新着映画情報
信者数が16億人を越える世界三大宗教の一つでありながら、いまだ日本人にはなじみの薄い“イスラーム”。本当のイスラームを少しでも知ってもらうために、国内で初めて、“イスラーム”をテーマに映画祭が開催される。
【開催概要】
期間: 2015年12月12日(土)〜18日(金)
会場: 渋谷ユーロスペース
主催: イスラーム映画祭実行委員会
特別協力: TRANSIT編集部
運営:シネヴィル(シーハウス)
オフィシャルWEBサイト
【上映作品】
1.オープニング上映「禁じられた歌声」(マリ)
イスラム過激派の支配に非暴力で抵抗する人々の姿を描き、フランス・セザール賞で最優秀作品賞ほか7部門を獲得。本年6月に開かれたフランス映画祭でも有楽町朝日ホールを満席にした話題作。(フランス映画祭題「ティンブクトゥ」)
2014/フランス=モーリタニア/97分/原題:Timbuktu/英題:Timbuktu
(12月26日(土)よりユーロスペースにて一般公開)
2.「ガザを飛ぶブタ」(パレスチナ)
イスラームとユダヤの双方にとって禁忌とされる豚をめぐる騒動を通じ、いまだ和平への道のりが遠いパレスチナを風刺した痛快コメディ。イスラエル人俳優がパレスチナ人を、アラブ系女優がイスラエル人を演じている。
2010/フランス=ベルギー/99分/原題:Le Cochon de Gaza/英題:When Pigs Have Wings
3.「神に誓って」(パキスタン)
パキスタン国内における原理主義とリベラルなムスリムの軋轢や、異教徒間での結婚など、様々なテーマをダイナミックに捉えた重量級の社会派ドラマ。本国では歴代興行記録を塗り替え、一大社会現象にまで発展した。
2007/パキスタン/168分/原題:Khuda Kay Liye/英題:In the Name of God
4.「長い旅」(パリ⇔サウジアラビア)
“メッカ巡礼”の旅に出た父子を通じ、移民社会のジェネレーション・ギャップを描く。少しずつ互いを理解してゆく父子の物語と、フランスからサウジアラビアまで7ヵ国をまたぐ旅が心をゆさぶるロード・ムービー。
2004/モロッコ=フランス/108分/原題:Le Grand Voyage/英題:The Great Journey
5.「ムアラフ 改心」(マレーシア)
傷ついた魂を持つ者たちが、互いの中に安らぎを見出してゆく姿を通じ、“人を赦す大きな力の源”を謳う、信仰と改宗をめぐるドラマ。自身も敬虔なムスリムだったヤスミン監督は、2009年に51歳の若さで他界した。
2007/マレーシア/87分/原題:Muallaf/英題:The Convert
6.「トンブクトゥのウッドストック」(マリ)
サハラ砂漠に暮らす遊牧民“トゥアレグが”、自らの文化的アイデンティティを内外に示すべく、マリで毎年開催してきた音楽祭「砂漠のフェスティバル」。その2011年の模様を、詩情豊かに描いた珠玉の音楽ドキュメンタリー。
2013/ドイツ/90分/原題:Woodstock in Timbuktu/英題:Woodstock in Timbuktu
7.「カリファーの決断」(インドネシア)
ニカブをまとうことになった女性の戸惑いを描く人間ドラマ。男のみが託される“導く者”という意味から、中東では女性にはつけられないカリファーという名のヒロインを通じ、真の抑圧や女性の自立とは何かを問いかける。
2011/インドネシア/90分/原題:Khalifah/英題:Khalifah
8.「法の書」(イラン)
宗教の違いからくる家庭内文化摩擦をユーモア満載に描いた国際結婚コメディ。検閲により一部をカットされたが、本国イランでも無事に公開されヒットした。
2009/イラン/94分/原題:Ketabe Ghanouin/英題:The Book of Law
9.「二つのロザリオ」(トルコ)
イスタンブールを舞台にした、滑稽でもどかしくも切ない恋物語。伝えたくても伝えられない主人公の想いが、宗教の壁とさりげなく重ねられ、胸をしめつける。
2009/トルコ/90分/原題:UZAK IHTIMAL/英題:Wrong Rosary