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地下700mで過ごした69日間。33人の男たちが救出された。なぜ一人の犠牲者も出なかったのか!?
5年前に起きた「チリ サンホセ鉱山落盤事故」が実写映画化され、2016年に日本公開することが決定した。
2010年8月5日(現地時間)、100年もの間、金と銅を産出してきた鉱山で大きな落盤事故が起き、33人もの男性鉱山作業員が地下700mに生き埋めになるという大事故が発生。衝撃的なニュースが、世界中を駆け巡った。深さはビルの200階、東京スカイツリーの高さに相当する、食糧と水の備蓄は3日分、誰もがその第一報を悲劇として受け止めた。ところが、17日目に生存が確認され、不眠不休の救出活動の末に、69日目にして全員が生還を果たした。
しかし、日を追って過熱していった報道が伝えたのは、現代の奇跡のほんの一部にすぎなかった。酸素と食べ物が無くなっていくなか、いったいどうやって生き延びたのか? 33人の間で一度も争いはなかったのか? 迫り来る死の恐怖にどうやって打ち勝ったのか? 愛する夫や兄弟を励ますだけでなくチリ政府をも動かした家族の行動とは? そして、国際的な救助チームが試行錯誤の末に辿り着いた画期的な作戦とは? 700mという途方もない距離で隔絶された地上と地下で繰り広げられた数々の闘い・・・サバイバルの全貌が今、初めて明かされる──
オファーが殺到した映画化権を獲得し、鉱山作業員たちと彼らの家族、レスキュー隊員たちの全面的協力を得たプロデューサーは、「ブラック・スワン」のマイク・メダボイ。「モーターサイクル・ダイアリーズ」脚本家のホセ・リベーラが綿密な取材で原案を作成、「ダラス・バイヤーズクラブ」のクレイグ・ボーテンが脚本作りに加わった。監督はパトリシア・リゲン、音楽は先日飛行機事故で命を落としその才能を惜しまれた、「タイタニック」でオスカーに輝いたジェームズ・ホーナー。
主演は「レジェンド・オブ・ゾロ」のアントニオ・バンデラス(スペイン出身)。どんな極限状況でもユーモアを忘れない愉快で心の広いマリオ・セプルベダに扮する。作業員の弟の救出を粘り強く訴え続けたマリアを演じたのは、「イングリッシュ・ペイシェント」でオスカーに輝いたジュリエット・ビノシュ(フランス出身)。地上の現場で指揮をとった若き指揮官、ロレンス・ゴルボルン鉱山大臣を演じたのはロドリゴ・サントロ(「300〈スリーハンドレッド〉」)(ブラジル出身)。その他、ボブ・ガントン(「アルゴ」)、ガブリエル・バーン(「エネミー・オブ・アメリカ」)ら実力派俳優たちが、地上でも繰り広げられるドラマをリアルに熱演。
チリでは2015年8月6日に公開され、初登場1位を記録、オープニングの興行成績としては歴代2位という記録的大ヒットとなった。
*アメリカは2015年11月13日公開。
<マリオ・セプルベダ チリ鉱山作業員 実在の人物>
「この事故が20年前に起きていたら、おそらく私たちは救出されなかっただろう。今回の救出劇は、妻と家族や友人たちの努力と報道機関が起こした奇跡だ。私は地上にいる人たちの映像を見るたびに、今でも涙が止まらない。昼間はとても暑く、夜はとても寒い砂漠で苦しんでいた家族のことを思い出すんだ。この奇跡が映画化されるということは、チリ人のチームワーク、特に逆境での団結力を全世界に伝えることができる。本当に、夢のようだよ。」
題名: THE 33 (原題)
出演: アントニオ・バンテラス、ロドリゴ・サントロ、ジュリエット・ビノジュ、ジェームズ・ブローリン、ルー・ダイアモンド・フィリップス、ボブ・ガントン、ガブリエル・バーン
監督:パトリシア・リゲン
脚本:ミッコ・アラン、クレイグ・ボーテン、マイケル・トーマス
原作:エクトル・トバール『Deep Down Dark』
製作:マイク・メダボイ、ロバート・カッツ、エドワード・マガーン
配給:ワーナー・ブラザース映画
2016年 全国ロードショー