルツ・・・・・・・・・・・・・・・天使シモン
ヴィゴ・モーテンセン・・・・・・・・・・・・・堕天使ルシファー
ヴァージニア・マドセン・・・・・・・・・・・キャサリン
モリアー・シャイニング・ダヴ・スナイダー・・・マリア
アダム・ゴールドバーグ・・・・・・・・・・・ジェリー
アマンダ・プラマー・・・・・・・・・・・・・・・レイチェル
ジェフ・キャディエンテ・・・・・・・・・・・・天使ウジエル
(スタッフ)
監督・脚本:グレゴリー・ワイデン
撮影:リチャード・クレイボウ
ブルース・ダグラス・ジョンソン\n編集:ソニー・バスキン
音楽:デヴィッド・C・ウィリアムズ
1994/アメリカ/シネマスコープ/98分
ゴッド・アーミー/悪の天使 日本公開版&全米公開版 [DVD]
続編:
「ゴッド・アーミー/復讐の天使」The Prophecy II (1997) DVD未発売
「ゴッド・アーミーー聖戦」The Prophecy 3: The Ascent (2000) DVD廃盤