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製作期間15年、原作ストルガツキー兄弟、巨匠アレクセイ・ゲルマンの不朽不滅の遺作が遂に公開!
「フルスタリョフ、車を!」「わが友、イワン・ラプシン」で知られる、ロシア最後の巨匠、アレクセイ・ゲルマン監督の遺作「神々のたそがれ」(英題:Hard to be a God)が2015年3月にユーロスペースにて公開される。
アンドレイ・タルコフスキー監督の代表作「ストーカー」の原作者として知られる、ロシアで最も著名なSF作家ストルガツキー兄弟の小説を15年の歳月をかけて映画化。しかし映画完成目前にゲルマン監督が急逝し、息子の映画監督アレクセイ・ゲルマンJrによって完成された、繁栄を極める全人類に唾を吐いた、壮絶なる一作となっている。
(*2014年4月のイメージ・フォーラム・フェスティバルでは「神さまはつらい」のタイトルで上映)
【ストーリー】
人類が神になる惑星
舞台は、とある惑星の都市アルカナル。この惑星は、地球から800年ほど遅れた発展を遂げており、中世ルネッサンス期を迎えているかのようであった。そこに目を付けた地球人たちは、科学者・歴史家らの調査団を派遣した。しかし、最初の潜入から20年が経過しても、そこで繰り広げられるのは、圧政、殺戮、知的財産の抹殺であり、文化発展の兆しは全く見られない。地球人の一人、ドン・ルマータは、未来から知識と力を持って現れた神のごとき存在として惑星の人々から崇められているが、政治に介入することは許されず、ただただ権力者たちによって繰り広げられる蛮行を傍観するのみであった…。
●脚本・監督:アレクセイ・ゲルマン
●原作:ストルガツキー兄弟(『神様はつらい』)
●2013年/ロシア・フランス/DCP/モノクロ/180分
●原題:Трудно быть богом 英題:HARD TO BE A GOD
●提供・配給:アイ・ヴィー・シー
2015年3月、ユーロスペースにてロードショー!
●アレクセイ・ゲルマン
1938年、レニングラードに生まれる。父は作家のユーリー・ゲルマン。舞台監督から作家に転身し、レンフィルムに入る。1965年にウラジーミ ル・ヴェンゲーロフの「労働者開拓地」で助監督をつとめ、1967年にグレゴーリー・アローノフと共同監督で「7番目の道づれ」を発表。1971年に初め て単独で監督した「道中の点検」は、ペレストロイカ後の1986年に公開されるまで上映を禁止されていた。寡作ながら作品はいずれも世界的に高い評価を受 けている。2013年2月、サンクトペテルブルクで逝去。
フィルモグラフィー
「道中の点検」(1971)
「戦争のない20日間」(1976)
「わが友イワン・ラプシン」(1984)
「フルスタリョフ、車を!」(1998)
「神々のたそがれ」(2013)
アレクセイ・ゲルマン DVD-BOX