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「神様メール」のジャコ・ヴァン・ドルマル監督が来日し、12日にベルギー王国大使館で“日本・ベルギー友好150周年記念映画”認定のセレモニーが行われた。
登壇者:ジャコ・ヴァン・ドルマル監督、ギュンテル・スレーワーゲン閣下(駐日ベルギー王国大使)、内田未来(NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」ヒロイン常子 子供時代役)
■一言挨拶
ドルマル監督: 日本に来るのは、毎回楽しみです。今回で5回目の来日です。実は、私の名前にも”ジャコ”(魚のじゃこ)という日本語が付いております。
■本作の設定について、構想を思いついた理由
ドルマル監督: まず、一つ目のアイデアは“もしも、神が存在するとしたら”でした。絶対神はきれいなところに住んでいないと思ったので、フランスではなく、東京でもなく、いつも雨が降っているベルギーだと。そして、もう一つのアイデアは“神に娘がいる、奥さんがいる” という設定でした。よく、神様と息子の話は出てますが、女性の話はあまりされていない。そこで、女性が主体になって何かをする、というのが面白いかなと思いました。男性が作ったフェミニズムな映画ではないでしょうか。そして、この映画で最も伝えたかったのは、人が「人生は短い」と認識した時に何をするか、それを描きたかったです。
■フランス、ベルギー、スイスなど、ヨッロパでヒットした理由、周囲の反応について
ドルマル監督: 映画がヒットするかどうかは、私には判断できないが、お客さんが多く来るレストランと来ないレストランがあるようなものだと思います。本作は、コメディーですので、心理的な表現をする映画よりわかりやすいと思いますし、笑顔になれる映画というところが理由ではないでしょうか?ただ、最初はみんな笑顔ですが、だんだん女性だけが笑っていくようです(笑)
■神様の娘役を演じたピリ・グロワーヌ、フランスの大女優のカトリーヌ・ドヌーヴを起用された理由・現場の雰囲気について
ドルマル監督: 神様の娘・エア役を演じてくれたピリちゃんは、撮影当時10歳でしたが、女優の本質を持っていると強く感じました。感情も豊かだし、演技の本質を備えている。何より、演技をすることに喜びを感じているところが素晴らしいと思いました。また、カトリーヌ・ドヌーヴさんは、とても素晴らしい女性で、人としても尊敬できる方でした。特に、ゴリラのシーンでは、よく笑いましたね。実は、ゴリラの中はマドリードから来た方で言葉が通じず、ドヌーヴさんが(スペイン語で)ゴリラの通訳をしてくれました(笑)。また、ドヌーヴさんのクランクインは、若者とベッドインするシーンだったので、大変だったと思います。なので、ドヌーヴさんに嫌な思いをさせないように、シュミーズ(下着)を着てもいいよ、と言いましたが、「普段セックスする時にも着ていないわ〜」と言ってましたね。
**ベルギー王国大使より認定書の授与後、内田未来ちゃんが花束を持ち登壇。未来ちゃんは「映画を観ながら、とっても面白くて何度も笑ってしまいました!そして、最後のラストシーンはびっくりしました!」と感想を寄せた。
■ドルマル監督より、最後に一言
ドルマル監督: なんか、賢いこと言わなくちゃ、面白いこと言わなくちゃ(笑)。 みなさん、本日はご来場いただき、ありがとうございました。強い印象を受けました。この映画を気に入っていただき、(映画のラストシーンのような)明るい未来があってほしいな〜と思います。
「神様メール」 5月27日(金)、TOHOシネマズ シャンテ他〈ミラクル〉ロードショー!