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2015年05月25日 配信
5月24日(現地時間)、第68回カンヌ国際映画祭授賞式が行われ、コンペティション部門に選出された、台湾の巨匠ホウ・シャオシェン監督(侯孝賢)「黒衣の刺客」が、監督賞を受賞した。授賞式でトロフィーを受け取ったホウ監督は「みなさん、ありがとうございます。すでにカンヌ国際映画祭のコンペティション部門は7回目、賞をいただいたこともあります。今回、監督賞をいただいて本当に感謝しております。作家映画を作るのは決して簡単なことではありませんし、資金を獲得するのも難しいことです。スタッフに感謝します。また主演のスー・チー、チャン・チェン、そして全ての人に感謝いたします」と喜びを語った。
本作に出演している、妻夫木聡はこの吉報に「この度は監督賞受賞おめでとうございます。侯孝賢監督の作品に参加できたこと、このような素晴らしい賞を受賞したこと、こんな奇跡的な瞬間に立ち会えたことに幸せを感じています。一期一会の心を忘れず、これからも人や作品に出会えていけたらと思います」とコメントした。
コンペティション部門パルムドールはジャック・オーディアール監督のフランス映画「Dheepan」が受賞。スリランカの内戦が終息に向かい、見知らぬ女性と幼い少女を連れ“家族”としてヨーロッパに亡命したタミル・イーラム解放の虎の兵士Dheepanの物語。
コンペティション部門グランプリは、Laszlo Nemes監督のハンガリー映画「Saul Fia」(Son of Saul)が受賞。アウシュビッツ強制収容所の中で焼却される遺体の中に自分の息子を見つけたユダヤ人囚人Saulの地獄が描かれる。
また、黒沢清監督「岸辺の旅」はある視点部門監督賞を受賞した。